HMB(β-ヒドロキシ-β-メチルブチレート)とは?
3-ヒドロキシイソ吉草酸(HMB)は体がロイシンを分解する際に出る化学物質です。ロイシンはアミノ酸であり、タンパク質の構成要素の1つです(参考)。人々はHMBを薬を作るために使います。
HMBは筋肉を作るためや筋肉を失うのを防ぐために最も一般的に用いられます。
効果があるとされているHMBの効果
HIV/AIDSにかかった人々の意図しない体重減少
HMBを口からアミノ酸のアルギニンとグルタミンともに摂取すると、エイズ患者が8週間使用すると体重と除脂肪体重が増加するようです。この組み合わせはまた、これらの人々の免疫システムの働きを改善する可能性もあります。
加齢に伴う筋肉の喪失(筋肉減少症)
ほとんどの研究がHMBを摂取することで加齢による筋肉の喪失をわずかに減らすことができると示しています。
証拠が十分でないHMBの効果
運動パフォーマンス
HMBはアスリートが酸素をより効率的に使うのを助けるようです。しかし、これによってアスリートのパフォーマンスが良くなるかはわかっていません。
重い病気のために意図せずに体重が減少する人々(悪液質または消耗症候群)
HMBを口からアミノ酸のアルギニンとグルタミンとともに摂取すると、がんによる悪液質の人々の筋肉が増加するようです。しかしながら、関節リウマチによる悪液質には効果がないようです。
糖尿患者の足の痛み
初期研究によるとHMBを口からアミノ酸のアルギニンとグルタミンとともに摂取すると、糖尿病の人の足の痛みを早く治すのに役立つことが示されています。
運動による筋肉のダメージ
初期研究によるとHMBを運動の前後に摂取すると筋肉のダメージを防ぐことができる可能性があると示されています。
高コレステロール
初期研究はHMBがコレステロール値を下げるとしています。
高血圧
初期の研究ではHMBは高血圧を下げる可能性があるとしています。
筋力
ほとんどの研究はHMBがトレーニングを始めたばかりの人々の筋肉を少しだけ増やすのを助けるとしています。トレーニングを十分に行っているアスリートに効果があるかは不明です。
肥満
初期研究が、HMBを摂取し抵抗を伴う運動をすることで、腰回りの脂肪が減少するのを助けるとしています。HMBだけでは効果がありません。
腫れ(炎症)と口の痛み(口腔粘膜炎)
初期の研究ではHMBを口からアミノ酸のアルギニンとグルタミンとともに摂取しても、がんの治療中の口の中の痛みを防ぐのには十分でないとしています。
高齢者の身体能力
HMBを摂取すると年をとったときに筋肉を増やしたり維持したりするのに役立つ可能性がありますが、すでに健康でかなり活発な高齢者の運動パフォーマンスを向上するようには見えません。
手術後の回復
HMBを手術の前後に摂取しても退院が早くなるのを助けるようには見えません。
放射線療法によって起こる皮膚のダメージ(放射線皮膚炎)
初期研究によるとHMBを口からアミノ酸のアルギニンとグルタミンと摂取しても、放射線治療を受けた人々の皮膚損傷を防ぐのには役に立たないとしています。
腎不全
初期研究によると、HMBを摂取しても血液透析を受けた人々の筋肉や筋力を維持するのには役に立たないとされています。
HMBの副作用と安全性
口からの摂取。HMBはおそらくほとんどの人にとって口から摂取する分には安全です。一日に3g以下を一年間服用しても安全とされています。
HMBに関する注意点
妊娠中と授乳中: 妊娠中と授乳中のHMBの使用については十分知られていません。安全を重視し、使用を避けてください。
最後に
HMBを摂取する際には、こちらの記事を参考にサプリメントの活用も検討してみてください。
HMBをサプリで試してみたい方は、「ナウスポーツ HMB 1000mg」から使用してみると良いでしょう。
ただし、重度の症状など適切な治療が必要とされる場合はサプリメントに頼らず、医療機関で診断を受けるようにしましょう。
Powered by Froala Editor