マルトデキストリンの効果・効能とは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

alloeh編集部

最終更新日:2020/05/21

マルトデキストリン成分解説

マルトデキストリンは私にとって有害なのか?

購入する前に栄養素に関するラベルを読んだことがあるでしょうか?
そうであっても、それはあなただけではありません。

あなたが栄養学者や栄養士でない限りは、栄養素に関するラベルを読んだとしても理解できない多くの含有物を紹介されるだけでしょう。

多くの食物であなたが出会う含有物がマルトデキストリンです。
それは加工食品に一般的に添加されるものですが、あなたにとって害のあるものでしょうか?
そして、それを避けるべきでしょうか?

マルトデキストリンはどのように作られるのか?

マルトデキストリンはトウモロコシ、米、ジャガイモデンプン、小麦から作られる白い粉です。

それは植物から作られますが、高度に処理されています。
それを作るには、まずデンプンが加熱され、さらに分解するために酸や熱安定性細菌アルファアミラーゼなどの酵素を加えます。
これにより水に溶ける無味の白い粉ができあがります。

マルトデキストリンはコーンシロップの固形物と密接に関係していますが、糖度だけが異なります。
どちらも水を加えることでさらなる分解を促進する化学処理である加水分解を受けます。

しかしながら、加水分解後に、コーンシロップが少なくとも20%の糖度であるのに対し、マルトデキストリンは20%以下の糖度です。

マルトデキストリンは安全か?

アメリカの食品医薬品局(FDA)はマルトデキストリンを安全な食品添加物として認めています。
それはまた、総炭水化物数の一部として食物の栄養価表示の中に含まれています。

アメリカ人の食事ガイドラインによると、炭水化物は総カロリーの40から65%を上回らないようにすることが求められています。
理想的には摂取する炭水化物は血糖値を急激に上げるものではなく、繊維に多く含まれる複合炭水化物であるべきです。(参考)

もしあなたが糖尿病やインシュリンへの抵抗を持っている場合、または主治医が低炭水化物ダイエットを推奨した場合、一日の総炭水化物数の中にマルトデキストリンを含むべきです。

しかしながら、マルトデキストリンは食品の中には少ししか存在しません。
このたえ、炭水化物摂取量全体には大きな影響はありません。

マルトデキストリンは血糖指数(GI)が高いため、血糖値の急上昇を起こす可能性があります。
少量の摂取は問題ありませんが、糖尿病の人は特に注意する必要があります。

低GI食品で主に構成される食事は糖尿病の人だけでなくすべての人に有益です。

なぜ食事の中にマルトデキストリンが入っているのか?

マルトデキストリン加工食品のボリュームを増すための増粘剤や充填剤として一般に使われます。
また、包装された食品の賞味期限を延ばす保存料でもあります。

マルトデキストリンは安く簡単に作れるため、インスタントプリン、ゼラチン、ソース、サラダドレッシングなどのかさを増すのに役に立ちます。
また、缶入りフルーツ、デザート、粉の飲料を甘くするために人工甘味料とも組み合わされます。

ローションや整髪料の製品といったもののかさを増すためにも使われます。

マルトデキストリンの栄養値は?

マルトデキストリンは1グラムあたり4カロリーであり、ショ糖やグラニュー糖と同じカロリーです。

砂糖と同じように、体はマルトデキストリンを素早く消化することができ、カロリーとエネルギーをすぐに補給したいときに役に立ちます。
しかしながら、マルトデキストリンのGIはグラニュー糖より高く、106から136です。
これは血糖値を急上昇させる可能性があることを意味しています。

どのようなときにマルトデキストリンを避けるべきか?

マルトデキストリンの高いGI値は、特に大量に摂取した場合、血糖値を急上昇させる可能性があることを意味します。

このため、糖尿病やインシュリンに抵抗を持っている場合にはマルトデキストリンを避けるか制限した方が良いかもしれません。
また、糖尿病になりやすい傾向にある場合も避けるべきです。
マルトデキストリンを制限すべきもう1つの理由は腸のバクテリアの健康を保つためです。

2012年にPLoS ONEで出版された研究によると、マルトデキストリンは腸内のバクテリアの構成を、病気の影響を受けやすいように変える可能性があります。
マルトデキストリンは免疫機能にとって重要な消化系の体に良い働きをするバクテリアの成長を抑える可能性があります。

同じ研究ではマルトデキストリンはクローン病のような自己免疫疾患に関連するE. coliのようなバクテリアの成長を促す可能性があるとしています。
もし自己免疫疾患あるいは消化器系の疾患のリスクがあるのであれば、マルトデキストリンを避けた方が良いかもしれません。

マルトデキストリンとグルテン

もしあなたがグルテンフリーダイエットの最中であれば、マルトデキストリンには麦芽(""malt"")を名前に含んでいるため、心配しているかもしれません。
麦芽は大麦から作られ、グルテンが含まれています。

しかしながら、マルトデキストリンは小麦から作られてはいますが、グルテンフリーです。

Beyond Celiacという支持団体によると、マルトデキストリンの精製中に行われる小麦デンプンの処理によってグルテンフリーになるそうです。
このため、セリアック病にかかっているかグルテンフリーダイエット中だとしても、マルトデキストリンを摂取することができます。

マルトデキストリンと体重減少

体重を減らしたいのであればマルトデキストリンを避けた方が良いかもしれません。

マルトデキストリンはそもそも栄養価のない甘味料であり炭水化物です。
そして、血糖を増加させます。

マルトデキストリンの中の糖のレベルが体重を増やすことにつながります。

マルトデキストリンと遺伝子組み換えされた食物

最後に、マルトデキストリンは安い増粘剤や増量剤として使われるため、マルトデキストリンは通常遺伝子組み換えされたトウモロコシから作られます。

FDAによると、遺伝子組み換えされたトウモロコシは安全です。
そして、非遺伝子組み換え作物と同じすべての基準を満たしています。(参考)

しかしながら、もし遺伝子組み換え食品を避けているのであっても、マルトデキストリンを含むすべての食品を避ける必要があるというわけではありません。
アメリカで""organic""とラベルに書いてあるすべての食品には遺伝子組み換え作物は使われていません。

マルトデキストリンは糖尿病の人々に安全か?

マルトデキストリンは血糖値を急上昇させる可能性があるため、マルトデキストリンは避けた方が良いです。

しかしながら、マルトデキストリンは少量であれば大体の場合は安全です。
少量のマルトデキストリンしか摂取せず1日の炭水化物量を計測しているのであれば問題ありません。

どのように血糖値に影響するか確かでない場合は、マルトデキストリンを食事に入れたときにグルーコースレベルをより頻繁にチェックするようにしてください。

マルトデキストリンが血糖値を急上昇させたときの兆候には以下のものがあります:

  • 突然の頭痛 
  • 喉の渇きの増加 
  •  集中できなくなる 
  • 視界のぼやけ 
  • 倦怠感 


もしこの中のどれかの症状が見られたら、血糖値をすぐにチェックしてください。
高すぎる場合は主治医に相談してください。
いくつかの人工甘味料は血糖値のコントロールによりよい選択肢であると考えられています。

しかしながら、新しい研究によると、人工甘味料は腸内細菌に影響し、インシュリンへの感受性に間接的に影響するため、それは神話であるとしています。

マルトデキストリンはあなたに良いものか?

マルトデキストリンにはいくつもの効果があります。

運動

マルトデキストリンは素早く消化される炭水化物のため、スポーツドリンクやアスリート向けのスナックに良く入っています。
ボディービルダーやその他のアスリートが体重を増やそうとする際にはマルトデキストリンは運動中や運動後のカロリー補給源として優れています。

マルトデキストリンはいくつかの炭水化物のように消化時にたくさんの水を使わないため、脱水状態時にカロリーを素早く摂取するのに良いです。
いくつかの研究によるとマルトデキストリンのサプリメントは運動中の嫌気性のパワーを維持するのに役に立ちます。

慢性低血糖症

慢性低血糖症の人々の中には日常的な治療としてマルトデキストリンを摂取している人がいます。
マルトデキストリンは素早く血糖値を上げるため、正常な血糖値を維持するのに苦しんでいる人に効果的な治療法です。

グルコースレベルが低すぎる場合は手軽な解決策があります。

大腸がん

腸でのマルトデキストリンの発酵が大腸がんの予防に役立つといういくつかの証拠があります。

最近の研究では消化抵抗性マルトデキストリンの1形態であるFibersol-2に腫瘍の活性化を抑える効果があることがわかりました。
明らかな毒性の副作用なしに腫瘍の成長を抑えることができます。

消化

European Journal of Nutritionの研究によると、消化抵抗性のマルトデキストリンは消化全体に良い効果があることがわかりました。
結腸通過時間、便の量、便の硬さといった腸機能を改善しています。

マルトデキストリンの代替品となるのは?

マルトデキストリン以外で家庭料理でよく使われる甘味料は以下を含みます:

  • 白砂糖またはブラウンシュガー 
  • ココナッツシュガー 
  • リュウゼツラン 
  • 蜂蜜 
  • メイプルシロップ 
  • フルーツジュースの濃縮物 
  • 糖蜜 
  • コーンシロップ 


これらはマルトデキストリンのように血糖値を急上昇または上昇させる可能性のある甘味料です。
食物を甘くするために、果物を全体をピューレ、マッシュ、またはスライスしたものを使用することを検討してください。
その方が繊維、甘み、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質、水分含有量が豊富です。

グアーガムややペクチンなどの他の増粘剤は焼いたり調理したりするときの代用品として使用できます。

適度に消費される限り血糖値にあまり影響を与えない甘味料には以下のものがあります:

  • エリスリトール、ソルビトールなどの糖アルコール 
  • ステビアベースの甘味料 
  • ポリデキストロース 


ポリデキストロースなどの糖アルコールは食べ物を甘くするのに使われ、「無糖」や「糖無添加」のラベルのついた加工食品に見られます。

糖アルコールは一部のみ体に吸収され、他の甘味料のように血糖に影響を与えません。

例えそうだとしても、鼓腸などの胃腸の副作用を防ぐためには1日に10グラムに押さえる必要があります。エリスリトールはより耐性があるという報告があります。

まとめ

砂糖や他の炭水化物のように、マルトデキストリンは健康な食事の一部をなすことができますが、特に糖尿病や体重を保ちたい人は主食にすべきではありません。

摂取制限をし、かつ繊維やタンパク質とバランスを取っていれば、マルトデキストリンはアスリートや血糖値を上げたい人にとって価値のある炭水化物とエネルギーを食事に加えてくれます。

マルトデキストリンをサプリで試してみたい方は、「夜ふかしさんのためのダイエットサプリ」から使用してみると良いでしょう。
ただし、重度の症状など適切な治療が必要とされる場合はサプリメントに頼らず、医療機関で診断を受けるようにしましょう。



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