ヨヒンビンとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

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ヨヒンビンとは?

ヨヒンビン(ヨヒンベ)はアフリカの常緑樹の樹皮から作られる有名なサプリメント成分の1つです。

勃起不全などによく使用されます。また、ボディビルダーなどの間では脂肪を減らす目的によく使われるようになってきています。

ヨヒンビンはED治療薬として医薬品でも使われていますが、もしヨヒンビンをサプリメントとして取り始める場合、効能や副作用などを理解した上で使用しましょう。

この記事では、ヨヒンビンについて知っておいた方が良い効果・効能や、発生する可能性のある副作用、効果的な飲み方などについて取り上げます。

期待できる効果

ヨヒンビンは西アフリカの伝統医学の中で、性機能の向上のための薬剤として長く使用されてきました。

最近では、ヨヒンビンはより広い用途のサプリメントとして販売される様になってきています。この用途には、勃起不全などの治療のための用途に加えて、体重減量のための用途なども含まれます。

このサプリメントは西アフリカから中央アフリカにかけて自生している、ヨヒンベノキ(Pausinystalia johimb)と呼ばれる常緑樹の樹皮から作られます。これらが加工されて、ヨヒンベ樹皮抽出液もしくはヨヒンビンなどの名前でカプセルや錠剤で販売されています。(参考

このヨヒンビンは、体内のα2アドレナリン受容体を阻害することで作用すると考えられています。この受容体は、勃起抑制のために作用しており、ヨヒンビンはこの受容体を阻害することで血管拡張を促し、性器への血流を増やしすことで勃起不全などの改善につながるとされています。(参考

また、ヨヒンビンは一酸化窒素の放出も促すと考えられており、一酸化窒素が血管を拡張させ性器への血流を増加させると考えられています。(参考

こういった作用機序をもとに、下述するような効果に繋がっていると考えられます。

ED(勃起不全)への有効性

ヨヒンビンの最もよく知られている効能の一つは勃起不全に対する改善効果ですが、この効果を裏付けるデータがあるのかは多くの人が気になっていると思います。

ヨヒンビンを使ったグループと使っていないグループとでの比較を行った過去の7つの研究をまとめた報告では、この効能が正しいかもしれないと結論づけられています。この報告では、ヨヒンビンがプラセボ(偽薬)と比較して勃起不全に対して有効性が認められたとされています。

82名の勃起不全を持つ退役軍人を対象として、ヨヒンビンの勃起不全に対する効果を調査した研究もあります。1ヶ月間の介入の結果、プラセボ内服群で効果があったのはわずか7%であったのに対し、ヨヒンビン使用群の34%で部分的、20%で完全な持続する勃起の効果が得られたとされています。

しかし、効果に対するデータが不十分であることと副作用の可能性などから、アメリカでは米国泌尿器科学会などの団体がヨヒンビンの勃起不全に対する使用は推奨していません。(参考

しかし国内でも医薬品として承認・活用されているため、一定の効果と安全性への確証は得られていると言ってもよいでしょう。

💡 POINT!

ヨヒンビンがプラセボよりも勃起不全に対して有効であったとの研究結果が出ています。国内では医薬品としても活用されています。

また、ヨヒンビンと同じく勃起不全への効果が期待されている成分としては、シトルリン亜鉛などが挙げられます。両方ともalloehで詳しい解説記事を公開しているので、興味があればご覧ください。



体重減量作用

ヨヒンビンのサプリメントは、性機能の改善以外では、体重減量の効果があるとされ販売されることが多いです。

理論的にはヨヒンビンの効能の一つである、αアドレナリン受容体の阻害効果を介して、脂肪細胞の受容体阻害により、脂肪減少と体重減量などにつながる可能性が考えられています。しかし、複数の対照群との比較試験が行われていますが、結果は今のところ確定的ではありません。

ある研究では、20名の肥満女性に1,000カロリーの食事と一緒にヨヒンビンを3週間摂取するという調査を実施しました。ヨヒンビンを摂取している女性において、摂取していない女性と比較して有意に体重減少が認められたとされています(ヨヒンビン摂取群で3.6kgに対し非摂取群で2.2kgの体重減)。(参考

また、ヨヒンビンはサッカー選手でも調査されており、3週間の摂取で体脂肪率がプラセボ群では変化がなかったのに対して、ヨヒンビン摂取群で1.8%ほど減少したとの報告がされています。(参考

一方で、対照群を用いた、追加の2つの研究ではヨヒンビンは体重減少や脂肪減少に有意な効果がなかったと報告されているので、研究の結果は一貫していません。(参考1, 参考2

ヨヒンビンが体重減量のためのサプリメントとして広く使われるためには、今後の追加の研究が必要でしょう。

💡 POINT!

ある研究では、ヨヒンビンの摂取が体重減少や体脂肪の減少につながったと報告されています。しかしながら、それとは別の研究では効果が証明できませんでした。ヨヒンビが効果的な体重減量サプリであるかの評価のためには、今後のさらなる研究が必要です。

ヨヒンビン以外にもたくさんダイエット効果が期待できる成分があります。それらの成分について知りたい方は「おすすめのダイエットサプリ15選!論文をもとに成分を徹底比較【2021年最新版】」をご覧ください。


副作用と危険性

消化器症状や頻脈などの副作用が発生する可能性

ヨヒンビンのサプリメントの摂取は、摂取に伴う副作用の可能性があります。

カリフォルニア中毒制御システムのヨヒンビン含有サプリに関する報告のまとめがあります。最も報告の多かった副作用は、消化器症状、頻脈、不安症状、血圧上昇などでした。少数ではありますが、心臓発作、痙攣、腎不全などの命に関わる様な副作用の報告もあります。(参考

ただし気をつけたいのは、これらの報告に用いられたサプリメントにはヨヒンビン以外の成分も含まれており、それらの成分がこれらの副作用に関わっている可能性もあることです。

サプリメントの危険性

ヨヒンビンはヨヒンビン塩酸塩などの名前で、勃起不全の治療薬として処方されることがあるかもしれません。その一方で、ヨヒンビン樹皮の抽出液やヨヒンビン塩酸塩としてサプリメントとして薬局などでも購入が可能です。

ヨヒンビンのサプリメントの主な懸念は、製品の成分表示が不正確であることと、その副作用の可能性にあります。実際に、ヨヒンビンサプリメントが市販されているアメリカで、ハーバード医学部の研究グループが49の異なるヨヒンビンサプリメントを調べたところ、78%の製品でヨヒンビンの含有量の記載がありませんでした。(参考

さらには、ヨヒンビンサプリメントの成分表示はとても不正確で、サプリメントに含まれる実際のヨヒンビンの量は記載量の28%-147%と大きなばらつきがありました。

これらは大きな問題で、摂取しようと思っている量より過剰なヨヒンビンを摂取してしまうことで副作用につながる可能性があると考えられており、こういった事情を考慮して、日本・オーストラリア・カナダ・イギリスなどの国ではヨヒンビンサプリメントの販売が禁止されています。(参考

ただし、日本国内でも、個人輸入を通して海外のヨヒンビンサプリメントを使用することはできます。

ヨヒンビンを使用するべきか?

ヨヒンビンを摂取しない方が良い人がいます。

心疾患の既往がある人、血圧が高値または低値の人、腎疾患や肝疾患のある人、精神疾患のある人などではヨヒンビンを摂取すべきではありません。(参考

また、妊婦や18歳以下の小児においてもヨヒンビンの使用は避けるべきでしょう。

もしも勃起不全の症状に対して治療薬を探している場合、まずは医師に治療選択肢を相談すると良いでしょう。現在では、ヨヒンビンより安全で効果的な薬剤があるので、医師がヨヒンビンを処方することは稀になってきています。

また、現時点でのヨヒンビンの体重減量に対するデータは確定的ではありません。体重減量に対しては、サプリメントよりも生活習慣の見直しなどがより有効な場合があります。

結論として、使用するにしても、ヨヒンビンについてよく調べたり、少量から利用するなどの工夫をすべきでしょう。

飲み方

摂取量

ヨヒンビンサプリメントの適切な摂取量については、定まったガイドラインなどがありません。(参考

ある報告では、1日あたりヨヒンビン塩酸塩30mg相当、すなわち10mgの1日3回程度の摂取が推奨されています。また、別の報告では0.2mg/kg/日程度の摂取が推奨されています。これは65kgの成人であれば1日15mg程度の摂取量に相当します。(参考1, 参考2

効果が出るまでの時間・持続時間

ヨヒンビンのサプリメントに関しては、成分や剤型も様々であるため、効果が発現するまでの時間や持続時間も様々で一概に説明することは難しいでしょう。

ただし、ヨヒンビン製剤を医薬品として販売している大東製薬工業のレポートでは「作用の発現は1-2時間であり、半減期は0.58時間、作用時間は4時間」と引用されているため、こちらは参考にできるかもしれません。

ヨヒンビンサプリの例

ヨヒンビンサプリメントの例をご紹介します。

リポドリン


リポドリン(Lipodrene)は錠剤タイプの海外サプリメントで、海外では脂肪燃焼系・食欲抑制系サプリメントとして活用されています。

ヨヒンビン以外にも、減量に対しての効果が期待されているエフェドラやカフェインが配合されています。

前述したようにヨヒンビンは国内サプリメントに配合することは禁止されていますが、エフェドラなども同様であり、このサプリメントを個人輸入・使用する際は注意が必要でしょう。

ダイエットサプリメントが欲しい場合には、まず国内製品から検討するようにしましょう。例えばカロリミットなどが有名で、alloehではカロリミットに関して「カロリミットの効果・副作用を論文等をもとに調査【専門家が解説!】」という記事も公開しているため、よければご覧ください。


まとめ

ヨヒンビンは、勃起不全の改善や体重減量などの効能でよく知られたサプリメントです。

確かに勃起不全の改善には有効であると考えられていますが、体重減量に対する研究結果は確定的ではありません。

勃起不全の改善にはシトルリン亜鉛などもよく検討されています。両方ともalloehで詳しい解説記事を公開しているので、興味があればご覧ください。



体重減量に関しても、ヨヒンビン以外にも、たくさんのダイエット効果が期待できる成分があります。それらの成分について知りたい方は「おすすめのダイエットサプリ15選!論文をもとに成分を徹底比較【2021年最新版】」をご覧ください。


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