レシチンとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

alloeh編集部

最終更新日:2020/05/05

レシチン成分解説

概要

レシチンは人体の組織の中に存在する物質です。脂肪酸によってできており、多くの商業的、医療的な使用がされています。

レシチンは乳化剤として働き、脂質やオイルを取り込み他の物質と混ざることを防ぎます。

レシチンのサプリメントは、高コレステロール血症の治療、母乳栄養、潰瘍性大腸炎の治療などに補助的に使用されることがあります。

レシチンのタイプ

レシチンのサプリメントは、一般的にはひまわりの種、卵、大豆などから生成されます。この中では、大豆が最もよく使用される原料です。動物の脂質、魚、とうもろこしなども時折使用されることがあります。

大豆由来のレシチンは顆粒状のカプセルで手に入る他、ひまわり由来のレシチンは粉や液剤としても流通しています。ひまわり由来のレシチンはあまり一般的ではないものの、特に遺伝子組み換え食品(GMOs)を避けたいと考えている一部の人は好んで使用します。

大豆は大量生産のためにしばしば遺伝子組み換えがなされていることが多い一方で、ひまわりの種は遺伝子組み替えが行われていません。ひまわりの種からのレシチン抽出は、強力な化学薬品が使用されたりもせず、比較的おだやかに行われます。

コレステロール低下の効果

レシチンの最もよく知られている効能の1つは、コレステロールを低下させる効能でしょう。研究では、大豆由来のレシチンが血中のHDL(善玉)コレステロールを上昇させ、LDL(悪玉)コレステロールを減少させたとの報告がされています。

大豆のタンパク質は、レシチン以外の大豆に含まれている成分が作用して、コレステロール低下に対して追加の機能を発揮するでしょう。

心臓の健康を守る

大豆由来のレシチンは心血管の健康を守ると考えられており、特に高血圧や心疾患などを来すリスクがある方においてこの効果が認められています。これは、レシチン添加物を含めた大豆製品を被験者に投与した小規模の研究の結果に基づいた結果です。

消化の観点からは、大豆は複雑な食材で人の体が大豆を消化するのには時間が通常よりも長くかかります。この結果、ある人では大豆を摂取した後に満腹感が長く続くことがあることがあります。

授乳中の女性への効能

ある授乳の専門家は、レシチンを再発性の乳管閉塞の治療と予防に推奨しています。カナダ母乳育財団は1日4回の1,200mgのレシチン内服がこの効果を得るために勧められると言われています。

レシチンが母乳の粘度を下げ、乳房の中の乳管で閉塞することを防ぐと考えられています。

この記事は乳管閉塞の治療についての記事ではありませんが、代表的な治療方法は以下の様なものがあります。

  • 温罨法 
  • マッサージ 
  • 必要時の追加での搾乳 
  • 胸をよく排水する 
  • 授乳の専門家に相談する 


もしも、熱や感冒様症状があれば医師に相談しましょう。

消化機能を改善する

レシチンは、潰瘍性大腸炎の患者さんにおいて、消化改善効果があるかについて調べられています。レシチンの乳化能力は、消化管内の粘液の改善、消化効果の改善、繊細な消化管内壁を保護するなどの、効果に連鎖的に寄与すると思われています。

もしも潰瘍性大腸炎がないとしても、過敏性腸炎や、その他の消化器に影響する疾患に対しても使用を検討しても良いかもしれません。

認知症への効能

レシチンは、脳内で伝達物質として作用するコリンを含みます。ある研究では、コリンを多く含む食事が、記憶を改善させアルツハイマー型認知症の症状の改善につながるかもしれないと報告されています。

レシチンの様な、コリンを含む脂質成分は脳の機能を改善するかもしれません。脳や神経系の疾患に対して、レシチンが有効であるかについての研究は結果が一貫していませんが、レシチンの有効性を示している研究は期待がされており、今後も進められていくでしょう。

皮膚症状を和らげ保湿する

レシチンは一部のスキンケア製品に含まれている成分の1つです。乳化剤として使用されており、保湿効果が皮膚を滑らかにします。これらのほとんどの製品で使用されるレシチンは、水素化レシチンです。

レシチンが単独で使用された場合の、痤瘡(ニキビ)や湿疹治療への研究データはあまりありませんが、特定の人では使用されています。理論的には、レシチンの他の体組織への刺激効果などから考えると、レシチンカプセルの使用は皮膚を改善させる効果があると考えられますが、はっきりしたことはまだわかっていません。

リスクと合併症

卵と大豆アレルギーの人においては、アレルギー反応を避けるために、レシチンが何由来であるかを確認する必要があります。

レシチンは、卵や動物性の製品などの様な、すでに摂取している食材の中にも含まれていることがあります。食材に自然に含まれているレシチンは摂取しても問題になることはありません。

一方で、サプリメントの場合は、米国食品医薬品局(FDA)などの様な公的機関によって品質が管理されていません。まだ今はわかっていない効果などもあるかもしれません。レシチンを摂取する場合には、推奨されている摂取量を守ることが大切で、特に1日あたりの摂取量が5,000mgを超えない様に注意しましょう。

まとめ

レシチンは、健康維持のために現在摂取しているサプリメントに加えることができる、安全なサプリメントの一つです。ただし、全ての栄養素は可能であれば食事を通じて摂取されるのが一番健康的です。

レシチンは、効果も複数あり副作用はほとんどないため、コレステロール低下、臓器の機能改善などを期待する人にとっては良い選択肢かもしれません。新しいサプリメントなどを始める際には、必ず担当の医師にも相談しましょう。

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