フォルスコリンとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

alloeh編集部

最終更新日:2020/05/05

フォルスコリンは本当に効くのか?科学的根拠に基づく見解

痩せるというのは非常に難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。 

典型的な減量方法でダイエットに成功した人は15%に過ぎないという研究結果もあります。(参考

 こうした方法でダイエットに失敗した人は、次にサプリメントや漢方で痩せるという手段を求める傾向にあります。 

サプリメントの一つにフォルスコリンと呼ばれるものがあります。これは、天然植物の化合物で、素晴らしいダイエット効果があると言われています。 

この記事ではフォルスコリンについて、科学的根拠も踏まえて詳しくご紹介していきます。

フォルスコリンとは?

フォルスコリンはインドのコレウスという熱帯のシソ科の植物(コレウス・フォルスコリ)の根から見つかった活性化合物です。 

何百年もの間、フォルスコリンは様々な症状や病気を治癒するための伝統的な漢方薬に使われてきました。(参考

 現代の科学的研究でも、こうした体への効果の一部は実際に期待できる、もしくは少なくとも説明がつくことが分かってきています。 

2014年1月にドクター・オズ・ショーというアメリカの番組で取り上げられてから、フォルスコリンは減量のためのサプリメントとして人気を博しました。 


Point:フォルスコリンはインドのコレウスの根から見つかった活性化合物です。現在は減量用のサプリメントとして売られています。


フォルスコリンの減量への効果

フォルスコリンが脂質代謝にもたらす効果に関して数多くの研究で調査がされてきました。 

こうした研究のほとんどが試験管での実験や動物を使った研究であるため、その結果が人間にも適用できるというわけではないでしょう。 

簡単に言うと、フォルスコリンが刺激を与え、脂肪細胞に蓄えられた脂質を放出させます。(参考1参考2参考3

蓄積された脂肪を放出するだけでは、体重を減らすことに繋がりません。カロリー不足の状態である必要があります。

つまり、体重を減らすには、エネルギーの消費(消費カロリー)がエネルギーの摂取(カロリー摂取)を上回っていなければいけません。

減量用のサプリメントは下記のような働きによってカロリー不足の状態を作り出すサポートをしてくれます:


これまで明らかになっているところによると、フォルスコリンには上記のような効果をもたらす働きはありません。 

しかし、人間に対して実施された臨床試験から、期待できる結果が見つかっています。フォルスコリンは筋肉量を維持しながら減量するのに役立つ可能性があるということです。(参考) 

この効果については次章で見ていきましょう。 


Point:フォルスコリンの刺激によって脂肪細胞に蓄えられた脂質が放出されますが、この影響で直接的に体重を減らすことができるとは限りません。


フォルスコリンは本当に減量に役立つのか?

人間におけるフォルスコリンの減量への効果については、これまで2件の小規模な研究しか実施されていません。(参考1参考2) 

この2件の研究ではどちらも、人間に対して科学的実験を行う際には標準となっているランダム化比較試験が行われました。

最も規模の大きい試験では、30人の肥満男性がランダムに2つのグループに分けられました。

  • フォルスコリンのグループ:15人の男性にコレウス・フォルスコリのエキス(フォルスコリン10%)250 mgを、1日2回、12週間飲んでもらいました。 
  • 偽薬のグループ:15人の男性は同量の偽の錠剤(偽薬)を飲んでもらいました。 


偽薬のグループに比べ、フォルスコリンを飲んでいた男性たちはかなり体脂肪が減りましたが、体重としては変わりませんでした。(参考) 

加えて、フォルスコリンを飲んだグループは、遊離テストステロンの量が著しく増えました。テストステロンは脂肪細胞から脂質を放出する刺激を与えるので、この研究で体脂肪の減少が見られたことの説明にもなり得ます。(参考

テストステロンが増えたことで、筋肉量を増やす働きもあります。実際に、フォルスコリンを飲んでいたグループでは、統計的にはそれほど顕著ではないものの、除脂肪体重が増えている傾向が見られました。(参考

もう一方の研究では、23人の肥満女性に同量(1日あたり500 mg)を12日間服用してもらいました。 

前者の研究とは対照的に、フォルスコリンを摂取したことで体脂肪の減少に著しい効果は見られませんでしたが、フォルスコリンには体重増加を防ぐ働きがある可能性が示されました。(参考) 

まとめると、12日間フォルスコリンを摂取することで体重を減らすことはできませんが、男性の体組成を改善したり、女性の増量防止には効果が期待できます。

とはいうものの、現時点でのこうした証拠だけでは、フォルスコリンの摂取を勧めるには不十分で、更なる研究が必要です。 


Point:減量に対するフォルスコリンの効果を調査した実験は2件あります。そのうち1件では、フォルスコリンを摂取したことで体脂肪が著しく減りましたが、体重は変わりませんでした。


フォルスコリンのその他の効果

インドのコレウスという植物(フォルスコリンを含む)は、何百年もの間、伝統的な漢方薬の一つとして使用されてきました。

その用途は、心臓病、喘息、気管支炎、便秘などの症状の改善でした。(参考) 

私たち人間にとって、フォルスコリンのサプリメントを摂ることで下記のような効果も期待できます:

  • 肺の気道を広げ、喘息を楽にする(参考) 
  • 骨密度を上げ、骨粗鬆症のリスクを下げる(参考) 
  • テストステロンの形成を刺激し、筋肉量の維持を助ける(参考) 


試験管や動物を使った実験では、この他にも見込まれている効果があります。 


Point:フォルスコリンは長年に渡り伝統的な漢方薬の一つとして使用されてきました。科学的根拠は限られていますが、喘息を改善したり、骨密度を上げたり、テストステロンの形成を促すのを助ける働きが期待できます。


服用量と副作用

一般的なフォルスコリンの服用量は100-250 mgのコレウス・フォルスコリ(フォルスコリン10%)を1日に2回飲むことです。 

間にとってフォルスコリンによる副作用は無いと見られていますが、安全性について完全に確認されているわけではありません。(参考1参考2

フォルスコリンを飲んでみるべき?

現在明らかになっている根拠に基づくと、フォルスコリンには体重を減らす効果はありません。 

しかし、男性を対象に行われた実験から、フォルスコリンによってテストステロンが増えて、筋肉量を増やしながら体脂肪を減らすことで体組成が改善する可能性が示唆されています。 

現時点では、はっきりとした結論を下すには証拠が少なすぎます。 

一般論として、あらゆるダイエット用のサプリメントに、少し疑いの目を向けてみると良いでしょう。こうしたサプリメントの中には、昔の研究で見つかった効果を表記しており、現在はもっと大規模で正確な研究の結果として効果が全くないことが証明されているものもあります。 

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