はじめに
キトサンダイエットとは、キトサンが含まれたサプリメントを食後や食事中に摂るというダイエット手法です。
キトサンがダイエットに良いといわれている理由は、キトサンが脂肪の吸収を抑制し、便通を改善する効果が期待されているためです。今回はそんなキトサンダイエットについて解説していきます。
キトサンとは
キトサンとは、水分で溶けない食物繊維であるキチンをさらに加工したものです。
キチンとは、主に海老やカニなどの甲殻類の殻やキノコに含まれています。加工方法はキチンを酸やアルカリで処理してキトサンを抽出するという手順です。
こちらの加工方法では、キチンから100%キトサンを抽出することは難しく、チキンとキトサンが混じった成分ができます。そのため、販売されている多くの製品はキチン・キトサンという成分名です。
キトサンが含まれている食品・食材
先ほど、キトサンやエビやカニなどの甲殻類から抽出できるとお話ししましたが、残念ながら、エビやカニを食べてもキトサンを摂取することは出来ません。キトサンの基となるキチンは甲殻類の殻の部分に含まれています。キトサンを摂取する際はサプリメントや加工食品などをうまく活用しましょう。
キトサンの効果・効能
なぜ、キトサンはダイエットに効果的であると考えられているのでしょうか?
脂肪の吸収を抑え、腸を整える
キトサンに関する研究によると平均体重より肥満の方の短期治療には、キトサンがプラセボより有効であるという証拠が存在しています。プラセボとは、治療効果を持たない薬のことです。医薬品やサプリメントの実験では、比較対象として頻繁にプラセボが利用されます。
キトサンに含まれる食物繊維は脂肪の消化・吸収を抑制したり、総コレステロール値を下げるための胆汁の排泄量が増やしたりする効果が期待されています。不溶性食物繊維は胃・腸内で水分を吸収し、腸の運動を活発化させることで便が大腸を通る時間を短くし、便秘回避に繋がります。これは体内に溜まっている毒素の排出効果もあるとされています。これが、キトサンがダイエットに向いているという理由です。
腸内環境に関しての効果が期待されているものとしては、他に有名なもので乳酸菌などがあります。
キトサンの安全性・副作用
キトサンを過剰摂取すると、下痢などの腹痛を起こす可能性があります。理由は、キトサンには整腸作用があるとされる食物繊維が含まれているためであると考えられています。適量を守っての摂取を心がけましょう。
厚生労働省は1日5g程度のキトサンの摂取であれば、体への害はないと公表しています。ただし、キトサンの摂取による体の反応は、体調や個人差にもよります。
キトサンを摂取する際に気をつけなければいけないことは過剰摂取以外にもあります。以下に該当する方などは、キトサンを摂取する際に注意が必要である可能性があります。
甲殻類アレルギーの方
キトサンの多くは、エビ・カニなどの甲殻類を原料にしています。そのためエビやカニなどの甲殻類アレルギーをお持ちの方は、アレルギー症状を起こしてしまう可能性があります。
キトサンやキチンが含まれているサプリメントを摂取する際は、原材料に何が含まれているかしっかり確認しましょう。甲殻類アレルギーをお持ちの方はキトサンやキチンの摂取を避けることが得策です。
抗てんかん薬やワルファリンを飲んでいる方
抗てんかん薬やワルファリンを飲んでいる方がキトサンを摂取してしまうとバルプロ酸ナトリウムの効果を弱めてしまう可能性があります。また抗てんかん薬だけでなく、血液を固めないための薬であるワルファリンと併用するとその効果を過剰にしてしまう可能性があります。
持病などで日頃から飲んでいる薬がある人はキトサンが含まれたサプリメントの摂取前に、医師や薬剤師に相談しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回の記事では、キトサンダイエットの効果や注意点について紹介しました。カニやエビなどの甲殻類の殻から食物繊維が含まれている成分を抽出できるのは驚きですよね。
他にもダイエットサプリメントに興味がある場合には、『効果別!人気おすすめダイエットサプリ15選|編集部が徹底比較【2020年最新】』でも解説しているのでぜひチェックしてみてください。
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