筋肉痛とは
筋肉痛は誰にでも起こり得ることで大半の人が経験したことがあると思います。
筋肉というものは身体のどの部分にでもあり、このような痛みはどこにでも起こり得るからです。そして、筋肉痛の原因は一つではありません。
強い痛みやケガはよくあることですが、これらの痛みは他の可能性も含まれています。
筋肉痛が起こる原因
筋肉の痛みは原因を簡単に特定できます。これは筋肉痛はおおくの場合、過度のストレス、緊張、身体活動が原因で起こるためです。一般的な原因には以下のものがあります。
- 筋肉の緊張
- 運動中の筋肉の酷使
- 肉体的にきつい仕事または運動に従事している間に筋肉が傷つく
- ウォームアップとクールダウンの省略
筋肉痛が起こるタイミング
すべての筋肉痛がストレス、緊張、身体活動に関連しているわけではありません。筋肉痛の医学的説明には以下のものがあります
- 線維筋痛症(特に痛みが3ヶ月以上続く場合)
- 慢性疲労症候群
- 筋膜痛症候群(筋膜と呼ばれる筋結合組織の炎症)
- インフルエンザ、ポリオ、細菌感染症などの感染症
- 全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、多発性筋炎などの自己免疫疾患
- スタチン、ACE阻害薬、コカインなどの特定の薬剤や薬物の使用
- 甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症などの甲状腺の問題
- 低カリウム血症
自宅でのケア
筋肉痛は自宅で軽減させることができます。けがや酷使による筋肉の不快感を軽減する方法には、次のようなものがあります。
- 痛みを感じている筋肉を休ませる
- 筋肉を優しく伸ばすストレッチを行う
- 緊張を和らげるためにヨガや瞑想などを行う
- イブプロフェン (アドビル) などの市販の鎮痛薬を使用する
- 患部に氷を当てて痛みを和らげ炎症を抑える
ヨガやストレッチを行う際は、保冷剤や伸縮性湿布を並行して使用すると効果的です。また、筋肉痛と似た症状ですが、ねんざの場合は1~3日は患部を氷で冷やし、3日経っても痛みが残る場合は温めましょう。
医師に相談すべき場合
筋肉痛は常に無害という訳ではなく、場合によっては家庭での治療では根本的な原因に対処できない場合もあります。筋肉痛は、体に深刻な異常がある兆候のものもあります。
以下の症状が現れた際は医師の診察を受ける必要があります。
- 数日間の在宅治療後も治まらない痛み
- はっきりした原因なしに起こる激しい筋肉痛
- 発疹に伴って起こる筋肉痛
- ダニにかまれた後に起こる筋肉痛
- 発赤または腫れを伴う筋肉痛
- 薬を変えた直後に起こる痛み
- 体温が高くなると起こる痛み
以下は、緊急事態の徴候である可能性があります。筋肉痛とともに次のような症状が現れた場合は、できるだけ早く病院に行きましょう。
- 突然の尿量減少
- 嚥下困難(えんげこんなん:食べ物をうまく飲み込めない障害)
- 嘔吐、熱が出る
- 呼吸困難
- 頸部(けいぶ)のこわばり
- 急激に筋肉が衰える
- 患部を動かせない
筋肉痛を予防するために
筋肉痛の原因が緊張や運動である場合は、筋肉痛になるリスクを減らすために以下の対策をしましょう。
- 運動前と運動後のストレッチ
- 水分補給
- 定期的な運動
ストレッチはウォーミングアップとクールダウンをそれぞれ5分程度、運動前後に取り入れましょう。
デスクワークや、筋肉が緊張しやすい環境で仕事をする場合にも、定期的に立ち上がってストレッチをしましょう。
まとめ
時々起こる筋肉の痛みは正常で、特に活動的な人や初めて運動をする人によくみられます。
定期的に体の調子を確認し、筋肉が痛くなってきたら活動をやめましょう。新しい運動は筋肉痛を起こしやすくします。
筋肉痛が緊張や運動以外の場合、筋肉痛を完全に解消する方法を医師にアドバイスしてもらうのがよいでしょう。
原則として、数日の安静の後に筋肉痛が解消しない場合は、医師の診察を受けるべきです。
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