美肌対策の方法とは?肌を綺麗にするためにできる11の秘訣を解説

はじめに

肌をできる限り健康に保つために、何が必要なのかを見極めるのは難しいときもあります。

常にたくさんのスキンケア製品や化粧品の誇大広告、ソーシャルメディアのインフルエンサー、美容カリスマのアドバイスなどが氾濫している状況で、正しい情報を見極めるのは簡単ではないでしょう。結局、実際に肌に必要なのは何なのでしょうか?

この記事では、理想的な肌を手に入れるために何ができるのか、エビデンスに基づいた美肌対策のヒントをご紹介します。

① 1日に2回顔を洗う

吹き出物がでやすい肌または脂性肌の場合、朝と夜にスキンケアの1つとして、洗顔を十分に行ってください。

洗顔に重点を置いて行われたある研究では、参加者を、1日1回または2回、もしくは4回洗顔するグループに分け、6週間後に結果を比較しました。(参考)

その結果、1日2回洗顔したグループのニキビに顕著な改善が認められました。1日1回しか洗顔しなかったグループはニキビが最も増加しました。

② 肌に優しい洗顔料を使う

ドラッグストアの通路には、非常に多くの洗顔料が陳列されています。どれが自分に合うのかを判断するのは非常に難しいようにも思えます。

肌にとって「最適な」洗顔料を選ぶとなると、必ずしも手の込んだものが最善の選択とは限りません。

14の研究の系統的レビューからは、例えどんな種類の洗顔料を使ったとしても、皮膚の吹き出物に対する効果には大きな違いはないことが分かっています。これらの研究には、固形洗顔剤や抗菌石鹸をはじめとして、αとβヒドロキシ酸を含む洗顔料まで、多様な洗顔料が使われていました。(参考

もし、高級な洗顔料に大金を費やしていたら、この結果には納得がいかないかもしれません。しかし、ここでのポイントは、洗顔料はシンプルであっても問題ないと考えられているということです。過剰な成分と香料を含まない、肌に優しい洗顔料は、高価な洗顔料を選ぶのと変わらない効果があると示唆されています。

③ ニキビ治療薬を使用する


アメリカ皮膚科学アカデミー(AAD)によると、多くの局所治療薬がニキビの治療に役立つ可能性があるとされています。最も効果的な薬を見つけるためには、まず自分のニキビのタイプを知ることです。

ニキビの程度や、種類によって使い分けを行うと良いでしょう。ニキビの治療薬を使用すると肌が乾燥する可能性があるため、保湿剤を使用して肌に潤いを与えることも意識すると良いでしょう。

④ 保湿剤を使用する


肌が極端に乾燥した場合には、乾燥を補うために肌が油を過剰に産生する可能性があります。その結果、吹き出物が引き起こされるとも考えられます。

洗顔料と同様に、保湿剤は高価である必要も、高級な成分が含まれている必要もないとされています。 重要なのは、ニキビなどができにくい保湿剤を探すことです。 ニキビを作らないためには、毛穴を詰まらせないような保湿剤であることが重要であると示唆されています。

冷たく乾燥した空気によって、肌がつっぱり水分が抜け切ってしまう冬の期間には、しっとりタイプの保湿剤に切り替えるなどの対応も重要かもしれません。

⑤ 角質の除去

角質除去は、死んだ皮膚細胞を取り除く手助けをするとされています。この死んだ細胞が皮膚に長時間剥がれずに留まると、毛穴が詰まり、吹き出物の一因となる可能性があります。

顔に死んだ皮膚細胞が溜まってくると、肌のくすみなどの原因になると考えられます。

角質除去は少ない回数から開始し、過度に角質を除去をしないように、調整すると良いでしょう。角質除去剤のタイプによっては、炎症性ニキビを悪化させる可能性なども考えられるため、皮膚科医等に相談すると良いでしょう。

⑥ 十分な睡眠をとる


睡眠不足も、吹き出物が増える原因となることがあります。

2015年の研究によると、疲れを感じていると述べた研究参加者の65パーセント以上に、ニキビができていました。(参考

この研究の著者らは、実験対象者の何例かは、睡眠不足が体に炎症成分を放出させる引き金となった可能性があるという仮設を提唱しました。 この睡眠不足による炎症性成分が、吹き出物やニキビを悪化させる原因になった可能性があります。

体の内側と外側の両方で健康を維持するために、毎晩7〜9時間、質の良い睡眠を取ることが重要と考えられます。

⑦ 毛穴を詰まらせないメイクを選ぶ

2013年の研究では、 化粧品を使用する人は皮膚の吹き出物が出やすい傾向があることを明らかにしました。普段の化粧の手順が肌に良いかを確認すると良いでしょう。(参考

また、オイルフリーの製品を選択することや、化粧やスキンケア前に手を洗うなどの対応も重要であると考えられます。

化粧は、特定のニキビを引き起こす可能性があります。一般的に、顎や頬、額に小さなニキビを引き起こすとされています。(参考)

⑧ ニキビを潰さない

皮膚を正常に保つには、にきびを潰さないことが大切であると考えられています。ニキビをつぶすと、手などから、さらに多くの細菌が毛穴に触れることになります。また、感染や瘢痕化のリスクも高まります。

ニキビが強く痛む場合は、皮膚科を受診してください。皮膚科では、感染のリスクを最小限にしながら、ニキビを安全に治すために特別な治療を行うことができるでしょう。

⑨ リラックスする


2017年の研究を含む複数の研究では、ストレスとニキビの関係が明らかにされています。ストレスの多い状況に置かれている場合は、ストレスをなくす方法をみつけてください。(参考

ヨガなどの適度な運動や、瞑想などはリラックスに効果的であると考えられています。

⑩ 砂糖を控える


食事と皮膚の関係についての研究は限られていますが、いくつかの研究では、グリセミックインデックス(GI)が高い食品がニキビと関連している可能性があると示しています。

2009年の大規模研究では、2,000人以上の参加者に低GIの食事が与えられました。その結果、研究参加者らの体重が減少しました。しかしそれだけではなく、参加者の87%にニキビが少なくなっていたこともわかりました。さらに、91%はニキビ治療薬の必要が少なくなったとしています。

⑪ 禁煙する

喫煙はニキビの高リスクであると示す多くの科学的証拠があります。

ある研究では、にきびのある25歳から50歳までの女性を対象に行われました。この研究の著者らは、喫煙者の約73%にニキビがあったことを明らかにしました。一方で、喫煙をしていない女性の29.4%だけにニキビ、あるいは違うタイプのニキビがあることがわかりました。

禁煙するのに助けが必要な場合は、禁煙補助薬などについて、かかりつけ医と相談してください。

まとめ

肌をきれいにするために洗顔料や保湿剤、化粧品などの顔に付けるものに注意をはらいましょう。また、指や、汚れたブラシやスポンジから、顔に細菌が付かないように気をつけましょう。

上質な睡眠、健康的な食事、ストレス管理などの生活スタイルに注目することでも、肌に変化をもたらすことができると考えられています。ニキビがなかなか治まらない場合には、皮膚科医に相談すると良いでしょう。

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