酸化チタンとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

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食品に使われている二酸化チタンの安全性について

着色料から香料に至るまで、食品の中に何が入っているのか、気にする人が多くなっています。

幅広く使われている着色料の一つに二酸化チタンがあります。これは無臭の粉末で、食品の白色や乳白色を強める働きがあり、店頭で販売されているコーヒークリーム、キャンディー、日焼け止め、そして歯磨き粉などの商品に使用されています。(参考1)(参考2)

二酸化チタンはその他にも塗料、プラスチック、そして紙製品などの白さを強めるために使われます。しかし、これら製品に使われる二酸化チタンは、食品に使われるものとは異なった種類のものです。(参考1)(参考2)

そうは言っても、二酸化チタンが果たして口に入れるのに安全かどうか気になると思います。

この記事では二酸化チタンの用途、効果、そして安全性について見ていきたいと思います。

用途と効果

二酸化チタンは食品と製品の質を高めるために幅広く使われています。

食品の品質

二酸化チタンは、光を吸収し、それを四方八方に放出する特性があるので、食品の白色や乳白色を強めるため、一定の食品に少量使用されています。(参考1)(参考2)

食品に使われる二酸化チタンは、通常直径200~300ナノメートル(nm)です。この大きさは二酸化チタンに吸収された光が広範囲に広がるのにちょうど良く、その結果きれいに発色します。(参考)

食品に使用する二酸化チタンの純度は99%でなければなりません。しかし、これでは鉛、ヒ素、または水銀などの異物が少量ですが混入してしまう恐れがあります。(参考)

二酸化チタンは、チューインガム、キャンディー、ペイストリー、チョコレート、コーヒークリーム、そしてケーキのデコレーションなどに一般的に使われています。(参考1)(参考2)

食品保存料とパッケージ

二酸化チタンは食品の新鮮さを長く保つために、食品のパッケージに使われます。

二酸化チタンが含まれたパッケージは果物から発生するエチレンの量を抑える働きがあり、それゆえ、果物が熟すスピードが遅くなるので、お店でより長く販売することができます。(参考)

さらに、このパッケージには抗菌性と光触媒性があり、光触媒性により紫外線から食品を守ります。(参考)

化粧品

二酸化チタンは化粧品の発色を良くするために使用されます。店頭で販売されている口紅、日焼け止め、歯磨き粉、クリーム、そしてパウダーなどに使用されています。化粧品に使用されるのは二酸化チタンナノ粒子で、食品に使われるものよりもさらに小さいです。(参考)

二酸化チタンは紫外線を防ぐことに優れており、太陽の紫外線A波と紫外線B波が肌に到達するのをブロックする働きがあるため、日焼け止めによく使用されています。(参考)

しかし、感光性があるためフリーラジカルの発生を促す可能性があります。紫外線を防ぐ働きを弱めることなく、細胞へのダメージを軽減するために通常はシリカやアルミナでコーティングされます。(参考)

化粧品は食べるわけではありませんが、口紅や歯磨き粉に含まれる二酸化チタンを飲み込むことや、肌から吸収される可能性を懸念する声もあります。

まとめ:二酸化チタンは優れた光反射性があることから、多くの食品や化粧品の白色を強く出すため、そして紫外線を防ぐために使用されています。

危険性

近年、二酸化チタンの使用に対する危険性を懸念する声が高まっています。

IARC発がん性リスクグループ2Bに分類

アメリカ食品医薬品局(FDA)は二酸化チタンを一般に安全と認められる物質として区分しています。(参考)

しかし、国際がん研究機関 (IARC)は二酸化チタンを発がん性リスクグループ2Bに区分しています。このグループには発がん性の可能性があるが、動物および人間への研究が不十分である物質が区分されます。これが原因で、食品に使用されている二酸化チタンの安全性が問われるようになりました。(参考1)(参考2)

この区分がされた理由は、いくつかの動物を使った研究で、二酸化チタンの粉塵を吸引した場合、肺腫瘍を引き起こす可能性があると発見されたからです。しかし、国際がん研究機関は、二酸化チタンを含んだ食品にはその危険性はないと結論付けています。(参考)

しかしながら、現在、紙工産業などの粉塵が多く発生する作業現場においては、二酸化チタンの吸引量を制限するよう推奨されています。(参考)

吸収性

直径100nm以下の大きさの二酸化チタンのナノ粒子が肌や腸から吸収されることを懸念する声もあります。

いくつかの小規模の試験管を使った研究ではナノ粒子は腸の細胞に吸収され、酸化ストレスの状態とがんの発生を引き起こす可能性があるとの見解を示しました。しかし、その他の研究では特に影響は見られませんでした。(参考1)(参考2)(参考3)

さらに、ある2019年に行われた研究では、食品に使われる二酸化チタンのサイズは大きく、ナノ粒子ではないことに触れています。よって、研究者たちは食品に使われる二酸化チタンは体内に吸収されにくいので、人間への健康被害は無いと結論付けています。(参考)

最後に、ある研究では、二酸化チタンナノ粒子は肌の表面の層である、角質層に浸透しないので、発がん物質ではないとの見解を示しています。(参考1)(参考2)

内臓器官での蓄積

あるラットを使った実験で、二酸化チタンの肝臓、脾臓、そして肝臓への蓄積が見られました。しかし、多くの研究では一般的に使用される量に比べてかなり多くの量が使用されます。それにより、果たして人体にも同じ影響が出るかの判断が難しくなります。(参考)

2016年の欧州食品安全機関による評価では二酸化チタンが体内に吸収される量は極めて少なく、吸収された粒子は排泄物と一緒に体外へ排出されると結論付けられました。(参考)

しかし、0.01%と言う少ないレベルで腸管関連リンパ組織として知られる免疫細胞に吸収され、そこから他の内臓器官に広がる可能性があることも発見されました。現時点では、これが人体にどのような影響を及ぼすのについては分かっていません。(参考)

現時点では、ほとんどの研究において、二酸化チタンの摂取による危険性は示されていませんが、長期の人間に対しての研究はほとんど行われていません。よって、二酸化チタンの人間の体内での動きを良く理解するには多くの研究が必要とされます。(参考1)(参考2)

まとめ:動物を使った研究で、二酸化チタンの吸引と肺腫瘍の関係性が指摘されたため、二酸化チタンは、国際がん研究機関 (IARC)によって発がん性リスクグループ2Bに区分されています。しかし、食品に含まれる二酸化チタンが人間の健康に影響を及ぼすと言う研究結果は出ていません。

毒性

アメリカでは、商品の重さに対して二酸化チタンの含有量は1%以下でなければいけません。そして、二酸化チタンの光を吸収し、四方八方に放出する能力は大変優れているので、食品の白色の発色を良くするために必要な量はごくわずかです。(参考)

二酸化チタンの年齢別摂取量は10歳未満の子どもが一番多く、一日の摂取量は体重1ポンドあたり0.08㎎(体重1㎏あたり0.18㎎)です。

それに比べて、大人の一日の平均摂取量は体重1ポンドあたり0.05㎎(体重1㎏あたり0.1㎎)です。ただし、この数字は変わることがあります。(参考1)(参考2)

子どもの摂取量の方が多いのは、体が小さい上に、ペイストリーやキャンディーを大人よりも多く食べる傾向にあるからです。(参考)

研究があまり進んでいないため、二酸化チタンの一日摂取許容量(ADI)は定められていません。しかし、欧州食品安全機関による綿密は評価では、一日に体重1ポンドあたり1,023㎎(体重1㎏あたり2,250㎎)の二酸化チタンを消費したラットに副作用は現れませんでした。(参考)

しかし、さらなる人間を対象とした研究が必要です。

まとめ:子どもはキャンディーやペイストリーを食べる量が多いので、二酸化チタンの摂取量も年齢別では一番多いです。一日摂取許容量を定めるには、さらなる研究が必要とされています。

副作用

二酸化チタンの副作用に関する研究はあまり進んでいません。そして、副作用は摂取方法によって大きく異なります:(参考1)(参考2)(参考3)

  • 経口摂取 副作用は確認されていません。 
  • 目に入った場合 軽い不快感があるかもしれません。 
  • 吸入 動物を使った実験では、二酸化チタンの粉塵の吸入と肺がん発症の関係性を指摘しています。 
  • 肌からの吸収 軽い不快感があるかもしれません。 


副作用のほとんどは二酸化チタンの粉塵の吸入と関係しています。よって、吸入する可能性が多い現場では産業基準による吸入量の制限が設けられています。(参考)

まとめ:二酸化チタンの摂取による副作用は特に確認されていません。しかし、動物を使った研究では、二酸化チタンの粉塵の吸入と肺がんの発症が関係しているとの見解が示されています。

摂取を控えた方がよいのでしょうか?

現時点では、二酸化チタンの摂取は安全だと考えられています。

ほとんどの研究は、食べ物から摂取される二酸化チタンの量はかなり少ないので、健康に影響を与えることはないと結論付けています。(参考1)(参考2)(参考3)(参考4)

しかし、もし二酸化チタンをどうしても避けたい場合は食品や飲み物の表示ラベルをしっかりと確認するようにしましょう。チューインガム、ペイストリー、キャンディー、コーヒークリーム、そしてケーキのデコレーションなどの食べ物は一般的に二酸化チタンが使われています。

二酸化チタンには他の呼び方があることを覚えておいてください。商品の表示ラベルには「二酸化チタン」ではなく、他の名称で記載されている場合があるので、注意しましょう。(参考)

二酸化チタンはほとんどの加工食品に使用されていることから、これを避けたい場合は、食生活を自然食品や未加工の食品を使った食事に切り替えることで簡単に避けることができます。

まとめ:二酸化チタンは一般的に安全だと考えられていますが、摂取を避けたいと思う人もいると思います。二酸化チタンが使用されている食品で主なものは、チューインガム、ペイストリー、コーヒークリーム、そしてケーキのデコレーションなどです。

要点

二酸化チタンは、化粧品、塗料、そして紙製品に加えて、食品を白く発色させるのに使用されます。

二酸化チタンが含まれている食品で主なものは、キャンディー、ペイストリー、チューインガム、コーヒークリーム、チョコレート、そしてケーキのデコレーションなどです。

二酸化チタンの安全性については、いくつか懸念はありますが、アメリカ食品医薬品局によって安全だと考えられています。さらに、体に害が出るほど多くの量を摂取することは通常ではまずありません。

それでも二酸化チタンを避けたいのであれば、商品の表示ラベルをしっかりと確認して、加工されていない自然食品を食べるようにしましょう。

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