レモンの6つの効能とは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

alloeh編集部

最終更新日:2020/05/28

レモン原材料解説

レモンのデータに基づいた健康への効能

レモンは、多くのビタミンC食物繊維、複数の有益な植物性化合物などが含まれています。
これらの栄養素は、複数の健康への有益な効能があると考えられています。

実際、レモンは心臓の健康増進、体重減量、消化管の健康維持などの効能があるかもしれません。
この記事では、データに基づいたレモンの、6つの有益な効能について取り上げていきます。

1. 心臓の健康増進

レモンはビタミンCを多く含みます。
レモン1つあたりに31mgのビタミンCが含まれており、これはビタミンCの1日摂取推奨量の約51%にあたります。

研究によると、ビタミンCや食物繊維を多く含むフルールや野菜を摂取すると、心疾患や脳卒中などのリスクが軽減されると報告されています。(参考1, 参考2, 参考3)
しかし、心臓の健康維持に有益なのはビタミンCだけではありません。

レモンに含まれる食物繊維や植物性化合物も有意に心疾患のリスク因子を改善すると考えられています。(参考1, 参考2)

例えば、ある研究では、毎日24グラムの柑橘系食物繊維抽出液を摂取したところ、1ヶ月の摂取で血中のコレステロール値が低下したとされています。(参考)
レモンに含まれる植物性化合物は、、ジオスミンなどとも呼ばれ、血中のコレステロール値を低下させると考えられています。(参考1, 参考2, 参考3)


Point: レモンは心臓の健康に良いビタミンCや、その他にもコレステロール値を低下すると考えられる、複数の有効な植物性化合物を含んでいます。


2. 体重減量効果

レモンはしばしば体重減量に有効な食材として紹介されますが、この背景にはいくつかのデータがあります。
最も有名な説の1つは、可溶性食物繊維であるペクチンが、胃を拡張させて満腹感を延長することが効果を発揮しているとする説。

そうは言うものの、多くの人はレモンをそのままで摂取したりはしません。
レモンジュースにはペクチンは含まれておらず、レモンジュースの摂取自体には満腹感の増進効果は認められません。

他の説としては、レモンを温かいお湯と一緒に摂取することで体重減量効果が期待できるとするものです。
しかし、お湯の摂取は一時的に燃焼するカロリーを増やすと考えられていますが、この効果はレモンの効果というよりも水分を摂取することによるものかもしれません。(参考1, 参考2)

他の説としては、レモンに含まれる植物性化合物が体重減量を促進すると言うものです。
研究によると、レモンの抽出物に含まれる植物性化合物は、種々の方法を通じて体重増加を減らすと考えられています。(参考1, 参考2)

ある研究では、体重増加が起きる食事を投与されていたマウスで、レモンの皮から抽出されたポリフェノールを投与しました。
ポリフェノールを摂取されたマウスでは、そうでなかったマウスに比べて、体重増加の割合が少なかったと言います。(参考)

しかし、レモンに含まれる化合物の人に対する効能を調査した研究は今のところありません。


Point: 動物を対象とした研究では、レモンの抽出液とレモンに含まれる化合物が、体重減量を促進すると考えられていますが、人における効能は未だにわかっていません。


3. 腎結石の予防

腎結石は、老廃物が腎臓の中で溜まって結晶化することでできる塊のことです。とても頻度が高く、腎結石が起きやすい人は、繰り返す傾向があります。
シトリル酸は尿の量を増やし、尿のpHを上昇させ、腎結石の形成が起きにくい状況を作り、腎結石に予防的に働きます。(参考1, 参考2)

1日に1/2カップ(おおよそ125ml)のレモンジュースを摂取することは、腎結石を既に持っている人の間で、腎結石の形成を防ぐ効果があると言われています。(参考1, 参考2)
いくつかの研究では、レモネードが腎結石を有効に予防したと報告していますが、これらの報告の結果は一貫しておらず、他の研究では効果が認められませんでした。(参考1, 参考2, 参考3, 参考4)

このため、レモンジュースが腎結石の形成に影響を与えるのか否かについては、今後のよく計画された研究の結果を待つ必要があるでしょう。(参考1, 参考2, 参考3)


Point: レモンジュースは腎結石を予防する効果があるかもしれません。 しかし、今後の質の高い追加研究が必要でしょう。


4. 貧血の防止効果

鉄欠乏性貧血はとても頻度の高い疾患です。
食材などから十分な鉄分が摂取できない場合におきます。

レモンにも幾らかの鉄分が含まれていますが、主には植物性の食材からの鉄分吸収を改善することで貧血の改善に働きます。(参考1, 参考2)

消化管からの鉄分の吸収は、主に肉、鶏肉、魚などに含まれるヘム鉄と呼ばれる成分から主に吸収され、吸収も比較的容易ですが、植物性の鉄分は吸収があまり容易ではありません。
この植物由来の鉄分の吸収は、ビタミンCやシトリル酸を一緒に摂取することで改善することが知られています。

レモンはビタミンCやシトリル酸を含み、これらが食物からの鉄分の吸収を高めることで、貧血に対して予防的に働きます。


Point: レモンはビタミンCとシトリル酸を含み、これらが植物などに含まれるノン-ヘム鉄の吸収を亢進します。 この作用によって、貧血の予防作用が発揮されています。


5. 癌のリスク軽減

フルーツや野菜を多く含む健康的な食事は、癌の予防につながるかもしれません。(参考)

一部の観察研究では柑橘系の果物を摂取する人の癌発症リスク軽減の報告があるのに対して、別な研究では同様の結果は指摘できず、研究によって結果が一貫していません。(参考1, 参考2, 参考3)

試験管内の実験に基づく研究では、レモンに含まれる多くの化合物が癌細胞を殺したと報告されています。 しかし、この効果が人の体の中でも同様に認められるのかはわかっていません。(参考1, 参考2, 参考3)

ある研究では、リモネネやナリンジェニンなどの、レモンに含まれる植物性の化合物が抗癌作用を持つ可能性があると報告されています。
しかし、この仮説はさらなる研究での検証が必要です。(参考1, 参考2, 参考3, 参考4)

動物を対象とした研究では、レモンオイルに含まれるD-リモネネと呼ばれる物質が、抗癌作用を発揮したと報告しています。(参考1, 参考2)

他の研究でも、β-クリプトキサンチンヘスペリジンなどの、レモンにも含まれる植物性化合物を含む、みかんの果肉を使って介入研究が行われました。

この研究では、これらの化合物が齧歯類の舌、肺、大腸にできる悪性腫瘍に抑制的に働いたとしています。(参考)

しかし、これらの研究で使用される化学物質は非常に高用量で、通常の食事で摂取するレモンやみかんの量よりも遥かに多い量であることは知っておくべきでしょう。

レモンやその他の柑橘系果物の一部の化合物には抗癌作用があるかもしれませんが、レモンが人における癌に効果があるとする明確なデータはありません。


Point: レモンに含まれる一部の植物性化合物は、動物実験では抗癌作用が確認されています。 しかし、今後は人を対象とした研究が必要でしょう。


6. 消化管の健康増進

レモンは10%が炭水化物で構成され、そのほとんどが可溶性食物繊維と単糖類でできています。
レモンに含まれる食物繊維の主な成分はペクチンで、この可溶性食物繊維は多くの健康への効能に関連していると言われています。

可溶性食物繊維は、消化管の健康を改善する他、糖分やデンプン質の消化を緩やかにします。
これらの効果が、結果的に血糖を低下させると考えられます。(参考1, 参考2, 参考3, 参考4)

しかし、レモンの食物繊維の恩恵を受けるためには、レモンの果肉も摂取しなければいけません。

レモンの果肉に含まれる食物繊維を除いたレモンのジュースを飲むと、レモンの食物繊維が持つ効能を得られないかもしれません。


Point: レモンの可溶性食物繊維は消化管の健康を改善します。 しかし、果汁だけではなくレモンの果肉部分も摂取することが大切です。


まとめ

レモンには多くのビタミンC、可溶性食物繊維、複数の健康への効能が知られている植物性化合物などが含まれています。

レモンは、体重減量を促進し、心疾患、貧血、腎結石、消化管の問題、癌などへの予防効果があるかもしれません。

レモンは健康に良いフルーツであるだけでなく、独特な良い香りと味があり、食事や飲み物に加えても良いでしょう。

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