つくしは排尿改善に効果があるのか?

alloeh編集部

最終更新日:2020/05/18

概要

つくし、又の名をスギナ( Equisetum arvense)とも呼ばれる薬草は、歴史的に排尿を促進するための利尿剤として使用されてきました。利尿薬は腎臓に作用して、尿に排泄される水分と塩分の量を増加させます。腎臓機能に問題がある方にとって、余剰の水分や塩分を尿中に排泄するのは大切なことです。浮腫と呼ばれる、体に過剰な水分が蓄積する状態にとっても、利尿薬は有効でしょう。

つくしは、30億年前に存在した、現在のつくしよりもかなり大きな植物の子孫です。今日では、つくしはヨーロッパ、北米、カナダなどに自生しています。つくしは、その筒状の形や鱗状の葉などから、竹とシダが交配してできた植物のようにも見えると思います。つくしを材料にした薬は、通常その茎と葉部分を使用して生成されます。つくしは、液状の抽出液もしくは、乾燥させた状態でお茶やカプセルに入ったものが手に入ります。

どのように作用するのか?

つくしは、人体が産生する尿の量を増加させる化学物質を含んでいると考えられています。今までの研究では、つくしの成分が、どのように、なぜ効果があるのかは具体的にはわかっていません。そして、その効能を証明するデータも、まだほとんどありません。最近の、つくしと利尿薬であるハイドロクロロサイアザイドを比較した研究では、つくしが、尿への過剰な電解質排泄を起こさずに、利尿薬と同等の水分排泄効果があったと報告されています。しかし、この研究の規模は小さく、データは確定的ではありません。

つくしは、古代ローマ時代から薬草として使用されてきました。つくしは、その利尿薬としての使用方法以外にも、皮膚や爪のケア、創傷治癒、骨粗鬆症と骨の治癒などの目的にも使われてきました。いくつかの研究では、つくしに含まれるシリカと呼ばれるミネラルが、つくしの健康への効能の原因物質である可能性が示唆されています。このシリカは、骨の治癒や、爪や髪の毛を強くするために必要な、カルシウムの体内への貯蓄を促進すると考えられています。

シリカは、つくしのザラザラした感触の原因でもあり、このザラザラの原因成分は洗浄の目的に使用されたりもします。例えば、つくしは洗顔やシャンプーなどのような美容用品としても利用されています。

どこで手に入るのか?

つくしサプリメントは、錠剤やお茶などに含まれた形で、健康食品を扱うお店などで手に入ります。つくしのお茶はティースプーン1杯の乾燥したつくしを、お湯で煮だして砂糖で味付けをしたものになります。生のつくしが手に入る場合は、つくしを自分で集めて乾燥させても良いでしょう。

危険性と用量

他の多くの薬草サプリメントと同じように、つくしサプリメントも米国食品医薬品局には認可されていません。つくしの利尿剤作用は、カリウムなどのような重要な電解質も、尿と一緒に対外へ排泄してしまう作用があるかもしれません。つくしは、ビタミンB1(サイアミン)と呼ばれる栄養素を破壊してしまいます。長期にわたり摂取すると、サイアミン欠乏症の原因となるかもしれません。

つくしは、体内でのリチウム代謝に影響を与えるため、リチウムを含む薬剤を摂取している場合には、危険な副作用の原因となるかもしれません。また、糖尿病のある方も、つくしには血糖低下作用があるため、つくしの摂取には注意が必要でしょう。

つくしに関する研究はほとんどなく、つくしの用量に関する定まった値はありません。一般的に、サプリメントなどは説明書に推奨される用量が記載されているので、その値を参考にすると良いでしょう。また、つくしのサプリメントを摂取開始する場合には、医師や薬剤師などに相談しましょう。

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