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サンザシ(ホーソーンベリー)の9つの健康への効能

サンザシ(ホーソーンベリー)の9つの健康への効能

サンザシ(ホーソーンベリー)は、サンザシ属に属する木と低木に実る、小さな果実のことです。このサンザシ属には、ヨーロッパ、北アメリカ、アジアに自生する、数百種類に及ぶ異なる品種が含まれます。

この果実には、多くの栄養素が含まれ、酸っぱ味や酸味と微かな甘みを持ち、色は黄色から深い赤、深い黒色を呈します。(参考)

数世紀にわたって、サンザシは、消化管の問題、心不全、高血圧などの病気に対して薬草薬として使用されてきました。 実際、特に中国の伝統医療の中では、重要な役割を占めています。

この記事では、サンザシの効果について解説をしていきます。

サンザシの効果

抗酸化作用


サンザシは、植物の強力な抗酸化物質の一つである、ポリフェノールが多く含まれています。(参考)

抗酸化物質は、遊離ラジカルと呼ばれる、不安定で体内で高濃度となると体に有害となりえる分子を、中和する作用を持ちます。 これらの分子は、質の低い食事や、汚染された空気やタバコの煙などの環境の毒素などから体内に入ります。(参考)

その抗酸化作用から、ポリフェノールには以下にも挙げるような多くの健康への効能が認められています。(参考1, 参考2)

  • 2型糖尿病
  • 喘息
  • 特定の感染症
  • 心疾患
  • 若年生の皮膚加齢性変化


サンザシのこれまでの研究データには期待が持てますが、個々の疾患リスクへの影響については今後も追加の研究が必要でしょう。

💡 POINT

サンザシは、その抗酸化作用から多くの健康への効能を持つとされる、植物性のポリフェノールを含んでいます。


抗炎症作用

サンザシには、健康への効果がある抗炎症作用もあるかもしれません。慢性炎症は、2型糖尿病、喘息、癌など多くの疾患に関与している可能性があります。(参考)

肝臓疾患を持つマウスでの研究において、サンザシ抽出液は、有意に炎症性化合物の量を減らしました。(参考)

さらに、喘息を持つマウスにおいて、サンザシ抽出液のサプリメントは、喘息症状を軽減するのに十分な程度、有意に炎症を軽減させる効果があると報告されています。(参考)

そして、動物を対象にした研究や、試験管内の実験を元にした研究の結果には期待が寄せられており、多くの研究者の間で、サンザシが人においても抗炎症作用を発揮する可能性が注目されています。 しかし、これらの結果は確定的ではなく、今後も追加の研究が必要でしょう。

💡 POINT

試験管内の実験を元にした研究や、動物を対象とした研究では、サンザシの抽出液は抗炎症作用を示しています。しかし、人における追加での研究が今後も必要でしょう。


血圧の低下


中国の伝統医療の中でも、サンザシは高血圧に対しての効果が期待されえています。(参考)

動物を使用したいくつかの研究では、サンザシは血管拡張作用を発揮し、収縮した血管を拡張させ血圧を下げる効果があると考えられています。(参考1, 参考2, 参考3, 参考4)

36名の軽度の高血圧がある被験者を対象に、10週間に渡って、1日500mgのサンザシを投与した研究では、血圧自体は有意な減少はみられなかったものの、拡張期血圧のみ減少の傾向が認められたとされています。(参考)

そのほかの研究でも、79名の2型糖尿病患者さんを対象に、16週間に渡り毎日1,200mgのサンザシを投与したところ、プラセボを摂取していた群に比較して、有意に血圧が改善したとされています。(参考)

しかしながら、他の似た研究では、21名の軽度の高血圧がある被験者においては、サンザシの投与とプラセボの投与で有意な差がなかったとされています。(参考)

💡 POINT

ある実験のデータでは、サンザシが血管を拡張させて、血圧を低下させる作用があると考えられています。 しかし、これらの研究のデータは一貫していないことには注意が必要でしょう。


血中の脂質の低減


いくつかの研究では、サンザシの抽出液が、血中の脂質を改善する可能性があると示唆しています。

コレステロールとトリグリセリドは、血中に存在する2つの異なる種類の脂質です。正常な値では、これらの脂質は健康的で、ホルモン産生や、体中への栄養素の輸送などに重要な役割を果たしています。しかし、特に高トリグリセリド血症や低HDLコレステロール血症など、血中の脂質レベルのバランスが崩れることで、人の血管にプラークが沈着することが知られています。(参考)

このプラークが沈着し続けると、血管を完全に閉塞してしまうような心筋梗塞や脳梗塞などにつながる可能性があります。

ある研究では、マウスに2つの異なる用量のサンザシ抽出液を与えたところ、プラセボを摂取していたマウスに比較して、総コレステロールとLDL(悪玉)コレステロールの低下と、トリグリセリドの28-47%の低下が認められました。(参考)

同様に、マウスを使った研究では、高コレステロール食を摂取していたマウスにおいて、サンザシの投与とコレステロール低下薬であるシンバスタチンの投与を行ったところ、いずれも総コレステロール値、トリグリセリド値などを同程度低下させた他、サンザシではさらに、LDL(悪玉)コレステロールも減少させたとされています。(参考)

この研究の結果には期待が持てますが、サンザシの血中の脂質に対する効果を評価するためには、今後の人を対象とした追加での研究が必要でしょう。

💡 POINT

サンザシの抽出液は、コレステロール値とトリグリセリド値を低下させる効果が認められています。 同様の効果が人においてもあるのかについては、今後も追加での研究が必要でしょう。


消化機能の促進


サンザシの実や、その抽出液は、数世紀にわたって、消化不良や胃痛などの消化器の問題に対して使用されてきました。サンザシには食物繊維が含まれ、便秘を改善しプロバイオティクスとして機能することで、消化器系の問題に対しても効果があることが示されています。

プロバイオティクスは、健康な腸管の細菌を栄養し、健全な消化機能を保つために有用であるとされています。(参考)

ある観察研究では、消化機能の遅延を持つ人に対して食物繊維の摂取を増やしたところ、1グラムの食物繊維が増えるたびに、排便感覚が30分程度ずつ短縮したとされています。(参考)

加えて、ラットを対象とした観察研究でも、サンザシ抽出液の摂取が、劇的に食物の消化管の通過時間を減少させたと報告しています。これは、食物が消化管をより早く通過するということで、消化不良などに対して改善作用がある可能性を示唆しています。(参考)

さらに、胃潰瘍のあるラットを使用した研究では、サンザシの抽出液が、抗潰瘍薬と同様の胃に対する保護作用を胃潰瘍に対して示したとされています。(参考)

プロバイオティクスについてさらに詳しく知りたい方は『プロバイオティクスとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説』をチェックしてみてください。

💡 POINT

サンザシは、数世紀にわたり消化器系の問題を緩和させるために使用されてきました。 食物が消化管を通過する時間を短縮する効果があり、さらに含まれる食物繊維が便秘を改善するプレバイオティクスとしての機能を果たすと考えられています。


脱毛の予防


サンザシには脱毛を防ぐ効果があると考えられており、市販されている育毛剤などにも含まれることのある成分です。

ある研究では、山サンザシの抽出液をマウスに与えたところ、体毛の成長を促進し、毛根の数や大きさの増加、健康な毛の増加などの効果が認められたとされています。(参考)

サンザシに含まれているポリフェノールの成分が、これらの有益な効果に関連していると考えられています。 しかし、この領域の研究データは限られており、今後も人を対象とした研究の継続が大切でしょう。

💡 POINT

サンザシは、一部の育毛剤などに含まれる成分の1つです。 そのポリフェノールが、毛髪の健康な成長を促すと考えられていますが、さらなる研究が今後も必要です。


不安症状の軽減


サンザシには、軽度の鎮静効果があり、不安症の症状を軽減する効果があると考えられています。(参考)

サンザシの血圧に対する効果を確認するために実施された研究では、血圧に対しては大きな変化はなかったものの、サンザシの摂取群で不安症状に有意な減少がみられたとされています。(参考)

また、他の研究でも、264名の不安症を持つ被験者を対象に、サンザシ、マグネシウム、カリフォルニアポピーの花の混合物を投与したところ、プラセボに比較して、有意に不安症状を軽減したとされています。 しかし、特にサンザシが、どのようにして作用しているのかについては、現時点では明らかになっていません。(参考)

しかし、今後も追加での研究が必要であることには変わりがありません。 サンザシの不安症に対する使用を検討する場合には、すでに内服している薬剤を急に中断したりせず、内服開始の前に医療機関で相談をしましょう。

💡 POINT

サンザシのサプリメントが不安症を軽減するとする、確固としたデータはまだありません。 その推奨される使用方法が明らかになるまでには、今後も追加での研究が必要でしょう。


心不全の治療への使用

サンザシは、心不全に対する伝統的な薬剤との併用で、よく知られています。

14の先行研究をまとめたレビュー報告では、サンザシを普段の心不全の薬剤と併用した850名の被験者において、心不全症状の改善と運動耐用性の向上を認めました。また、サンザシを使用した被験者では、息切れや倦怠感などの自覚症状も少なかったと言われています。(参考)

さらに、2年間にわたり952名の心不全患者さんを追跡した研究では、サンザシの抽出液サプリメントを摂取していた患者さんで、息切れ、動機などの症状が、サプリメントを摂取していなかった人に比べて減少したと報告されています。加えて、サンザシを摂取していた群では、心不全の管理のために必要となる薬剤の量が減ったとされています。(参考)

また、2,600名以上の心不全患者さんを調査した大規模な研究では、サンザシのサプリメントの使用が、心臓関連の突然死のリスクを減らす可能性があるとも言われています。(参考)

💡 POINT

サンザシの実(ホーソーンベリー)は、心不全患者さんにおいて有益であると考えられており、心機能の改善、呼吸苦や倦怠感などの症状軽減などにつながると考えられています。


サンザシを摂取する方法

サンザシは、地域の食品店などではなかなか見つからないかもしれません。 しかし、農産物の直売市場などの健康食品店や、オンラインショップなどで手に入れることができるかもしれません。

サンザシは、以下に挙げるような多くの方法で摂取することができます。

  • 生食: 生のサンザシは、酸っぱ味と、微かな甘みがあり、外出の際のおやつに最適です。
  • お茶: サンザシのお茶を買うこともできますし、乾燥したサンザシの実、花、葉を使って自分でお茶を作ることも可能です。
  • ジャムやデザート:米国南東部では、 サンザシの実は主にジャム、パイの具、シロップなどに加工されます。
  • ワインやお酢: サンザシは発酵することでアルコール飲料にしたり、サラダドレッシングとして使用できる香りのよいお酢などにも加工できます。
  • サプリメント: サンザシはサプリメント、粉末、錠剤、液体などの形でも使用できます。


サンザシのサプリメントは、一般的には果実に加えて、その花や葉も成分に含みます。 しかし、花や葉の方が含まれる抗酸化物質が多いので、一部の製品は花や葉のみしか含まない場合もあります。サンザシの実は、ブランドやサプリメントの形態によって、推奨される用量が異なります。

ある研究によると、サンザシ抽出液の心不全に対する有効量は、最低でも1日300mgとされています。(参考)

ただし、これらの量はあくまで目安として考える必要があります。


サンザシの安全性と副作用

サンザシの摂取に関しては、ほとんど副作用などの報告がありません。

しかし、特定の人においては軽度の嘔気やめまい感などの訴えがありました。(参考)

その強力な心臓への作用から、特定の薬剤とは相互作用する可能性があります。もしも心臓のための薬剤、高血圧の薬、高コレステロール血症の薬などを内服している場合には、サンザシサプリメントを摂取開始する前に医療機関で相談をしましょう。

💡 POINT

サンザシは副作用もほとんどなく安全であると考えられています。 ただし、何らかの心臓の薬剤を摂取している場合には、サプリメントの開始前に医療機関で相談をしましょう。


まとめ

その抗酸化作用などから、サンザシには、特に心臓への効能を含めた多くの健康への効能が期待がされています。もし摂取を検討される場合には、今回の記事でご紹介した情報も参考にしながら検討していただけると幸いです。

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