カリウムとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

最終更新日:

カリウムとは

カリウムは私たちが日頃摂取している食べ物に含まれるミネラルです。電解質とも呼ばれます。

電解質は、体中の電気刺激を司っていおり、 以下に示すような、生きていく上で欠かせない、身体機能の補助をしています。

  • 血圧
  • 正常水分出納
  • 筋肉収縮
  • 神経刺激
  • 消化
  • 心拍
  • pHバランス(酸性・アルカリ性)


私たちの体はカリウムを生成することができません。

ですので、カリウムが豊富に含まれる食べ物や飲み物から適切な量を摂取することが重要です。カリウムの摂取量が少なすぎるとと、深刻な健康被害がもたらされます。

反対に、カリウムを摂取しすぎるのも、一時的または慢性的な健康被害の原因となり得るのです。

健康な腎臓は、尿から不要なカリウムを排出し、体内のカリウムの均衡を保っています。

カリウムの摂取源

最も一般的なカリウムの摂取源は食べ物です。カリウムを豊富に含む食べ物には、以下のようなものがあります。

  • あんずやバナナ、キウイ、みかん、パイナップルなどの果物
  • 人参、じゃがいも、葉物類などの野菜
  • 豆類やナッツ類


ほとんどの人がバランスの取れた食事によって、十分な量のカリウムが摂取出来ます。

カリウムの値が低ければ、ミネラルのサプリメントや適切な食事が必要です。不足が著しければ、点滴で補う必要があります。

カリウム不足

下記に示す身体状況を伴う場合、 カリウム不足や低カリウム血症を引き起こすことがあります。

  • 腎臓病
  • 多尿
  • 多汗、下痢、嘔吐
  • マグネシウム不足
  • ペニシリンやカルベニチジンなどの抗生物質の使用


低カリウム血症の症状は、どのくらいカリウムが不足しているかによって異なります。一時的なカリウム値の低下では、通常は何の症状も表れません。

例えばもし仕事でたくさん汗をかいたとしても、その後にいつも通りの食事や電解質を含む水分を摂れば、 体に障害はないでしょう。

しかし血中のカリウム値が著しく低下した場合、命の危険すら出てきます。

カリウム値が低下している時の症状としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 極度の疲労感
  • 筋肉のけいれんや虚脱感、こむら返り
  • 不整脈
  • 便秘、吐き気、嘔吐


低カリウム血症は通常、血液検査で診断されます。また、医師から心電図や、体内のpHバランスをみるために動脈血ガスの測定を提案されることとなるでしょう。

カリウムの過剰摂取

カリウムの過剰摂取は、高カリウム血症を引き起こします。ただし通常、バランスの良い食事をしている人にはみられません。

過剰摂取のリスク要因としては以下が考えられます。

  • カリウムサプリメントの過剰摂取 
  • 運動のしすぎ 
  • カリウム保持性利尿薬 
  • 化学療法 
  • 糖尿病 
  • 重症熱傷


カリウム過多の、最も顕著な兆候は異常な心拍(不整脈)で、最悪な場合死に至ります。

カリウム値の上昇が軽度であれば、自覚症状はほぼありませんが、もしリスク要因のうち一つでも当てはまる場合は、より適切な処置が必要になります。

カリウムを正常値に戻すための治療

カリウムの値が高すぎる、または低すぎてカリウムが不均衡の場合の治療法はいくつかあります。

低カリウム血症

カリウムのサプリメントの摂取は、カリウムが低すぎる場合まず第一に選択される方法です。サプリメントは、腎臓に問題がなければほとんどの場合効果的に働きます。

重度の低カリウム血症の場合、特に不整脈が認められる場合は、点滴治療の適応となります。

また、カリウム保持性利尿薬を使用することで、体内の過剰な塩分を除去することが可能です。電解質レベルを正常化する助けとなるのです。

しかし、いくつかの利尿薬やカリウムのサプリメントの使用によって、消化器症状が表れることがあります。

場合によっては医師に消化器障害を防ぐ薬を相談してみましょう。腎機能が正常な方のみ、カリウム保持性利尿薬が使用出来ます。

高カリウム血症

軽度の高カリウム血症であれば、カリウム排出を促進させる薬で治療が可能です。

その他の方法として、利尿薬や浣腸があります。

重症の場合、治療はより複雑になっていきます。人工透析をすることで、カリウムを排出させます。この治療は、腎不全の人には優先的に適応となります。腎機能が正常の人は、インスリンやブドウ糖が投与されます。これらはカリウムを血中から細胞へと移動させる助けとなります。

また、サルブタモール吸入薬(主に喘息の治療に使用される薬)も カリウム値を下げることが可能です。グルコン酸カルシウムは、心拍の安定のため、また高カリウム血症によって心臓に合併症のリスクがある人に一時的に使用されることがあります。

最後に

体内のカリウム値の変化は、もしあなたにリスク要因がなければ、特に心配しなくてよいことでしょう。健康な腎臓であれば体内のカリウムを正常化するように出来ています。

一方、カリウム値に影響が出るような健康状態の場合には定期的な検査が必要です。もしあなたが普段と違う症状の自覚がある場合は医師に相談しましょう。

カリウムをサプリで試してみたい方は、「NOW Foods クエン酸カリウム」から使用してみると良いでしょう。ただし、重度の症状など適切な治療が必要とされる場合はサプリメントに頼らず、医療機関で診断を受けるようにしましょう。

Powered by Froala Editor

関連記事

関連商品