概要
エクオールは大豆由来の物質です。大豆を食べると、腸内の特定の細菌が大豆に含まれる化学物質をエクオールに変えます。 しかし、わずか20〜60%の人が大豆化学物質を分解してエクオールを形成できると言われています。これらの大豆を分解してエクオールを形成できる人々は、エクオール生産者と呼ばれ、大豆からより多くの健康上の利益を得られるということがいくつかの研究で示されています。
エクオールは更年期障害の症状に使用されます。 弱くて脆い骨(骨粗しょう症)、皮膚の老化、および他の多くの状態にも使用されますが、これらの使用を裏付ける科学的証拠は発見されていません。
どのように機能するのか? エクオールは女性の健康を維持するエストロゲン(女性ホルモン)ほど強力ではありませんが、類似したいくつかの効果を持つ化学物質です。
用途と効果
エクオールは以下の効果があると考えられています。
更年期障害の緩和
頭痛やめまい、不安感など更年期症状を緩和する効果が期待されています。
肌の老化の防止
目尻のしわや顔のシミを減らす可能性があるとされています。
記憶能力・思考能力の低下速度を緩和
エクオール生産者の記憶能力・思考能力の低下速度が、エクオール生産者ではない女性と比べて緩やかであるという初期証拠があります。
糖尿病、心臓病、脳卒中(メタボリックシンドローム)のリスク低下
肥満やメタボリックシンドロームを発症させる要因の一部を低下させる可能性があるとされています。
弱くもろい骨(骨粗しょう症)の防止
骨量の減少を遅らせる可能性があるとされています。
作用と安全性
エクオールの作用と安全性は下記のようです。
経口摂取の場合
エクオールは、最長1年以内の使用であれば安全と言われています。 まれにエクオールの摂取による便秘や膨満感、めまいなどの軽い副作用や、発疹を伴うアレルギー反応を引き起こす場合もあります。
摂取を控えて欲しい方
妊娠中と授乳中の場合
妊娠中または授乳中のエクオール服用については安全を保証する情報はありませんので使用を避けてください。
乳がんの場合
乳がん患者へのエクオールの副作用については未だ不明です。 一部の研究では、エクオールはエストロゲンのように作用するため、特定の乳がんに「栄養」を与える可能性があることがわかっています。 他の研究では、エクオールが乳癌から保護する働きをすることが発見されています。 乳がんの患者、乳がんの病歴、家族に乳がんの方がいた場合におけるエクオールの副作用について未だ十分と言える情報がない為エクオールの摂取は避けた方がいいでしょう。
投薬
経口摂取の場合は以下の用法が科学的に研究されています。
更年期障害の症状
1日あたり10〜40mgが12週間まで分割投与されています。
まとめ
今回はエクオールの効果・効能について紹介しました。
エクオールは下記のような効果・効能があります。
・更年期障害の緩和
・肌の老化の防止
・糖尿病、心臓病、脳卒中(メタボリックシンドローム)のリスク低下
・弱くもろい骨(骨粗しょう症)の防止
そのため、下記のような人におすすめです。
・更年期による症状を防止/緩和したい方
・生活習慣病を防止したい方
・加齢による症状を防止/緩和したい方
このエクオールを大量に摂取することで症状が緩和したり、治癒したりするわけはありません。日頃の食事を意識し、この成分が不足している際はサプリメントで補うようにしましょう。 最後までお読みいただきありがとうございました。
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