ポリデキストロースとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

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概要

ポリデキストロースは炭水化物の一種で、人工的に合成されたものです。

便秘や前糖尿病、糖尿病の治療のため、経口摂取されます。また、プレバイオティクス系のサプリメントに配合されていることもあります。

治療や健康管理以外にも、食物の食感を良くするために食品添加物としても用いられています。

効果

ポリデキストロースは、消化されずに腸に届き、おなかを膨らせ、身体に良いとされている細菌の増殖を促すると考えられています。

そういった作用機序から、以下のような症状で効果が期待されるものの、確証を得るためにはより多くの研究が必要です。

  • 便秘: 初期段階の研究では、透析によって便秘に悩む患者が、ポリデキストロースを摂取したところ、お腹の動きが活発になったという結果が報告されています。しかし、長期間便秘に悩む人が摂取してもお腹の動きが促進されなかった、という研究結果もあります。 
  • 糖尿病: 初期段階の研究結果によると、糖尿病患者が12週間毎日2回ポリデキストロースを含む飲み物を摂取しても、血糖のコントロールに改善は見られませんでした。 

副作用と安全性

ポリデキストロースは、食品添加物として15グラム以下を摂取する場合は、安全であると考えられています。

薬として使用する場合は、1日90グラム以下、もしくは一回の摂取量が50グラム以下である場合は、安全とされています。

しかし、中にはこの量を摂取するとお腹にガスが発生したり、膨満感を感じたり、軟便になる人もいます。薬として大量に摂取した場合は、安全ではないとされています。一日に90グラム以上、または1回の摂取量が50グラムを超えると、ひどい下痢を起こす人もいます。

特別な使用上の注意と警告

妊娠中や授乳中の女性が、ポリデキストロースを薬として摂取した場合の安全性を確証する情報は、いまのところ不十分です。安全のために、食用としての適量を守ってください。

また子供の場合、粉ミルク1リットルに対して2~4グラムの濃度で加える場合、安全であろうとされています。

推奨摂取量

ポリデキストロースの適切な摂取量は、使用者の年齢や健康状態などによって異なります。

現時点では、ポリデキストロースの適切な摂取量を決める十分な化学的根拠はありません。

医薬品やサプリメントとして摂取する場合には、必ず製品ラベルの指示に従い、使用前には医師や専門家にご相談ください。

まとめ

ポリデキストロースは便秘や糖尿病に関する効果が期待されていますが、これらの効果を確かなものにするためにはより多くの研究が必要です。

また、alloehでは整腸・糖の吸収阻害それぞれに関する製品のランキングも公開しているため、興味があればぜひご覧ください。

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