ミルラとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

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ミルラとは

ミルラは、北アフリカや中東に自生する、コミフォラ属に属する木に、由来する樹脂の1種のことです。

その、樹液のような物質には、独特な甘く焦げたような香ばしい香りがあり、多くの用途に使用されています。

ミルラの起源

何世紀もの間、ミルラのエッセンシャルオイルは伝統医学の中で治療薬として使用されてきました。

ミルラという名前の由来は、アラビア語の「苦い」という意味の「ムラー(murr)」に由来しています。

古代エジプトでは、ミルラは花粉症やヘルペスなどを治療するために使用されていました。 古代ギリシア人は、ミルラをしばしば戦争などへ携帯して、戦争で負傷した兵士の創傷を清潔にするための抗菌物質として使用していました。

ミルラは、新約聖書の中でも、東方の三博士がイエスの誕生を祝うために持参した3つの贈り物に含まれています。 新約聖書の中で、この3つの贈り物とは、金、乳香、ミルラでした。

ミルラの効果

近年の科学的な研究では、ミルラの健康への効能に関するデータが報告され始めてています。 しかし、これらの提唱されている効能の多くについては、今後も追加での研究が必要でしょう。

抗酸化物質としての効能

「食物と化学毒物学:Food and Chemical Toxicology」という学術誌で報告された研究によると、ミルラ(モツヤクジュ)の乳剤は、鉛(酢酸鉛)に由来する肝毒性を防ぐ効果があったとされています。

この研究で著者たちは、ミルラ(モツヤクジュ)乳剤は強力な抗酸化物質であり、脂質の過酸化を減らし、抗酸化物質と免疫防御作用の促進によって、酢酸鉛(PbAc)に由来する肝臓への酸化障害や免疫毒性を軽減すると指摘しています。

抗酸化物質は、環境汚染やその他の要因による環境からのストレスで発生する、体内で酸化ストレスの中和を助ける効果があると考えられています。

抗癌作用の可能性

中国の研究グループは、コンミフォラ・ミルラ樹脂からの抽出液と化合物が、婦人科系の癌細胞に対して効果がある可能性を示唆しています。この研究結果は、薬用植物研究誌(Journal of Medicinal Plants Research)に掲載されています。

神経性疼痛への効能

2017年に発表された研究では、乳香(にゅうこう)とミルラの水抽出液を与えられたマウスにおいて神経性疼痛が軽減した結果を元に、乳香(にゅうこう)とミルラの神経性疼痛の軽減効果の可能性が指摘されています。

関節リウマチへの効能

ミルラは、長い間アジアの一部の地域で伝統医学の一部として、炎症性の疾患に対して使用されてきました。 2015年に発表された齧歯類を対象とした研究では、関節リウマチに関連した炎症反応の治療に効果的であったと報告しています。

その他の可能性のある効能

現時点では、科学的データが不足しているものの、以下に挙げるような効能についても期待がされています。

  • 咳嗽 
  • 喘息 
  • 消化不良 
  • 潰瘍 
  • 咽頭痛 
  • 鼻閉 
  • 痔核 
  • 関節痛 
  • 健康的な皮膚の維持 


ミルラの使用方法

ミルラの基本的な使用方法は以下のようになります。

  • フレグランスとして 
  • 防腐剤として 
  • 食品に風味を付ける 
  • 効能が期待される病態への治療薬として 


ミルラの副作用や危険性

植物療法研究誌(Phytotherapy Research)に掲載された研究によると、ミルラの過量摂取は、重篤な不整脈などにつながる可能性があるので推奨されていません。

さらに、皮膚が過敏な人においては、接触性皮膚炎のようなアレルギー反応を起こす可能性があるともされています。 この反応については接触性皮膚炎誌(Contact Dermatitis)に発表された研究で、報告されました。(参考

特に妊娠中の女性においては、流産との関連も懸念されているので、ミルラの摂取は避けた方が良いでしょう。

ミルラの一般的な副作用は以下のようなものが挙げられます。

  • 発熱の悪化 
  • 心臓関連の問題 
  • 血圧低下 
  • 子宮からの出血 


まとめ

ミルラのエッセンシャルオイルや、その他の製品はオンラインなどでも購入が可能です。

全てのエッセンシャルオイルや、自然療法に言えることですが、使用を開始する前に、医療機関で安全性や適応について相談をしましょう。

ミルラオイルを試してみたい場合、「NOW Foods エッセンシャルオイル、20%オイル混合、ミルラ」などがあります。

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