概要
シソ(ペリーラ)は薬草の一種です。 その茎、葉、種が薬剤を作る際に利用されます。
シソは、しばしば経口摂取で、喘息やアレルギーなどをはじめとした多くの疾患に利用されます。しかし、現時点では、これらの使用方法をサポートする科学的データは限られています。
食材としては、シソは味付けやお茶に使用されたり、魚や蟹の食中毒予防に使われたりします。
工業的には、シソの実と油は、ニス、染料、インクなどに利用されます。
どのように働くのか?
シソは、浮腫の改善や、喘息やアレルギーに関わる物質を減らす成分が含まれていると考えられています。 また、シソに含まれる成分の一部は、癌細胞を殺す作用があるとも考えられています。
使用法と効能
期待されているが、裏付けるデータが不十分な効能
- 季節性アレルギー(花粉症):シソの抽出液は、季節性アレルギー症状を抑える可能性が期待されています。しかし、データは確定的ではなく、今後の追加での研究が必要です。
- 喘息:シソの種から採取された油が、喘息患者さんにおいて肺の機能を改善させる効果があるかもしれません。今後の研究結果が待たれます。
- 口内炎:8ヶ月ほどシソの種油を使用して料理をすると、再発性口内炎を繰り返している人において、毎月の口内炎再発率が減ったと報告されています。
- 胃腸機能異常:シソ抽出液は、鼓腸、胃部不快感、ガス、その他の消化器症状に対しては効果が認められませんでした。
- 癌
- 発汗
- うつ病
- 嘔気
- 筋肉痙攣の改善
- 熱中症
- その他の病気
シソのこれらの病気などに対する効能は、今後の研究で調査されていく必要があります。
副作用と安全性
シソは、8ヶ月程度までであれば、経口摂取をする分には、ほとんどの人にとって安全なサプリメントと言えるでしょう。シソを皮膚に塗布すると、皮膚がアレルギー性の皮疹を起こす方がいるので注意が必要です。また、シソに対してアレルギーのある方の場合も、サプリの摂取で症状が悪化することがあるので注意が必要です。
特に気をつけた方が良いこと
妊婦と授乳婦における使用:妊婦や授乳婦におけるシソの安全性に関するデータは限られています。安全面からは、妊娠/授乳中のシソの摂取は避けた方が良いでしょう。
相互作用
現時点では、シソの内服薬などとの相互作用の報告はありません。
用量
シソの適切な摂取量は、使用する方の年齢、健康状態などの色々な条件で変わってきます。 現時点までの研究では、シソの適切な摂取量を推奨できるほどの十分なデータはありません。 薬草などのサプリメントは、必ずしも安全であるとは限らないので、必ず用量を守るようにしましょう。 サプリメントを摂取する際には、製品の説明書や、薬剤師、医師などにも内服を相談しましょう。
「シソ」サプリを試してみたい方は、「シソの葉エキス」から使用してみると良いでしょう。ただし、重度の症状など適切な治療が必要とされる場合はサプリメントに頼らず、医療機関で診断を受けるようにしましょう。
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