ガラクトオリゴ糖とは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

alloeh編集部

最終更新日:2020/05/04

ガラクトオリゴ糖成分解説

はじめに

ガラクトオリゴ糖とは、植物の砂糖が連鎖結合したものです。

乳製品や豆類、いくつかの根菜に自然に含まれています。 人々はガラクトオリゴ糖をプレバイオティクスとして摂取します。 プレバイオティクスは腸内で“よい”細菌“のための食べ物として作用します。

プレバイオティクスと、健康に良いとされる生きた微生物、ラクトバシラス属やビフィドバクテリウム属やサッカロミケス属などのプロバイオティクスと混同しないようにしましょう。

一般的にガラクトオリゴ糖は、便秘や乳児のアレルギー予防などの胃腸障害がある時に使用されます。 また、大腸癌や直腸癌、上気道感染などに対して使用されますが、これらに対して有用だという科学的根拠はまだありません。

食事や飲み物に対しては、ガラクトオリゴ糖は甘味料として使用されます。

ガラクトオリゴ糖は未消化の食べ物を、便の塊を増やし、利益があると考えられている微生物の成長を促進する大腸に届けます。

ガラクトオリゴ糖の効果

有効性が高いとされるもの

湿疹(アトピー 性皮膚炎)

アレルギー体質のリスクがある乳児に、ガラクトオリゴ糖を加えた人工乳を与えると、湿疹の発生を防ぐことができるかもしれません。しかし、元々アレルギーのリスクが少ない健康な乳児に対しては、ガラクトオリゴ糖は湿疹の予防には効果がありません。 


過度の啼泣(仙痛)

ある研究で、仙痛がみられる乳児に、ガラクトオリゴ糖を含むプレバイオティクスを含有した人口乳を与えると、シメチコンを含有した人口乳と比べ、啼泣の回数を減らすこと報告されています。 


蕁麻疹(じんましん)

ある研究で、アレルギー体質の乳児にガラクトオリゴ糖を含むプレバイオティクスを含有した人口乳を与えると、2歳時での蕁麻疹の発生率が減ったことが示されています。 

効果がないと考えられるもの

花粉症

アレルギー体質の乳児にガラクトオリゴ糖を含む、プレバイオティクスを含有した人口乳を与えても、2歳までに花粉症に罹患するリスクを減らすことは確認されていません。 


食物アレルギー

アレルギー体質の乳児にガラクトオリゴ糖を含むプレバイオティクスを含有した人口乳を与えても、1−2歳で食べ物アレルギーを発症するリスクは減少しないようです。 

十分な確証を得られていないもの

喘息

いくつかの研究で、ガラクトオリゴ糖とプロバイオティクスが混合されたものを与えても、2歳までの間に起こる喘息のリスクは低下しないことが分かっています。 一方、ガラクトオリゴ糖を含むプレバイオティクスを含有した人口乳で、喘息のようなゼーゼーした呼吸(喘鳴)に発展するリスクは減るようです。 喘鳴は、喘息に発展するリスクが高くなるとされています。 


便秘

 ある研究では、プルーンとガラクトオリゴ糖と亜麻仁を含むヨーグルトを食べることで、 便秘を解消する可能性があることを示唆しています。 しかし一方で、ガラクトオリゴ糖のみを含んだヨーグルトを摂取しても便秘は改善しないと報告されています。 


乳糖不耐症

 初期研究で、ガラクトオリゴ糖の摂取は乳糖不耐症の人々の下痢やガスだまり、膨満感などの症状を改善しないと報告されています。 しかし、腹痛を抑える可能性があることが分かっています。 


糖尿病や心疾患、脳梗塞のリスクの減少(メタボリックシンドローム)

初期研究において、ガラクトオリゴ糖の摂取をしても メタボリックシンドロームの診断基準値は、改善しないことが示されています。 


新生児黄疸

ビリルビンは体内の物質です。 乳児の高ビリルビン血症では、皮膚の黄色化を引き起こします。 高ビリルビン血症の程度が軽度であれば、ガラクトオリゴ糖を含むプレバイオティクスを含有する人口乳を与えると、 ビリルビン値が減少すると報告されています。

 しかし、通常の高ビリルビン血症の新生児にガラクトオリゴ糖が効果を発揮するかはわかっていません。 


肥満

ガラクトオリゴ糖を2週間摂取すると食欲が抑えられ、体重が減少する可能性があります。 しかし更なる長期的な研究で実証される必要があります。 


低出生児の発育

初期研究で、ガラクトオリゴ糖とフルクトオリゴ糖とペクチンオリゴ糖を母乳や人工乳に混ぜても、 低体重児でうまれた子供の脳や筋肉の発達の助けにはならないと示されています。 


上気道感染

ある研究では、ポリデキストロースとガラクトオリゴ糖の混合したものを低体重の乳児に与えると、上気道感染が防げると示しています。 しかしガラクトオリゴ糖を、出産予定日にうまれた健康な乳児に与えても、有益な効果はないようです。

 また、試験によるストレスを抱える健康な大学生が、ガラクトオリゴ糖を摂取したとしても 上気道感染のリスクは減らせないようです。 


その他

  • 大腸癌、直腸癌 
  • クローン病 
  • 下痢 
  • インフルエンザ 
  • 過敏性腸症候群 
  • 骨粗鬆症 
  • 潰瘍性大腸炎 
  • 回腸嚢炎 
  • ストレス  


これらに対するガラクトオリゴ糖の効果については更なる確証が必要とされています。

ガラクトオリゴ糖の副作用と安全性

経口摂取:ガラクトオリゴ糖は1日に20gを30日間の摂取であれば、安全だろうと言われています。 副作用は一般的に軽度ですが、ガスが溜まったり、腹部の膨満を感じたり、他には腹痛、下痢などもあります。

特に注意をすべき人

妊婦・授乳中の人

ガラクトオリゴ糖は妊娠25週から出産までの間であれば、1日4.5g以下が安全とされています。 授乳中の人にガラクトオリゴ糖の使用が安全という信用できる情報が十分にありません。 安全を考慮し、なるべく使用は避けましょう。

乳幼児

母乳や人工乳にガラクトオリゴ糖を追加する場合、1日7.2g/L以下を、 必要に応じて6-12カ月間であれば安全とされています。

多発性硬化症(MS)・ループス(全身性エリテマトーデス)・リウマチ(RA)やその他の自己免疫性疾患を患っている方

ガラクトオリゴ糖が免疫機能を活性化する可能性があります。 これは、自己免疫疾患の症状を誘発する原因にもなり得ます。 もし、あなたが自己免疫疾患を患っているのであれば、より十分な情報が得られるまでガラクトオリゴ糖の使用は避けた方がよいでしょう。

最後に

ガラクトオリゴ糖を含むサプリメントとしては、「はぐくみプラス はぐくみオリゴ」などがあります。

ガラクトオリゴ糖の効果や副作用について理解しながら、うまく活用していきましょう。

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