銅とは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

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はじめに

銅は体内のあらゆるところに存在するミネラルの一種です。

それはあなたの体が適切に機能するために不可欠な栄養素です。あなたはこの重金属を微量な量必要とします。

水銀、ヒ素は体に良くない重金属の例です。しかし、微量の銅を摂取することは不可欠です。摂取しすぎたり、十分でなかったりすると、健康問題を引き起こす可能性があります。

銅のはたらき

銅は多くの機能において重要な働きをします。それには以下のようなものが含まれます。

  • 赤血球の生成 
  • 心拍や血圧の調整 
  • 鉄分の吸収 
  • 前立腺炎や前立腺の炎症の予防 
  • 骨や筋膜、脳や心臓などの器官の発達と維持 
  • 免疫機能の活性化 


銅の有効性

銅は、治療薬としても注目を集めてきました。Medicinal Research Reviewsの研究によると、銅は様々な状態に対する治療薬になり得ます。それには、以下のような神経変性疾患を含みます。

  • アルツハイマー病 
  • パーキンソン病 
  • クロイツフェルト・ヤコブ病 


銅とがんの関係

がんに対して銅が与える影響についての研究結果は、結論が入り混じっています。

Journal of Mammary Gland Biology Neoplasiaが行なったある研究は、銅はがんの原因かもしれないと提言しています。しかし、銅の化合物はがん細胞を攻撃すると述べている研究も増えています。

Dalton Transactions誌で発表されたイタリアの研究は、銅は化学療法薬として一般的に使われる抗がん剤のシスプラチンと同じくらい有効だと示しています。

研究者たちは、がんの一種である結腸の腺がんの治療に対して、銅はシスプラチンの3倍有効だということを発見しました。

銅のブレスレット

磁気治療ブレスレットは、関節痛に対する身につけられる治療法として長らく知られてきました。イギリス人研究者たちは、プラセボ対照試験のテストのため、銅のブレスレットを身につけることを決めました。PLoS ONE誌で発表されたその結果は、ブレスレットはわずかな効果があるか、もしくは特に効果がなかったというものでした。さらに、何人かの被験者たちは、ブレスレットによる皮膚炎を患いました。

銅の摂取方法

私たちの体には少量の銅が必要です。

あなたはバランスのいい食事をしていれば十分摂取できていると考えるかもしれません。しかし、何人かの研究者はこの意見に疑問を投げかけています。

 Journal of Trace Elements in Medicine and Biology誌で発表された記事では、1930年代以降、銅は西洋式の食事では減り続けていると指摘しています。これらの研究者はアメリカ合衆国の大人の1/4は、必要な量の銅を摂取できていないと見積もっています。

銅が豊富な食べ物

確実に十分な量の銅を摂取する簡単な方法の一つは、それを含んだ食べ物を食べることです。それは甲殻類や肝臓のような臓器の肉に含まれています。

また、以下のような野菜や穀物、種子類を食べることでも十分な量の銅を摂取できます。

  • じゃがいも 
  • えんどう豆 
  • 豆類 
  • 青野菜 
  • 全粒の穀物 
  • ヒマワリの種 


ピーナッツバターやダークチョコレートにも含まれています。

銅を摂取する必要があるとき

ペンシルベニア大学の看護学校によると、鉄分の量が十分な人でも、まだ貧血気味の可能性があるそうです。

もし血液検査の結果で銅が足りていなければ、医者はサプリメントの摂取を勧めるかもしれません。銅のサプリメントは錠剤やカプセル薬があります。また、静脈注射によっても摂取することができます。

ただ、銅のサプリメントと亜鉛のサプリメントは同時に摂取するべきではありません。少なくとも2時間は間をあける必要があります。

銅不足

症状

もしあなたが健康なら、銅の量が低くなることはそうありません。銅不足から起こる症状には以下のようなものがあります。

  • 震え 
  • チクチクする感覚がある 
  • 歩き方が安定しない 
  • しびれ 
  • 倦怠感 
  • 貧血 
  • 視力低下 


銅不足が引き起こす可能性のある状態

多くの人々は食事から十分な量の銅を摂取しています。しかしながら、もしあなたが以下のような状態に一つでも当てはまれば、銅を補う必要があるかもしれません。

  • セリアック病 
  • 嚢胞性線維症 
  • クローン病 


メンケス病

メンケス病もまた、銅不足によって引き起こされる可能性があります。

もしあなたが患っているとしても、食べ物から摂取することはできます。

しかし、体が適切に銅を血管へと放出できておらず、その結果として、必要な量の銅を得られないのです。その代わりに、銅はちょうど腎臓に少量ずつ溜まっていきます。

メンケス病は極めて稀な遺伝性疾患です。患っている人たちはたいてい赤ちゃんのときにそう診断されます。縮れ毛が特徴の一つであるため、一般的に縮毛病とも呼ばれます。

銅不足による危険因子

以下のような状態にある人は、銅不足の危険性が増す可能性があります。

  • 胃バイパス手術を受けた人たち 
  • 早産児は通常に比べ銅不足になりやすい 
  • 亜鉛のサプリメントを摂取することは十分な銅を体に取り込むことが難しくなる 


銅の毒性

まさに銅自体は私たちの生存に不可欠ですが、多すぎる銅は毒となり得ます。許容できる銅の摂取量は1日に10mgだと決められています。

銅の毒性による症状

大量の銅は以下のような症状を引き起こす可能性があります。

  • 嘔吐 
  • 下痢 
  • 黄疸 
  • 筋肉の痛み 


いくつかのケースで、銅の毒性レベルが引き起こされます。

  • 肝臓障害 
  • 心不全 
  • 腎不全 
  • 死亡 


これらが銅の毒性によって引き起こされる可能性があるものです。

ウィルソン病は肝臓が過剰な銅を取り除くことができない遺伝性疾患です。そのため脳や肝臓、目などの器官に銅が溜まっていき、時間とともに障害を引き起こします。もし治療が受けられなければ、ウィルソン病は命を脅かす病気になり得ます。

まとめ

銅は体を健康に保つのに不可欠です。

多くの人々は、健康的な食事によって十分な量の銅を摂取できます。

クローン病や胃バイパス手術を受けた人のような特定の状態では、銅不足が起こりやすくなる可能性があります。体内に十分な量の銅がない状態は、必要以上にあるよりも起こりやすい事態です。

銅の毒性は肝障害や心不全、腎不全を含む健康上の問題の原因となり得ます。ですから必ず、多すぎるわけでもなく、適切な量の銅を摂取してください。

もし銅不足やその毒性から起こる症状に気づいたら、医師に相談してください。

銅を含むサプリメントとしては、「ディアナチュラ 亜鉛+セレン、銅」などがオススメです。ただし、重度の症状など適切な治療が必要とされる場合はサプリメントに頼らず、医療機関で診断を受けるようにしましょう。

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