注目成分ザイナマイト(マンギフェリン)をリサーチや論文をもとに解説してみました

alloeh編集部

最終更新日:2020/05/10

成分解説ザイナマイト

Vitafoods Europe 2018「スポーツニュートリション素材賞」の受賞を皮切りに、カフェインと同様の効果を得られるのに、カフェインは含まれていないという観点で注目されているザイナマイト。

まだ国内では1例しか商品化実績はありませんが、これから多くの商品に採用されていくだろうと編集部では予測しています。


今回はそんなザイナマイトに関して、


主に消費者向けの内容として、

  • ザイナマイトとは
  • ザイナマイトの効果(関連するリサーチ・論文の解説)
  • 安全性(カフェインとの違い)
  • 素材採択商品


事業者の方々に向けたディープな内容として、

  • 商品化の壁
  • カフェインとの作用機序的な違い
  • ザイナマイトとマンギフェリンの違い


をお送りします。


ザイナマイトとは

アスク製薬から販売されているサプリメント原料で、運動能力の改善、脳機能改善(集中力、計算力、抗ストレス)を対象に有意な結果が確認されている成分です。

これらの効果はカフェインにも見られるものの、カフェインはカフェイン中毒の問題や、コーヒーや緑茶など普段からカフェインを摂取している人だと耐性ができて効果が感じづらくなるなども問題があります。

カフェインと同様の効果を、カフェインでないサプリメント素材で代替できるということから、今注目されている成分です。


ザイナマイトの主成分はマンギフェリンと呼ばれるもので、もともとは糖尿病に関する研究が盛んでした。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2452316X17300819


それが最近では、脳機能や運動機能の研究も行われて、より消費者の関心に近しいところに触れたことで、注目を浴びてきています。


ザイナマイトの効果

心理的ストレスの抑制

規模の小さい実験ですが、ザイナマイトを500mg摂る集団と、そうでない集団(=プラセボ群)に分けて、皮膚電気反応というストレスに対する抵抗力を測る調査が行われています。

その実験の結果、ストレス対抗力指標の有意な上昇が見られました。

https://kyutech.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=3623&item_no=1&attribute_id=16&file_no=1


疲労感の軽減

上記と同じ実験で疲労感に関する調査も行われました。

疲労感の計測には、POMSという手法が用いられていて、質問に対して主観的に回答することで疲労の度合いなどを計測するものです。

https://www.chibatc.co.jp/cgi/web/index.cgi?c=catalogue-zoom&pk=152


その結果、疲労スコアに関しても、有意に軽減されていました。


計算能力の向上

これも被験者数32名の規模の小さい実験ですが、ザイナマイトを500mgとタイガーナッツ抽出物1gを摂る集団と、そうでない集団(=プラセボ群)に分けて実験を行いました。

ちなみにタイガーナッツ抽出物とは、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているもので、この実験でザイナマイトと一緒に採られている理由は調べていません。


この実験の中で、計算能力を測る検査をしたところ、プラセボ群よりもザイナマイトを採った人々のスコアが有意に高いという結果が示されました。


また、合わせて信号反応時間テストという、反応時間の早さを測るテストでも、有意にザイナマイトを摂取した群のスコアが高かったそうです。


運動能力の向上

体育専攻の男子学生12名を被験者として行われた運動パフォーマンステストです。


これもザイナマイトを飲む群と、そうでない群に分けられて、自転車エルゴメーターという運動パフォーマンスを測る機械で運動パフォーマンスを計測しました。

その結果、こちらの実験でもザイナマイトを飲んだ群の運動パフォーマンスが向上したことが明らかにされました。

集中力の向上

こちらはラットでの実験ですので、人間を対象にした試験ではありませんが、集中などの状態を評価する時に計測されるα波、β波にも有意な影響がありました。

集中力という言葉自体ファジーで、結果指標としては主観的なものか、もしくは脳波の計測になるため、さほど意味を持つ実験ではないかもしれませんが、可能性としては有意義なものだと考えています。

安全性

ザイナマイトが話に上がる時、必ずといってもいいほど、カフェインも取り上げられます。

その所以は、カフェインを大量に摂取した時のリスクです。まずはこちらについて記述します。


まず、カフェインを多量に摂取した時、

  • 落ち着きのなさ
  • 動機
  • カフェインの離脱症状

などが問題になります。

コーヒーを飲みすぎた時、吐き気がしたり、気分がそわそわしたことありませんか?

また、コーヒーをやめようと思っても、やめた時に頭痛・体のだるさなどが発生したことありませんか?


これらのカフェインと対比して、ザイナマイトはカフェインフリーであることをうっています。

ただし、脳波パターンはカフェインとザイナマイトで類似しているところを見ると、おそらく落ち着きのなさなどはザイマナイトでも同様に起こりうる気がしています。

あるとすれば、カフェインの離脱症状は、ザイナマイトでは発生しないかもしれません。

素材採択商品

まだ日本市場には1商品しかありませんが、その商品名が「ザイナミックス16800」です。


ただし、このサプリメントは一回容量にザイナマイトが140mgしか含まれていないので、上に記述したレポート全ての効果が期待できるとは言えません。

というのも、上記のレポートの実験設計は500mgのザイナマイトなどで行われているものも多いからです。

商品化の壁

サプリメント原価は販売売価の約10-20%と言われています。

先に書いた製品から逆算するに、サプリ原価は140mgのザイナマイトで500-1,000円程度でしょうか。

実験だと500mgのザイナマイトが使用されていたりするので、それだと数千円にはなりそうです。


昨今のD2C文脈で販売されるサプリだと、数千円後半のプライシングも許容されるので、それだと販売できますが、ドラッグストアに並ぶ製品の価格帯としては高いため、ドラッグストアで入手できるようになるまでには、時間がかかりそうです。


カフェインとザイナマイトの作用機序の違い

カフェインはアデノシンという物質の受容体をブロックすることで、結果的に眠気を抑えて、ドーパミンやノルアドレナリンの分泌を増加させます。

ザイナマイトの作用機序はまだ正確には明らかになっていないようですが、おそらくアデノシン受容体とはまた別のところにアプローチして、ドーパミンやノルアドレナリンの分泌を増やすというカフェイン同様の効果を発現しているように思います。


ザイナマイトとマンギフェリンの違い

ザイナマイトには、マンギフェリンが60%含まれていて、そのほかには、アミノ酸やテルペン類なども含まれているそうです。

アミノ酸の一種として、チロシンなどスマートドラッグ文脈で有名な成分も含まれているため、そういった成分の効果も実験結果に反映されているかもしれませんね。


最後に

ザイナマイトについて、レポートの考察などをもとにお送りしました。

カフェインフリーがもてはやされる中、有力な成分の一つとして編集部でも引き続き注目していていきます。


執筆: alloeh編集部

監修: サプリメントインストラクター 副島 侑汰朗

Powered by Froala Editor

  • 記事をシェア

この記事のライター

alloeh編集部

関連商品

関連記事