神経痛に最適な成分やサプリメントは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

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神経痛とは?

神経痛とは、神経への損傷や刺激によって、突き刺すような痛み、ヒリヒリする痛み、時には激しい痛みを感じることです。神経は身体中にあり、その損傷の原因にはさまざまなものがあります。

  • 老化 
  • 糖尿病や多発性硬化症のような疾患 
  • 帯状疱疹(たいじょうほうしん)のような感染症 


神経痛の痛みの治療は、その原因によって異なります。

神経痛の種類

帯状疱疹後神経痛

このタイプの神経痛は、帯状疱疹の合併症で身体のどの部位でも起こります。帯状疱疹は、痛みを伴う発疹と水ぶくれが特徴的なウイルス性の感染症です。神経痛は帯状疱疹が発生したどの部位でも起こります。痛みは軽度から重度、継続的から断続的なものまであります。何か月も続くこともあれば何年にもわたることもあります。発疹の前に痛みが生じる場合もあります。必ず神経路沿いに起こるので、通常は身体の片側だけに生じます。

三叉神経痛(さんさしんけいつう)

このタイプの神経痛は、三叉神経、つまり脳や枝から顔のさまざまな部位まで、神経の痛みを生じるものです。この痛みは、血管が脳幹と接する神経を押さえつけることによって起こります。また多発性硬化症、神経の損傷、その他の原因で起こります。 三叉神経痛は、顔に周期的に起こるひどい痛みで、普通は片側だけに起こります。50才以上の人がよく発症します。

舌咽神経痛(ぜついんしんけいつう)

のどにある舌咽神経に起こる痛みは、あまり一般的ではありません。このタイプの神経痛は首やのどの痛みを生じます。

神経痛の原因

一部の種類の神経痛の原因は完全に把握しきれていないものがあります。神経のダメージや損傷、神経への圧迫、神経の働きが変わったなどによって神経痛を感じることがあります。その原因も判明していません。

感染症

感染症は神経に影響を及ぼします。例えば、帯状疱疹後神経痛の原因は帯状疱疹(水痘ウイルスの感染症)です。この感染症になる可能性は、年齢とともに増加します。身体の特定部位の感染症もその近くの神経に影響を及ぼします。例えば、歯の感染症があれば、その神経に影響を及ぼして痛みを伴います。

多発性硬化症 

多発性硬化症(MS)は、神経を覆っている物質ミエリンの劣化により起こる疾患です。三叉神経痛は多発性硬化症患者に起こります。

神経への圧迫 

神経への圧迫や圧縮は神経痛を起こします。圧迫を起こす部位は以下です。

  • 骨 
  • 靭帯 
  • 血管 
  • 腫瘍 


腫れた血管による圧迫は、三叉神経痛の一般的な原因です。

糖尿病 

糖尿病患者の多くは、神経痛など神経に関わる疾患があります。血流内の過剰なグルコースが神経にダメージを与えるのです。このダメージは、手、腕、足元、脚部によく発生します。 

神経痛の原因が感染症、多発性硬化症、糖尿病、神経への圧迫でもない場合、まれな要因によるものかもしれません。例えば以下のものが当てはまるとされています。

  • 慢性肝疾患 
  • がんの処方薬 
  • 感染症治療で使用されるフルオロキノロン系抗生物質 
  • 手術によるトラウマ 
  • 化学物質による刺激


治療を受けるときには

一般的に、神経痛の痛みは、深刻で身体を衰弱させることもあります。神経痛になったら、出来るだけ早く医師の診察を受けましょう。 帯状疱疹が疑われる場合でも診察を受けます。神経痛のほかに、帯状疱疹も赤い水ぶくれの発疹が起こります。

通常は、背中や腹部に発生しますが、首や顔に起こることもあります。帯状疱疹は、合併症を防ぐためできるだけ早く治療が必要です。中には帯状疱疹後神経痛といって、身体を衰弱させるほどの痛みが一生続くようなものがあります。

診察ですること

神経痛で病院に行くと、医師の問診があります。医師はどのように痛むのか、痛みがいつからあるのかを尋ねます。また服薬中の薬や持病についても聞かれます。神経痛が糖尿病や多発性硬化症、帯状疱疹など他の疾患の症状の場合があるからです。

また可能であれば、診察で痛みとその神経の箇所をピンポイントで見つけます。歯の検査もする必要があります。例えば痛みが顔にある場合、歯の膿瘍など歯に関連する原因を除外するのです。 痛みの根本原因を調べるため、特定の検査をします。

血糖値と肝機能を調べるためには血液検査をしなければいけません。多発性硬化症かどうかを判断するためMRI検査も有効です。神経伝導速度検査も神経障害があるかどうかを判断できます。信号がどのくらいの速さで神経を通るかを見ることができます。

神経痛の治療

神経痛の原因を特定出来たら、その根本原因を集中的に治療します。 原因が不明の場合、治療は痛みの軽減に注力することになります。 

可能性のある治療

  • 神経圧迫を軽減するための手術 
  • 糖尿病が原因の神経痛の場合、さらに血糖値のコントロールをする 
  • 理学療法 
  • 神経ブロック(痛みのシグナルを「オフ」にして炎症を減らすために、特定の神経や神経群に注射をする)
  • 痛み軽減のための服薬治療 


処方される薬

  • 神経の痛みに効果があるアミトリプチリンやノルトリプチリンなどの抗うつ薬 
  • 三叉神経痛に効果があるカルバマゼピンなど抗けいれん薬 
  • コデインなど短期的な麻薬性鎮痛薬


神経痛の予後

神経痛の根本治療法はありませんが、症状を改善する治療はあります。神経痛の種類のよっては時間とともに改善するものもあります。さらに優れた神経痛治療の開発のため、より一層の研究が行われています。 

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