夜盲症に最適な成分やサプリメントは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

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夜盲症とは何か

夜盲症(やもうしょう)は鳥目としても知られている視覚障害の一種です。夜盲症の症状がある人は夜、または暗い場所でものが見えづらくなります。

夜盲症は英語で「ナイト・ブラインドネス」と言いますが、決して夜に目が見えなくなる訳ではありません。暗いところで、ものを見ることや、運転をすることが難しくなります。

夜盲症の中でも治療可能なものとそうでないものがあります。症状がある場合は、まず医師に相談し、視覚障害の原因が何かを確認しましょう。原因が分かれば、それを改善するための治療方法を考えることや対策を講じることができます。

症状

夜盲症の症状は一つしかなく、暗い環境でものが見えにくくなるということだけです。明るい環境から暗い環境に移動した時に夜盲症の症状を経験しやすいかもしれません。たとえば、天気の良い日に太陽の光が差す道を歩いていて、そこから照明が暗いレストランに入った時などです。

また、運転中にヘッドライトや街灯の光が途切れ途切れになる時も、ものが見えにくくなります。

原因

以下のような目の状態が夜盲症の原因になる可能性があります。

  • 近視、または遠くをみると視界がぼやける状態
  • 白内障、または目の水晶体がかすんでいる状態
  • 網膜色素変性症であり、網膜に暗い色素が沈着し、視界狭窄(きょうさく)が起こる状態
  • アッシャー症候群であり、遺伝性疾患で、聴力と視力に影響が出る状態


高齢者は白内障を発症するリスクが大変高いです。よって、若い人や子どもに比べて白内障による夜盲症の症状が出る可能性が高くなります。

レアなケースでは、アメリカや食生活における栄養の取り方が異なる国々で、ビタミンA不足が夜盲症の原因になるとの報告がありました。

レチノールとも呼ばれているビタミンAは網膜で神経インパルスを映像に変換する役割を担っています。網膜は光に敏感な場所で、目の奥に位置しています。

嚢胞性(のうほうせい)線維症などの膵機能不全症の人は脂肪分を吸収しにくいので、脂溶性であるビタミンA不足に非常になりやすい状態にあります。よって、夜盲症の症状が出るリスクが高まります。

血糖値が高い人や糖尿病の人も白内障などの目の病気に罹るリスクが高いです。

治療方法

眼科医は夜盲症の診断を下すのに患者の詳しい病歴を調べ、目を診察します。血液検査が必要になる場合もあるかもしれません。血液検査で体内のビタミンAの値と血糖値を調べることができます。

近視、白内障、またはビタミンA不足が原因の夜盲症は治療をすることができます。メガネやコンタクトレンズなどの視力矯正レンズは昼夜ともに視力を改善してくれます。

視力矯正レンズを使用してもまだ暗い場所でものが見えにくい場合は医師に相談しましょう。

白内障

目の水晶体の一部がかすむのは白内障の症状です。

白内障は手術で取り除くことができます。手術では、かすんでしまった水晶体をクリアーな人工のレンズと入れ替えます。夜盲症の原因が白内障である場合、術後はその症状が劇的に改善するはずです。

ビタミンA不足

もし、体内のビタミンAの値が低い場合、医師からサプリメントの摂取を勧められるかもしれません。その場合は指示通りにきちんと摂取するようにしましょう。

栄養をきちんと取っていればビタミンA不足になることは一般的にはありません。

遺伝子疾患

網膜色素変性症のような遺伝子疾患が原因の夜盲症に対しては治療方法がありません。遺伝子疾患によって網膜に色素が沈着してしまう状態を視力矯正レンズや手術で治すことはできません。

遺伝疾患が原因の夜盲症の人は夜の運転は避けるべきだと思います。

予防法

アッシャー症候群のように先天性異常や遺伝子疾患が原因の夜盲症は予防することができません。しかし、血糖値をしっかり確認するようにして、バランスの良い食事をするように心がけることで発症の可能性を低くすることは可能かもしれません。

抗酸化物質、ビタミン類、そしてミネラル類が豊富に含まれた食事を取ることで、白内障を防ぐことができる可能性があります。また、夜盲症になるリスクを下げるために、ビタミンAが多く含まれている食べ物を食べるようにしましょう。

以下のようなオレンジ色の食べ物はビタミンAを豊富に含んでいます。

  • カンタループ(メロンの一種)
  • サツマイモ
  • ニンジン
  • カボチャ
  • バターナッツ
  • スクワッシュ(カボチャの一種)
  • マンゴー


また、以下の食品にもビタミンAが含まれています。

  • ホウレンソウ
  • コラードの若葉(ケールの一種)
  • 牛乳


夜盲症の症状との付き合い方

夜盲症の症状がある場合はまず自分と周りの人の安全を確保しましょう。夜間の運転は夜盲症の原因が特定されるまで、可能であれば夜盲症の治療が終わるまで、できるだけ避けるようにしましょう。

なるべく昼間に運転をするようにして、夜出かけなければならない場合は、友人や家族に運転をお願いするか、タクシーを利用しましょう。

明るい場所でサングラスやつばのある帽子を被ることでまぶしい光を避けることができます。そして、急に暗い場所に入った時に夜盲症の症状を軽減することができます。

(参考1) (参考2) (参考3)

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