妊娠について知っておきたいこと
はじめに
妊娠は、排卵時に精子が卵巣から出された卵子と受精することで起こります。受精卵は子宮に下り着床します。着床が成功すると妊娠します。平均して妊娠は40週間です。妊娠に影響を与える要因はたくさんあります。
妊娠早期診断と妊婦健診を受けた女性は健康な赤ちゃんを出産する可能性が高くなります。そして、妊娠期間中に何が起こるかを知ることは、母親と赤ちゃんの健康の両方を観察するために重要です。
本記事では、母子ともに健康でいるために知っておくべき知識を紹介します。また避妊に効果的な方法も紹介します。
妊娠の兆候
妊娠検査を受ける前にいくつかの徴候や症状に気づくこともあり、またホルモン値が変化する数週間後に現れるものもあります。例えば、以下のようなものがあります。
月経の遅れ
期間月経の遅れは、妊娠の初期症状(そしておそらく最も一般的なもの)の1つです。しかし月経がないからといって必ずしも妊娠しているとは限りません。妊娠以外にも、生理が遅れたり抜けたりすることはたくさんあります。
頭痛
妊娠初期には頭痛がよくみられます。通常はホルモン値の変化と血液量の増加が原因です。頭痛が治まらない場合や、特に痛みが強い場合は医師に相談してください。
スポッティング
妊娠初期に軽い出血や斑点がみられることもあります。この出血はほとんどの場合、着床の結果です。着床は通常、受精後1~2週間で起こります。妊娠初期の出血は、感染症や炎症など比較的軽い症状からも起こります。後者はしばしば子宮頸部の表面を侵します(妊娠中は非常に敏感に反応します)。出血は、流産、子宮外妊娠、前置胎盤などの重篤な妊娠合併症の徴候であることもあります。心配な場合は必ず医師に連絡してください。
体重増加妊娠初期の数ヶ月で450g~1.8kgほどの体重増加があります。妊娠中期になると体重の増加が顕著になります。
高血圧
妊娠中に高血圧になることもあります。リスクを高める要因には次のようなものがあります。過体重、肥満、喫煙、妊娠高血圧症候群の既往歴または家族歴、胸やけ、妊娠中に放出されたホルモンなどです。これらによって、胃と食道の間の弁が弛緩することがあります。胃酸が漏れ出すと胸やけの原因になります。
便秘
妊娠初期にホルモンが変化すると、消化器系の働きが遅くなります。その結果便秘になることがあります。
けいれん
子宮の筋肉が伸びて膨張し始めると、月経痛に似た引っ張られるような感覚を覚えることがあります。生理痛に伴って出血や点状出血が起きた場合は流産や子宮外妊娠の可能性があります。
腰痛
ホルモンや筋肉へのストレスが妊娠初期の腰痛の最大の原因です。その後体重が増えたり重心がずれたりすると、腰痛になることがあります。妊婦の約半数が妊娠中に腰痛を訴えます。
貧血
妊婦は貧血のリスクが高く、ふらつきやめまいなどの症状を引き起こします。貧血は早産や低体重につながることもあります。妊婦管理では通常貧血の検査を行います。
うつ病
全妊婦の14~23%が妊娠中にうつ病を発症します。妊娠中の多くの生物学的および感情的変化が原因といわれています。普段と違う感じがしたら、必ず医師に伝えてください。
不眠症
妊娠初期によくみられる症状です。ストレス、身体的不快感、およびホルモンの変化が原因となりえます。バランスの取れた食事、良い睡眠習慣、ヨガなどのストレッチは、睡眠の質の向上に役立ちます。
乳房の変化
妊娠の最初の顕著な徴候の1つです。検査結果が出る前であっても、乳房に圧痛や腫れを感じたり、全体的に重くなったり、おおきくなったりすることがあります。乳頭が大きくなって敏感になり、乳輪が黒くなることもあります。
ニキビ
男性ホルモンの増加により、多くの女性が妊娠初期にニキビを発症します。これらのホルモンは毛穴を詰まらせるお肌の油分を増やします。妊娠性ざ瘡(ざそうニキビのこと)は通常一時的なもので、出生後改善します。
吐き気
一般的な症状である「つわり」の一構成要素であり、通常生後4ヶ月以内に現れます。つわりは多くの場合、妊娠の最初の徴候です。妊娠初期のホルモンの増加が主な原因です。
股関節痛
妊娠中によくみられ、妊娠後期に増加する傾向があります。以下のようなさまざまな原因が考えられます。靱帯の圧迫、坐骨神経痛、姿勢の変化、下痢など。
下痢
妊娠中に下痢やその他の消化器系の障害が頻繁に起こります。ホルモンの変化、食事の変更、ストレスなどが要因です。下痢が数日以上続く場合は、脱水状態にならないようにしてください。
ストレス
通常妊娠は幸せな時期ですが、ストレスの原因にもなります。赤ちゃんが生まれるということは、あなたの体や個人的な関係、さらにはお金にまで大きな変化があるということです。圧迫されそうになったら、遠慮せずに医師に相談しましょう。
まとめ
妊娠している可能性があると思っているのであれば、これらの徴候や症状だけで判断すべきではありません。自宅で妊娠検査を受けたり、医師の診察を受けたりすることで、妊娠の可能性を確認できます。これらの徴候や症状の多くは、月経前症候群 (PMS) などの他の健康状態によっても引き起こされます。
次に月経を逃した後に、妊娠の初期症状が現れるまでの期間など、妊娠の初期症状について詳しく説明します。
週ごとの変化
妊娠週数は3つに分類され、各セクションにはあなたと赤ちゃんの健康を保つための医学的なポイントがあります。
妊娠初期(第1週から第12週まで)
胎児は脳、脊髄、臓器の発達を始め、急速に成長します。赤ちゃんの心臓もドキドキし始めます。妊娠初期には流産の確率が比較的高くなります。American College of Obstetricians and Gynecologists (ACOG) によると、およそ10回に1回の妊娠が流産に終わり、その約85%が妊娠初期に起きていると推定されています。流産の症状が出たらすぐに医師に相談しましょう。
妊娠中期(第13週から第27週まで)
医療従事者が超音波検査を行うことが多いでしょう。この検査では胎児の体に発達上の異常がないか調べます。赤ちゃんが生まれる前に性別を知りたいのであれば、検査結果から赤ちゃんの性別を知ることもできます。赤ちゃんが子宮の中を動いたり、蹴ったり、叩いたりするのを感じるようになるでしょう。23週間後、子宮内の胎児は 「生存可能」 とみなされます。つまり子宮の外で生きていけるということです。しかし、この時期に生まれた赤ちゃんはしばしば問題があります。ですので、妊娠期間が長くなればなるほど赤ちゃんが健康に生まれる可能性は高くなります。
妊娠後期(第28週から第40週まで)
体重増加が加速し疲労感が増すことがあります。赤ちゃんは目を開けたり閉じたりするだけでなく、光を感じることができるようになります。骨も形成され、分娩が近づくと骨盤部に不快感を覚えたり、足がむくみます。分娩に至らない収縮 (ブラクストン-ヒックス収縮) は、分娩の数週間前から起こり始めます。
まとめ
妊娠には個人差がありますが、主に3つの期間に分けられ、各期間で注意すべきことが変わります。胎児の発達はこの40週の間に起こる可能性が最も高いです。
妊娠検査
家庭での妊娠検査は、月経がなかった初日以降はとても正確です。妊娠検査で陽性の結果が出たら、すぐに病院の予約を取るべきです。
まず超音波検査で妊娠の確認と日付を調べます。妊娠は体内のヒト絨毛性(じゅうもうせい)ゴナドトロピン (hCG) の濃度を測定することで診断されます。妊娠ホルモンとも呼ばれ、hCGは着床時にできます。ただし生理が来ないとわからないこともあります。生理を過ぎると、hCG値が急激に上昇します。
hCGは尿検査または血液検査のいずれかによって検出されます。尿検査は診療所で実施されるものと、自宅で行う検査と同じです。血液検査は病院で行います。hCG血液検査は家庭での妊娠検査とほぼ同じ精度です。違いは排卵後6日で血液検査がされることです。妊娠の確認が早ければ早いほどいいです。早期診断ができれば、赤ちゃんの健康に、より気を配ることができます。
妊娠とおりもの
おりものの増加は妊娠の初期徴候の1つです。分泌物の量は、妊娠してから1~2週間で生理が来なくなる前に増えることがあります。妊娠が進むにつれて、分泌物の量が増えていきます。また分泌物が濃くなる傾向があり、頻繁になります。通常は妊娠末期に最も多くなります。妊娠の最終週になると、粘液や血液が濃く混じることがあります。これは陣痛の初期の徴候である可能性があります。出血があったら医師に連絡しましょう。
正常なおりもの、すなわち白っぽいおりものは薄く透明または乳白色で、香りもマイルドです。おりものが黄色、緑色、または灰色で、強い不快なにおいがする場合は異常と考えられます。おりものの異常は、感染症の徴候である場合もあり妊娠に問題がある場合 (特に発赤、かゆみ、外陰部の腫れがある場合) もあります。おりものに異常があると思ったら、すぐに病院に相談してください。
妊娠の尿路感染症 (UTI)
尿路感染症 (UTI) は、妊娠中に女性が経験する最も一般的な合併症の1つで、細菌は女性の尿路から膀胱に侵入することがあります。胎児が膀胱を圧迫すると、細菌が閉じ込められて感染症を引き起こします。UTIの症状には通常、痛み、灼熱感、頻尿などがあります。また次のような場合もあります。
- 濁った、または血の混じった尿
- 骨盤痛
- 腰痛
- 熱
- 悪心嘔吐
妊婦の18%近くが尿路感染症を発症しますが、特に性行為の前後に膀胱を空にすることで、こうした感染症の予防に役立ちます。また、水分補給のために水をたくさん飲んでください。腟洗浄器や刺激の強い石鹸を陰部に使用しないでください。尿路感染症の症状がある場合は、医療機関に連絡してください。
妊娠中の感染症は早産のリスクを高めるため、危険な場合があります。おおくの尿路感染症は、早期に発見された場合、細菌には有効で妊娠中に使用しても安全な薬で治療できます。UTIになる前に予防のためのアドバイスに従ってください。
避妊
男性のパートナーを持つ女性は、妊娠に興味がなければ避妊をすべきです。避妊するための有効な方法はいくつかあります。自分に合った避妊法について医師に相談しましょう。以下では最も一般的な避妊法のいくつかについて説明します。
- 子宮内避妊器具 (IUD)発生抑制有効率99%以上
- 丸薬完全使用で抑制率約99%、一般的な使用では約91%
- 男性用コンドーム完全使用で抑制率約98% 、一般的な使用では約82%
- 女性用コンドーム(体内コンドーム)完全使用で抑制率95%、一般的な使用では約79%
- モーニングアフター・ピル約95%まで(性的接触から1日以内に服用される)
- NFP単独で使用する場合は75%
子宮内避妊器具 (IUD)
子宮内避妊器具 (IUD) は、ほとんどが受精を止めることによって避妊できます。これは現在最も有効ですが、性感染症を予防できません。
ピルなどのホルモンによる避妊法
避妊用ピル、パッチ、膣リングは、女性の体内のホルモンレベルを調節することによって作用します。処方箋があり、処方通りに服用することを忘れると、有効性が低下します。ホルモンによる避妊法にはこのほか、パッチや腟リングなどがあり、こちらも処方薬があり、その有効率はピルとほぼ同じです。
コンドームおよび他の避妊法
コンドーム、ペッサリー、スポンジは、処方箋なしで購入できる便利で安価な避妊方法です。性交のたびに正しく使用すると最も効果的です。妊娠を避けるためにこれらの避妊法を使っているのであれば殺精子剤や経口避妊薬のような避妊法の使用も検討してください。
緊急避妊
市販薬でも処方薬でも数錠のモーニングアフター・ピルがあります。これらの錠剤は通常の避妊方法ではありません。その代わり無防備な性行為をしていたり、通常の避妊方法を忘れていたりした場合に、バックアップの役割を果たすことができます。効果を得るためには、性的接触から120時間以内(5日)に使用しなければなりません。一部の錠剤は72時間以内(3日)に服用すると最も効果的です。
まとめ
コンドームは妊娠を予防し、性感染症を予防する唯一の避妊法です。最も安全なコンドームをつかいましょう。
妊娠のPMS
妊娠初期の症状はしばしば月経前症候群 (PMS) の症状に類似することがあります。妊娠しているのか、また次の月経が始まっただけなのかを知るのは難しいかもしれません。適切な妊婦管理をするためには、妊娠しているかどうかをできるだけ早く知ることが重要です。また、アルコールを控える、妊婦用ビタミン剤を服用する、食事を見直すなど、生活習慣を変える必要がある場合もあります。
PMSか妊娠初期かを判断するには、妊娠検査を受けるのが最善かつ簡単な方法です。在宅検査を受けるか医療機関を受診してください。月経前症候群と妊娠初期によくみられる症状には以下のものがあります。
- 乳房痛
- 出血
- 気分の変化
- 疲労
- 食物感受性
- けいれん
妊娠中の食事
健康的な妊娠中の食事は、通常の健康的な食事とほとんど同じで、1日当たりのカロリーを340~450kcal増やすだけです。以下のような健康的な食品の組み合わせがよいでしょう
- 適度な炭水化物とタンパク質
- 野菜や果物
- 穀物・豆類
- 適度な脂肪
すでに健康的な食事をとっているのであれば変更を少し加えるだけでよでしょう。妊娠中は水分、食物繊維、鉄分を多く含む食物が特に重要です。
ビタミン・ミネラル
妊婦は、妊娠していない女性よりも多くのビタミンやミネラルを必要とします。葉酸と亜鉛は2つの例にすぎません。妊娠が判明したら、サプリメントを利用してビタミンとミネラルの摂取量を増やしてみましょう。栄養補助食品や市販薬 (OTC：処方せんを必要とせず薬局などで購入できる一般用医薬品) を使用する前には、必ず栄養表示を読んで医師のアドバイスを受けてください。まれですがサプリメントを摂取するとビタミン中毒や過剰摂取になることがあります。しかし妊婦用ビタミン剤には、健康的な妊娠に必要な栄養素が適切に配合されています。ぜひ試してみてください。
まとめ
自分の体を大切にすることは成長する赤ちゃんに対しても最良の方法の一つです。健康的な食事に加え、サプリメントからビタミンとミネラルを摂取することも効果的です。
妊娠中の運動
身体を健康に保ちリラックスさせ、分娩に備えるためには、運動が不可欠です。特にヨガのストレッチは柔軟性を保つのに役立ちます。しかしケガをする可能性もあるので、ストレッチをやりすぎないことが大切です。
ほかにも体にやさしいピラティス、ウォーキング、水泳などもよい運動です。体の変化やエネルギーレベルの低下に合わせて、現在の運動量を変更する必要があるかもしれません。医療機関やパーソナルトレーナーと協力して、無理をしないようにしましょう。
妊娠中のマッサージ
リラクゼーション法を実践することで、妊娠中に感じるストレスや不安の一部を軽減することができます。落ち着いて過ごす方法を求めているのであれば、妊婦マッサージを試してみるのもいいでしょう。
妊婦マッサージは軽い緊張をほぐすのに良いです。体や筋肉の痛みを和らげる効果もあります。マッサージは妊娠中も安全です。一部の施設では、流産のリスクが最も高い妊娠初期にはマッサージを避けることを推奨しています。ふくらはぎや足の他の部分に痛みがあった場合は、マッサージを受ける前に医師の承認を得ることをお勧めします。
エッセンシャルオイル
妊娠中のエッセンシャルオイルの使用については賛否があります。一部の医療専門家は、特定のオイルは安全で妊娠中や分娩中の痛みの緩和に役立つと述べています。しかし妊娠初期に油を使うことはあまり良くないようです。非営利団体『全米ホリスティック・アロマテラピー協会』 (National Association for Holistic Aromatherapy) によると、論争の主なポイントは、妊娠中に使用された油が胎盤に移行した場合、胎児の成長に悪影響を及ぼすかどうかです。妊娠中と分娩中のエッセンシャルオイルの使用についてはさらなる研究が必要です。使用する場合は医療機関に相談してください。
まとめ
妊婦マッサージはエッセンシャルオイルを使用しても使用しなくても、妊婦の日常生活の中で心を落ち着かせ、穏やかなものになります。他のタイプのマッサージとも比べてみましょう。
医療機関の受診
20歳代または30歳代前半の女性のほとんどは問題のない妊娠ですが、10代や35歳以上の女性は健康上の合併症のリスクが高まります。
基礎条件高血圧、糖尿病、心血管疾患などの基礎疾患があると、妊娠合併症のリスクが高まります。その他、がん、腎臓病、てんかんなどがあります。このような状態になっている場合は、妊娠中に適切な治療が行われなくてはいけません。そうでなければ、流産、胎児発育不良、先天異常につながる可能性があります。
その他の危険因子
他の点では健康な妊娠に影響を及ぼす可能性のある他の因子には以下のものがあります
- 双子や三つ子などの多胎妊娠
- 感染症 (STDを含む)
- 過体重・肥満
- 貧血
- 妊娠合併症
妊娠合併症には赤ちゃんの健康、母親の健康、またはその両方が関係します。妊娠中や分娩中に起こることもあります。一般的な妊娠合併症には以下のものがあります
- 高血圧
- 妊娠糖尿病
- 子癇(しかん)前症
- 早期陣痛
- 流産
早期に対処することで母親や赤ちゃんへの影響を最小限に抑えることができます。妊娠合併症を治療する際の選択肢を知っておきましょう。
妊娠と分娩
妊娠4ヶ月以降に、ブラクストン・ヒックス収縮や偽陣痛が起こることがあります。これらは実際の分娩に対する子宮を準備する役割があります。ブラクストン-ヒックス収縮は定期的に起こるわけではなく強度も上がりません。37週以前に規則的な陣痛があったら早産かもしれません。このような場合は、医療機関に問い合わせてください。
陣痛の種類
陣痛は一般に早期陣痛と能動的陣痛に分類されます。初期の陣痛は30~45秒続きます。陣痛が本格的に始まると陣痛が約5分間隔になります。陣痛の初期や分娩中に破水したりすることがあります。子宮口が開き始めると、粘液栓を覆うように血の混じった分泌物がみられます。
能動的分娩
活発な分娩では子宮頸部(けいぶ)が拡張し収縮がより強くなります。もし活発な陣痛であれば医療機関に電話して病院に向かうべきです。わからない場合は、電話でチェックすることをお勧めします。
陣痛の痛みの緩和
陣痛が始まると痛みが強くなります。痛みの対処法については、担当の医師に相談してください。瞑想、ヨガ、音楽鑑賞など、薬物を使わない方法もあります。痛みを薬で管理する場合、主治医と相談して鎮痛薬と麻酔薬のどちらを使うかを決める必要があります。メペリジン (デメロール) などの鎮痛薬は痛みを和らげますが、ある程度の感覚は残ります。硬膜外麻酔などの麻酔薬は、特定の筋肉の動きを防ぎ、痛みを完全にブロックします。
まとめ
経腟(けいちつ)分娩でも帝王切開でも、出産予定日が近づくと不安になることがあります。分娩のさまざまな段階で何が起こるかを知っておきましょう。
出産
妊娠は体に多くの変化をもたらしますが、その変化が健康に深刻な影響を及ぼすとは限りません。しかし特定のライフスタイルに傾くと、赤ちゃんの発達を助けたり妨げたりすることがあります。母子を健康に保つための行動には以下のようなものがあります。
- マルチビタミン剤の服用
- 十分な睡眠
- 安全な性行為
- インフルエンザの予防接種
- 歯を健康に保つ(歯医者)
次のようなことは避けてください
- 喫煙
- 飲酒
- 生肉、または低温殺菌されていない乳製品の摂取
- 熱い風呂やサウナ
- 過剰な体重の増加
- 信頼性の低い薬
妊娠中にどの薬を服用し、どの薬を避けるべきかを判断するのは難しい場合があります。健康への有益性と発達中の赤ちゃんへの潜在的なリスクを比較検討する必要があります。頭痛などの軽い病気の場合は市販薬でも、服用している薬について医療機関に尋ねてください。
米国食品医薬品局 (FDA) によると、米国では毎年妊婦の50%が少なくとも1種類の薬を服用していると報告しています。1970年にFDAは薬と妊婦へのリスク認識を分類しました。しかし、2015年にこのレターシステム(最新の医薬品表示の使用)の段階的廃止が開始され、医薬品の表示に関する新しい規則ができました。
まとめ
妊娠のすべてのルールを学んだり学習したりすることは、特に第一子を妊娠している期間中は大変なことです。妊娠のすべきこととすべきでないことのリストを知り、準備ましょう。
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