a-リポ酸とは？エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

最終更新日：2021/03/09

#α-リノレン酸 #成分解説

はじめに

アンチエイジング（老化防止）に興味がある
食生活による生活習慣病を防止したい

上記の要望・悩みを抱えていませんか？

実はこのような悩みや要望は、a-リポ酸を取り入れることで解決できるとされています。

どうしてかというとa-リポ酸には抗酸化作用やデトックス効果、基礎代謝を上げるなどの効果があるとされているからです。

当記事ではa-リポ酸の効果・効能や含まれている食材、副作用を紹介します。

α-リポ酸とは

α-リポ酸は抗酸化作用を持つ硫黄を含んだビタミン様物質です。別名、チオクト酸といいます。α-リポ酸は体内に存在する有機化合物で強力な抗酸化物質です。そして健康への効果も期待できます。

α-リポ酸は酸化した体内を正常にします。なぜなら、α-リポ酸には抗酸化作用を持つビタミンCやビタミンE、CoQ10、グルタチオンなどの効果をサポートする働きがあります。

加えて、ビタミンCと一緒に摂取することでビタミンCの効果を長持ちさせる効果がある可能性があります。そのため食生活が乱れからの生活習慣病を防止したい方やアンチエイジングに興味がある方におすすめです。

α-リポ酸が含まれている食材

α-リポ酸は下記の食材に含まれています。しかし、食べ物から吸収できる量は少量なためサプリメントからの摂取をおすすめします。

牛/豚のホルモン（肝臓、腎臓、心臓）
ほうれん草
ブロッコリー
じゃがいも

α-リポ酸の効果・効能とは？

この章ではの効果・効能を紹介します。α-リポ酸には下記の効果があると期待されています。

体重の減少
糖尿病
炎症
心臓疾患
記憶喪失

体重の減少

α-リポ酸には体重を減少させる効果があるとの声が聞かれます。たとえば、ある動物を使った研究では、α-リポ酸は骨格筋エネルギー代謝を上げ、体が燃焼できるカロリーの量を増やす可能性があることが分かりました。しかし、別の複数の研究では、α-リポ酸の体重の減少に対する効果は少ないとの見解が示されています。2018年のある分析によるとα-リポ酸のサプリメントを摂取した場合、平均してたった1.52ポンドしか体重が減っておらず、さらにウエスト周りに大きな変化は見られませんでした。

糖尿病

いくつかの研究では、α-リポ酸が体内の血糖値の値をコントロールし、コレステロール値の改善を助ける可能性があると提唱されています。またある研究では、糖尿病の患者によく見られる痺れ、痛み、そして麻痺などの神経損傷の症状を軽減する可能性があるとの見解が示されました。

炎症

2018年のある分析では、α-リポ酸はC反応性蛋白（CRP）の値を大幅に下げるとの結果が出ています。CRPは炎症マーカーであり、糖尿病やがんなどの有害な病気に関係している慢性的な炎症が起こっていること示す可能性があります。

心臓疾患

複数の研究によると、α-リポ酸は強力な抗酸化物質であることから、酸化ストレスの軽減を助ける可能性があります。酸化ストレスとは、心臓疾患の主な原因の一つです。いくつかのランダム比較試験を評価すると、α-リポ酸は「悪玉」コレステロールの値を下げる可能性もあることが分かりました。「悪玉」コレステロールもまた、心臓疾患を発症させる危険性があります。

記憶喪失

酸化ストレスは年齢が高くなるにつれ自然と起こりやすくなります。心臓疾患を引き起こす危険性があるのと同じように脳の健康や記憶喪失に対しても大きな影響を与えます。アルツハイマー病の患者を対象とした研究では、α-リポ酸がその症状の進行を遅らせる可能性があることが分かりました。研究者たちは、糖尿病はアルツハイマー病の危険因子であるので、この結果はα-リポ酸がインスリン抵抗性や糖代謝に良い影響をもたらしたことにより起こった可能性があると提唱しています。