ケトンとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

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はじめに

・スリムな体になりたい

・食事制限をして、体重を減らしたい

このような要望・悩みを抱えていませんか? 実はケトン/ケトン体を活かすことで解決することができるとされています。

本記事ではケトン効果・効能、副作用やケトン体について紹介します。

ケトン体とは?

ケトン体とは脂肪の合成や分解の過程で血液内に生成されるものです。脂肪が合成・分解されると脂肪酸が作られ、そこからケトン体になって働きます。

通常は存在しませんが糖尿病や糖質制限や断食(絶食)、何らかの原因で脳や筋肉のエネルギーが生成されない時にエネルギー源として活用されます。

外因性ケトン体サプリメントで体重は減るのか?

ケトン体は基本的に体内で生成されるものです。しかし、サプリメントなどの健康食品で意図的に血中のケトン体を増やすことができます。このように低炭水化物かつ、高脂肪の食事を摂取し体内のケトン体を増やすダイエット方法を「ケトジェニックダイエット」といいます。

この食生活を数日続けると血中内のケトンの量が増え、体重の減少がみられる栄養状態になります。(参考)


ケトン体が体に増えるとどうなるのか?

体内のケトン体が増えた状態を「ケトーシス」「ケトアシドーシス」と言います。 それぞれ下記のような状態のことをいいます。

ケトーシス

ケトーシスとは血液内のアセト酢酸と3-ヒドロキシ酪酸を足したもの総ケトン体が200μmol/L以上を超えた状態です。また、体が大量のケトンを作り出し、それが炭水化物から作られるブドウ糖の代わりにエネルギーとして使われるプロセスのことを指します。200μmol/L以内が人間の正常範囲内です。絶食や糖質制限、激しい運動後にケトーシスになるとされています。こちらは、生理的な現象であるためそれほど問題視されていません。 (参考1)(参考2) 

ケトーシスの状態の時に作られる物質は下記の3つです。

・アセト酢酸

・β―ヒドロキシ酪酸

・アセトン

 (参考)

主に生成されるのがアセト酢酸とβ―ヒドロキシ酪酸でアセトンはそこまで生成されません。 これらのケトン体がブドウ糖の代わりのエネルギー源となり、脳、心臓、そして筋肉にエネルギーを届けます。また、ケトジェニックダイエットにおける体重の減少はこれらのケトン体の働きによるものだと考えられています。(参考)

ケトアシドーシス

ケトアシドーシスはペットボトル症候群などによる糖尿病や水分不足によって血中の総ケトン体が7,000μmol/L以上となっている状態です。この状態に陥ると脱水症状、意識障害、ひどい場合には死に至る可能性があります。 血液中の総ケトン体量が多い場合は下記のパターンです。

・糖質を摂取していないためケトーシス状態に陥っている

・糖質を摂取しているが、インスリンが生成されずケトアシドーシス状態に陥っている

もし、このような症状を発症した場合はどちらかかを見極める必要があります。

そのため、もしダイエットなどで長期間の糖質制限や断食を行う際は水分をしっかり摂り、脱水症状にならないよう、体内のケトン体量が急激に増減しないよう日々チェックすることが大切です。

体外から摂取するケトン体サプリメントとはどんなサプリメントですか?

先述した通り、ケトン体は体の中で作られます(内因性ケトン体)が、体の外から摂取する人工的なもの(外因性ケトン体)もあります。 サプリメントに入っているのは外因性ケトン体です。 このタイプのサプリメントに含まれているのはβ―ヒドロキシ酪酸のみです。もう一つのケトン体であるアセト酢酸はサプリメントにするには化学的に安定している状態にありません。

ケトン体サプリメントは大きく分けて、以下の二つです:

ケトンソルト

これはケトンが塩、主にナトリウム、カリウム、カルシウム、またはマグネシウムなどと結合したものです。主に粉末の状態や液体に混ぜた状態で販売されています。

ケトンエステル

これはケトンがエステルと呼ばれる化合物と結合し、液体状にされたものです。ケトンエステルは主に研究で使用されるもので、ケトンソルトとは違って簡単に入手できるものではありません。(参考)


この2つのサプリメントは共に血中のケトンの数値を上げることが分かっています。よって、体はケトジェニックダイエットを行った時に起こるケトーシスと似たような状態になります。(参考1)(参考2)(参考3)(参考4)

ある研究では、約12グラム(12,000ミリグラム)のケトンソルトを患者に投与したところ、血中のケトンのレベルが300%以上も上がりました。(参考)

市販されているケトン体サプリメントには一回の摂取量につき8~12グラムのケトンが含まれています。

サプリメントを使って血中のケトンのレベルが上げることは、ケトジェニックダイエットを行わずに体をケトーシスの状態に持っていきたい人には有益であると言えます。(参考)


ケトジェニックダイエットとは?

ケトジェニックダイエットを始めたばかりの人の中には、ケトジェニックダイエットを行いながら、ケトン体サプリメントを摂取する人もいます。

サプリメントにより体をケトーシスの状態にもっていくまでの時間が短縮でき、高炭水化物の食生活からケトンダイエットの食生活へ移行によって起こる不快さを軽減することができます。

ケトジェニックダイエットの食生活に移行する際によく現れる症状として、一般的に「ケトフルー」と呼ばれる便秘、頭痛、口臭、筋けいれん、そして下痢などが挙げられます。

ケトン体サプリメントがこれらの症状を軽減できるかどうかはまだ十分に研究されていません。(参考)

ケトン体のサプリメントの効果

外因ケトン体サプリメントは食欲減退を引き起こす可能性があります

ケトン体サプリメントは食欲を減退させることが分かっています。これによって食べる量が減るので、結果体重が減る可能性があります。

ある研究では、標準体重の15人のうち、数名にケトンエステルが入った飲み物を飲ませ、残りの人に単なる砂糖入りの飲み物を飲ませ、一晩断食させたところ、ケトンエステルが入った飲み物を飲んだ人たちは飲んでいない人たちと比べて50%ほど空腹感が少なかったという結果が出ました。(参考)

この食欲抑制効果はケトンエステルが入った飲み物を飲んだあとの2~4時間の間に食欲を増進させるホルモンであるグレリンのレベルが下がったことにより引き起こされました。(参考)

しかし、ケトン体サプリメントを摂取する前に食事を済ませた人に対しては食欲減退の影響はそれほどないと思われます。

複数の研究では、ケトン体サプリメントを摂取する前に食事を取った人たちに比べて取らなかった人たちの血中のケトンレベルが高くなることが分かりました。(参考1)(参考2)(参考3)

ケトンのレベルの上昇が食欲減退とグレリンのレベルが下がることと関係していることからケトン体サプリメントは炭水化物が入った食事のあとではなく、空腹時、たとえば朝起きたときのみ効果があるのではないかと思われます。(参考)

言い換えると、炭水化物を含んだ食事を取ったあとにケトン体サプリメントを飲んだ場合、血中のケトンのレベルは上がりますが空腹時よりも高くは上がりません。それは体内に炭水化物から作られたブドウ糖があるので、エネルギーとして使われるケトンの量が少なくなるからです。(参考)

外因ケトン体が減量に良くない事例

ケトン体サプリメントが食欲を抑える可能性があることは分かっていますが、体重を減らす効果があるかどうかはまだ分かりません。

よって、現時点ではケトン体サプリメントを減量のために摂取するのはお勧めできません。事実、反対に体重が減るのを妨げるのではないかと言う証拠がいくつかあります。

ケトンは脂肪の分解を妨げます

体重を減らすためのケトジェニックダイエットの目的は代替えエネルギーとして体に溜まっている脂肪からケトンを作り出すことです。

しかし、血中のケトンのレベルが高くなりすぎると、血液は危険なほど酸性になります。

これを防ぐために、健康な人の体にはケトンのレベルが異常に高くなりすぎると、体がケトンの生産を遅らせるよう反応するメカニズムがあります。(参考1)(参考2)(参考3)(参考4)

言い換えれば、血中のケトンのレベルが高くなるにつれ、作られるケトンの量は減ります。その結果、ケトン体サプリメントを摂取することは、少なくとも短い期間において、体内の脂肪がエネルギーとして使われることを妨げる可能性があります。(参考1)(参考2)

ケトンにはカロリーがあります

体がケトンをエネルギーとして使うと言うことは、ケトンにはカロリーがあることになります。

ケトンは1グラムにつき4キロカロリーあります。これは炭水化物やタンパク質と同じカロリーです。

外因ケトンソルトは一回の摂取量のカロリーは100キロカロリー以下ですが、ケトーシスの状態を保つためには一日数回摂取しなければなりません。

なぜなら、ケトン体サプリメントの効果は数時間しかもたないので、ケトーシスの状態を保つためには一日に何度も摂取しなければなりません。(参考1)(参考2)

まとめケトン体サプリメント自体は、体が自力でケトンを生産しようとするのを妨げるので、ケトン体を作り出すわけではありません。また、サプリメントにはカロリーがあるので、一日の摂取回数にもよりますが、体重を減らすために摂取するのは意味がないかもしれません。

ケトン体の副作用

外因ケトン体サプリメントは体内のケトンの量を増やすのに安全で効果的な方法だと考えられています。しかし、長期間にわたる体に与える影響については分かっていません。(参考)報告されている副作用はケトンエステルよりもケトンソルトの方が多く、その症状は吐き気、下痢、そして胃の不快感です。(参考1)(参考2)(参考3)

また、ケトンソルトで体をケトーシスの状態にするのは、かなりの量のミネラル類を摂取することになるので、お勧めできません。(参考)

ケトンソルト一回分の摂取量に入っているミネラル類の量は下記とされています。(参考)

  • ナトリウム:680ミリグラム(食事摂取量基準の27%)
  • マグネシウム:320ミリグラム(食事摂取量基準の85%)
  • カルシウム:590ミリグラム(食事摂取量基準の57%)


しかし、ケトーシスの状態を維持するには、2,3時間おきにケトンソルトを摂取しなければなりません。よって上記の量の2〜3倍の量を摂取することになるのです。ミネラルの過剰摂取になるため、ケトン体サプリメントの製造元は摂取を1日3回までに抑えることを推奨しています。

また、ケトン体サプリメントは食後に摂取してもケトーシスの状態を維持することは可能ですが、血中のケトンのレベルは空腹時や炭水化物を食べていない時に比べると大幅に低くなります。

参考

まとめ

今回はケトンの効果・効能や副作用を解説しました。

ケトン体サプリメントはケトジェニックダイエットの食事方法を実践しなくても体をケトーシスの状態にすることができるサプリメントです。

ある研究では、外因ケトン体サプリメントは空腹時に摂取した場合、4時間以上食欲の減退が続くことが分かりました。しかし、他の研究では、体重が減るのを妨げる可能性があることが指摘されています。

このケトンを必要以上に摂取しても症状が緩和したり、治癒したりすることは考えにくいです。大量摂取してしまうと症状が悪化したり、他の症状を引き起こしたりする可能性があります。 

したがって、日頃の食事を意識し、もし足りない場合はサプリメントで補うようにしましょう。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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