グリセリンとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

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はじめに

化粧水から保湿系のクリームなど様々な化粧品に使用されているグリセリン。2014年の化粧品成分レビューによると、グリセリンは水と香りに次いで、化粧品で3番目に多く報告されている成分です。そのため、成分表なので1度は目にしたことがある方は多いのではないでしょうか?実はグリセリンは化粧品だけでなく、医薬品や食品添加物など幅広く活用されており、すぐれた吸湿性を持っているのが特徴です。今回は、そんなグリセリンの効果や特徴を紹介します。

グリセリンとは?

グリセリンとはアルコールの一種で植物油または動物性脂肪に由来する天然化合物です。 無色透明の少し粘り気のある液体です。私たちの体内ですと中性脂肪に存在しています。また、植物や海藻などに多く含まれています。グリセリンは水溶性で水に溶けやすくかつ、甘味があるため化粧品や医薬品、食品添加物などに使用されています。 加えて、強い吸湿性を持っているため保湿剤としても使用することが可能です。 

2008年の研究によると、具体的にグリセリンには以下の効果が期待されています。

  • 皮膚の外層(角質層)に水分を補給する 
  • 皮膚へのバリア機能と皮膚の機械的特性を改善 
  • 皮膚への刺激物に対する保護・創傷治癒プロセスの加速


また、2016年の研究ではグリセリンは以下の成分と比較して、より「効果的な保湿剤」と示唆されています。

  • 乳酸、グリコール酸などのアルファヒドロキシ酸 
  • ヒアルロン酸 
  • プロピレングリコール、ブチレングリコール 
  • ソルビトール 
  • 尿素 


このように、スキンケア製品におけるグリセリンの効果は保証されているようです。


グリセリンの副作用はあるのか?

報告されている限り、副作用はそれほど多くないです。 しかし、ごく稀に発疹やかゆみ、かぶれなどの事例が報告されています。 そのため、もしこのような症状を感じたら、すぐに使用を中止して担当の医師や薬剤師の方に相談したり、グリセリンを含まない代替品を使用したりしてください。


グリセリンの他の用途

保湿剤以外にグリセリンは以下のような用途で使用されてます。

  • 高浸透圧性下剤(便秘治療の為に腸に水分を補給する) 
  • 数多くの医薬品の媒体・甘味料・増粘剤・防腐剤 

まとめ

前述した通り、研究によってグリセリンが肌に良い影響を与えることが示されています。 顔の皮膚は他の部位の皮膚より繊細なので、グリセリンを塗ると逆に水分を蒸発させて乾燥肌などの肌トラブルを誘発する可能性があります。 そのため、顔に塗る際は水または他の薬剤で薄めるすることをおすすめします。 もし、グリセリンを皮膚に塗布した後、かゆみや発赤などのアレルギー反応の兆候が見られた場合は、直ちに使用を中止してください。 不安な方はグリセリンを使用する前に、現在の肌状況に適しているか、健康状態を妨げないことを確認するために、医療提供者へ確認してください。 用途に沿って安全に使用して美白・美肌を目指しましょう。

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