チコリーについて
チコリーはキク科の植物です。古くから薬の材料として使われてきました。
チコリーは高血圧、心不全、食欲不振、胃の不調、便秘、肝臓や胆嚢の障害、癌、高心拍に使われます。
また、チコリーの葉をペースト状にしたものを直接皮膚に塗って腫れや炎症を抑える人もいます。
ヨーロッパでは普通に食材としても活用されており、料理ではチコリーの葉はセロリと同様に根や葉の芽は茹でて食べることが多いです。チコリーはまた、料理のスパイスとして、食品や飲料の風味付けに使用されます。コーヒーミックスには、コーヒーの香りの豊かさを高めるために挽いたチコリーが含まれていることが多いです。
チコリーの別名
アチコリア、バルベデカプチン、ブルーセーラーズ、シェヴォーデペザンス、チコリーアメグレーブリー、チコリーソバージュ、チコリーハルバ、チコリウムインティバス、チコリーラディックス、コモンチコリールート、エコウベッテ、ヘンリベー、ハルベアカフェ、ヒンドゥバ、カサニ、カスニ、ラシネドチコリーコミューン、サッコリー、ワイルドチコリー、ワイルドエンディヴェ、ユーデシャ
チコリーの効果
便秘・むくみの解消
チコリーの根には穏やかな下剤効果があり、胆嚢からの胆汁を増加させ、むくみを減少させます。チコリーは、豊かなβカロテン源です。
βカロテンについて詳しく知りたい方は「ベータカロテン(βカロテン)の5つの効能とは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説」という記事でも解説しているため、興味があればご覧ください。
その他
以下に挙げる効果はエビデンスが乏しく、確かなものにするためには更なる研究が必要でしょう。
- 変形性関節症
- 高血圧
- 心不全
- 肝臓障害
- 胆嚢障害
- 癌
- 皮膚の炎症
- 食欲不振
- 胃の不調
- その他の症状
チコリーの副作用と安全性
チコリーは、食事として摂取する分には、ほとんどの成人にとって安全であると考えられます。
チコリーを薬やサプリメントの量で口から摂取した場合、ほとんどの成人には安全である可能性が高いですが、ガス、膨満感、腹痛、げっぷ、お腹を下すなどの軽度な消化器系の副作用を引き起こす可能性があります。
チコリーを他の用途に使用することの安全性については、十分に知られていません。
チコリーを手で扱うと皮膚に炎症を起こす可能性があるという報告もあります。乾燥したチコリーの根から粉末を吸い込むと喘息を引き起こす可能性があります。
ただし、下記に挙げるような方は注意が必要です。
注意が必要な方々
妊娠中、授乳中の方
妊娠中にチコリーを大量に口から摂取することは、安全でない可能性が高いです。
チコリーはその下剤効果から流産を誘発する可能性があります。
授乳中のチコリーの安全性については、まだ十分には判明していません。安全を第一に、使用を避けてください。
チコリーアレルギーをお持ちの方
チコリーにアレルギーがある場合は、経口摂取することはもちろん、手で扱うこともしないでください。
ブタクサなどのアレルギーをお持ちの方
チコリーは、ブタクサ科/キク科の植物に敏感な人がアレルギー反応を起こすことがあります。この科に属する植物としては、ブタクサ、菊、マリーゴールド、ヒナギクなどがあります。
アレルギーをお持ちの方は、チコリーを摂取する前に必ず医療機関に確認してください。
糖尿病の方
チコリーは糖尿病の人の血糖値を下げる可能性があります。
もしあなたが糖尿病で、通常の食品に含まれる量よりも多い量のチコリーを服用した場合は、血糖の低下(低血糖)の兆候に注意して、血糖値を注意深くモニターしてください。
胆石のある方
チコリーは胆汁の精製を誘発します。これは、胆石のある人にとって問題となる可能性があります。
胆石がある場合は、医師の監督なしにチコリーを使用しないでください。
外科手術を控えている方
チコリーは血糖値を下げる可能性があり、手術中や手術後の血糖コントロールに支障をきたす可能性があります。
予定されている手術の少なくとも2週間前までには、チコリーの薬としての服用を中止してください。
推奨量について
現時点では、チコリーの適切な服用量の幅を決定する科学的な情報はありません。
薬やサプリメントとしてチコリーを使用する場合には、基本的に製品ラベルの指示に従うようにしましょう。
心配な方は、使用前に薬剤師や医師、もしくは他の医療の専門家に相談してください。
最後に
今回はチコリーについて紹介しました。
チコリーに期待される効果は、他の成分や原材料でも達成できることがあります。他の成分などについて調べたい方はぜひalloehを活用してください。
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