ローズヒップとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

alloeh編集部

最終更新日:2020/05/28

ローズヒップ原材料解説

ローズヒップとは何か?その効能とは?

バラは、その柔らかい花弁から尖ったトゲなどまで、美しさの象徴として知られています。
バラは100種類以上にもおよぶ仲間がいるバラ科に属します。(参考)

しかし、バラの中でもあまり知られていない部位として、ローズヒップとして知られる、花弁の下に位置する種の詰まった球根部分が挙げられます。

この部位は、バラの果実部分とも呼ばれ、ローズヒップは赤からオレンジ色、または黄色や黒色などと色も様々です。(参考)

春や夏にかけて咲くバラの花と異なり、ローズヒップは花弁がしおれて落ちてしまう、秋中頃から育ち始めます。
実際、ローズヒップは初霜が降りる頃に採取されると、甘味料としても使用できます。(参考)

ローズヒップには栄養素や疾患に対する効能を持つ物質も多く含まれているとされ、健康や美容の領域で注目を集めています。

この記事では、ローズヒップについて知っておいた方が良い、効能、使い方、副作用などについて取り上げます。

ローズヒップに含まれる栄養素

ローズヒップの中には小さな、食用としても利用できる種が詰まっており、この種には多くの栄養素が含まれています。 スプーン2杯(16グラム)のローズヒップに含まれる栄養素は以下のようになります。(参考)

  • カロリー:26 
  • 炭水化物:6グラム 
  • 食物繊維:4グラム 
  • ビタミンA:1日必要量の4% 
  • ビタミンB5:1日必要量の3% 
  • ビタミンC:1日必要量の76% 
  • ビタミンE:1日必要量の6% 


ローズヒップは、リコピンやβカロテンなどとして知られるカロテノイド色素が元で、赤やオレンジ色になります。
これらの色素は、皮膚や目の健康維持に有効であると考えられています。(参考1, 参考2, 参考3)

ローズヒップは、病気に抑制的に働く、ビタミンC、カテキン、ケルセチン、エラジック酸などの抗酸化物質も豊富に含んでいます。
これらの化合物を多く含む食材は、体内の炎症や酸化ストレスを減少させると考えられています。(参考1, 参考2)

さらに、ビタミンCはコラーゲンの産生や免疫システムなどにおいても重要な役割を果たします。(参考1, 参考2, 参考3)

しかし、ローズヒップの栄養素は、土壌、育成環境、栽培方法、品種などによって大きく変わります。
例えば、多くのローズヒップが熱や水で加工されますが、これらの加工を経ることで含まれるビタミンCは減少します。(参考1, 参考2)


Point: ローズヒップには、特にビタミンCに代表されるような抗酸化物質を多く含みます。 これらの化合物は、健康に対して複数の有益な効能をもたらすかもしれません。


ローズヒップの効能

ローズヒップは数世紀にわたって伝統医療などの中で、その抗炎症作用や疼痛軽減作用のために利用されてきました。

抗加齢性変化の効能

ローズヒップオイルは抗加齢作用のある物質として美容品などでよく使用されますが、この効能を裏付けるデータは限られているのが現状です。
ローズヒップを圧縮して天然のオイルを抽出して作られます。(参考1, 参考2)

ローズヒップの種は、健康な皮膚を維持し、紫外線、タバコの煙、汚染物質などの炎症を起こす化合物から皮膚を守る作用がある多価不飽和脂肪酸を多く含みます。(参考1, 参考2)

小規模の8週間にわたる研究では、3mgのローズヒップ粉末を被験者に毎日投与し、皮膚のシワの減少、皮膚の湿潤さと弾力の改善などの効果を認めたとしています。(参考)

研究者は、この効果がローズヒップの抗酸化物質であるビタミンCや、脂肪酸による、皮膚の保護作用と再生作用によるものであると報告しています。(参考)

さらに、ビタミンCを直接皮膚に塗布することで、コラーゲンの産生、新しい皮膚細胞が入れ替わる細胞のターンオーバーなどが改善すると報告されています。
このため、ローズヒップオイルのようなビタミンCが多く含まれている物質は、抗加齢効果があると考えられています。(参考)

ローズヒップオイルは、創傷治癒も促進するかもしれません。 

最近の研究では、ローズヒップで治療された創部は、治癒も早く瘢痕も残りにくかったとされています。(参考)

関節炎の疼痛軽減効果

ローズヒップは、変形性関節症による疼痛への効果がよく調査されています。

変形性関節症は、最も頻度の高い関節炎の1つで、60才以上の男性の10%、女性の13%が変形性関節症を持つと考えられています。
変形性関節症は、関節の軟骨減少が特徴で、それが原因で疼痛や炎症を引き起こすことが知られています。(参考1, 参考2)

最近のレビュー研究では、24の過去の研究を調査し、ローズヒップのサプリメントが変形性関節症の症状を、関節の酸化ストレスや炎症を抑えることで改善したと報告しています。(参考)

加えて、これらの研究のまとめでは、ローズヒップの粉末を摂取していた人では変形性関節症の疼痛改善を、摂取していなかった人の、2倍程度の頻度で感じていると報告されています。 しかし、この効能に関する研究は数が限られていることには注意が必要でしょう。(参考

そして、最近の研究では、変形性関節症がある人において、ローズヒップの摂取が疼痛や関節の固さを改善したと報告していますが、関節の可動域は変化がなかったそうです。(参考)
ローズヒップは変形性関節症の疼痛を軽減する可能性がありますが、この効能をさらに理解して適切な用法などを知るためには、追加での研究が必要でしょう。

体の脂肪減少効果

ローズヒップは、体の脂肪減量の促進効果が期待されています。

32名の被験者を対象に、12週間に渡って毎日100mgのローズヒップ錠を投与したところ、腹部の脂肪が有意に減少したとされています。
研究者は、この効果をチリロシドと呼ばれる抗酸化物質が脂肪代謝を促進したことによるものであると考えています。(参考)

この効能は、齧歯類を使った他の研究でも認められています。
しかし、この効能を裏付けるためには今後も追加での研究が必要になるでしょう。(参考1, 参考2)

心臓の健康増進効果

ローズヒップの摂取はコレステロールの低下、血圧の低下などを介して心臓の健康増進につながるかもしれません。

31名の被験者を対象にした6週間の研究では、40gのローズヒップ粉末の入った飲み物を毎日摂取したところ、血圧低下、総コレステロール低下、LDL(悪玉)コレステロール低下などの効果が見られたとされています。(参考)

この飲み物には31gの食物繊維も含まれていました。
食物繊維だけが心臓の健康増進に効果があったというよりも、ローズヒップに含まれる抗酸化物質も重要な役割を果たしたと見られています。(参考)

しかし、今後さらなる研究が必要でしょう。


Point: ローズヒップは皮膚の老化を防ぎ、変形性関節症による疼痛の軽減、体重減量促進、心臓の健康増進などの効果が期待されています。 しかし、これらの効能に対しては、今後も追加での研究が必要でしょう。


ローズヒップの一般的な使用方法

ローズヒップは食事や、その他の製品などに使用されます。
多くの文化圏でスープ、お茶、デザートなどに加えられます。

例えば、ローズヒップティーはヨーロッパでとても有名な飲み物ですし、スウェーデンニではィーボンソップという名前のローズヒップスープが食べられています。
さらに、中東では、ジャムやマーマレードに使用されて食べられることもあります。(参考)

加えて、ローズヒップの果実は挽いて粉状にすることで、抗加齢効果や関節の健康維持のためのサプリメントとしても使用されます。

ローズヒップは抗加齢のための美容製品にもよく使用され、販売店やオンラインショップなどで購入が可能です。


Point: ローズヒップは、風味の増強のために料理に加えたり、オイルや粉末にしてサプリメントとして使用されたりします。


ローズヒップに副作用はあるのか?

ローズヒップは基本的には安全であると考えられています。
しかし、妊娠中や授乳中に安全であるのかについてはデータがありません。(参考)

大量のローズヒップの使用についてもデータがないですが、大量のビタミンCの摂取は吐き気、胃部不快感、便秘、胸焼けなどの症状を起こすことが知られています。(参考1, 参考2)
さらに、含まれているビタミンCが原因で、ローズヒップの過量摂取は腎結石の再燃、鎌状赤血球症発作、鉄利用障害であるヘモクロマトーシスの悪化などの症状が起きるかもしれません。(参考)

使用を開始する前に、医療機関でまず相談をしましょう。


Point: 過量に摂取すると、ローズヒップは胃部の症状、吐き気、胸焼けなどの症状を起こすかもしれません。 ローズヒップのサプリを摂取開始する前に、まず医療機関で相談をしましょう。


まとめ

歴史的に、ローズヒップは多くの病気や症状に対して天然の治療薬として使用されてきました。

加齢性変化の抑制、高血圧改善、コレステロール改善、変形性関節症の疼痛改善などの効能があるかもしれません。

ローズヒップの使用はほとんどの人にとって安全ですが、使用を開始する前には医療機関で相談すると良いでしょう。

どこで購入するか? ローズヒップの製品は、お茶、オイル、サプリメントなどの形で販売店やオンラインなどで購入できます。

ローズヒップをサプリで試してみたい方は、「ネイチャーメイド ビタミンC with ローズヒップ」から使用してみると良いでしょう。
ただし、重度の症状など適切な治療が必要とされる場合はサプリメントに頼らず、医療機関で診断を受けるようにしましょう。

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