バナジウムとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

最終更新日:

はじめに

バナジウムミネラルです。その美しい色から、北欧の美の女神ヴァナディスにちなんで名付けられました。バナジウムのサプリメントは薬として用いられています。

バナジウムは糖尿病予備軍と糖尿病患者に用いられています。また、低血糖症、高レベルのコレステロール又は高脂血症、心臓病、およびその他の症状を持つ人にも用いられています。

バナジウムはどのように機能しますか?

バナジウムがインスリンのように作用する又はインスリンの効果を高めるのに役立つ可能性があるといういくつかの根拠があります。

バナジウムの用途と効果

期待される効果

  • バナジウムを経口摂取すると、体に十分なバナジウムがない状態であるバナジウム欠乏症を防ぐことができます。 


より多くの根拠が必要な効果

  • 糖尿病 
  • 貧血 
  • 運動能力 
  • 心臓病 
  • 高脂血症 
  • 低血糖症 
  • がんの予防 
  • 結核 
  • 水分貯留(浮腫) 
  • その他の症状 


これらの用途に対するバナジウムの有効性を評価するには、より多くの根拠が必要です。

バナジウムの副作用と安全性

経口摂取する場合: バナジウムは、1日あたり1.8 mg未満の量で摂取した場合、成人で安全とされています。大量に経口摂取すると、バナジウムはおそらく安全ではありません。高用量では、バナジウムはしばしば胃の不快感、下痢、吐き気、ガス等の望ましくない副作用を引き起こします。また、緑がかった舌、エネルギーの喪失、神経系の問題、腎臓の損傷を引き起こす可能性があります。

特別な注意と警告

妊娠: バナジウムは食物から摂取する分には安全とされています。しかし、妊娠中にバナジウムのサプリメントを服用しないでください。大量のバナジウムはおそらく安全ではありません。尿中バナジウム濃度が高い妊婦は、分娩が始まる前に羊膜が破れるリスクが高いという根拠があります。食物からの摂取に留めておきましょう。

授乳中: バナジウムは食物から摂取する分には安全とされています。しかし、授乳中はバナジウムのサプリメントを服用しないでください。授乳中にバナジウムを大量に服用しても安全かどうかを判断する十分な科学的根拠はありません。食物からの摂取に留めておきましょう。

小児: バナジウムを食品に含まれる量で摂取した場合、小児にとっても安全と思われます。しかし、小児にバナジウムのサプリメントを与えないでください。小児におけるこれらの高用量の安全性については十分に知られていません。

糖尿病: バナジウムの硫酸バナジル型は、Ⅱ型糖尿病の人の血糖値を下げる可能性があります。血糖値を注意深くモニターしてください。

腎臓の症状: バナジウムが腎臓に害を及ぼす可能性があるという根拠が出ています。腎疾患がある場合は、バナジウムのサプリメントを使用しないでください。

バナジウムの相互作用

以下の組み合わせには注意してください!

  • 糖尿病治療薬(抗糖尿病薬)はバナジウムと相互作用します 

バナジウムはⅡ型糖尿病の人の血糖値を下げる可能性があります。糖尿病薬は血糖値を下げるために使用されます。糖尿病薬と一緒にバナジウムを服用すると、血糖値が低くなりすぎる可能性があります。血糖値を注意深くモニターしてください。糖尿病薬の用量を変更する必要があるかもしれません。 糖尿病に使用されるいくつかの薬には、glimepiride (Amaryl), glyburide (DiaBeta, Glynase PresTab, Micronase), insulin, pioglitazone (Actos), rosiglitazone (Avandia), chlorpropamide (Diabinese), glipizide (Glucotrol), tolbutamide (Orinase)等があります。

  • 血液凝固を遅らせる薬物(抗凝固薬/抗血小板薬)はバナジウムと相互作用します 

バナジウムは血液凝固を遅らせる可能性があります。凝固を遅らせる薬物とともにバナジウムを服用すると、あざや出血の可能性が高まる可能性があります。 血液凝固を遅らせる薬物には、clopidogrel (Plavix), diclofenac (Voltaren, Cataflam, others), ibuprofen (Advil, Motrin, others), naproxen (Anaprox, Naprosyn, others), dalteparin (Fragmin), enoxaparin (Lovenox), heparin, warfarin (Coumadin)等があります。

バナジウムの服用量

バナジウムの適切な服用量は、使用者の年齢、健康状態、その他のいくつかの条件等、複数要因に依存します。

現時点では、バナジウムの適切な服用量の範囲を決定するのに十分な科学的情報はありません。天然素材を用いた製品は必ずしも安全であるとは限らず、服用量が重要になる可能性があることに留意してください。使用する前に、製品ラベルの関連する指示に従い、薬剤師、医師、または他の医療専門家に相談してください。

Powered by Froala Editor

関連記事

関連商品