プーアル茶とは？エビデンスをもとに効果や副作用を解説

プーアルとは？

プーアルは中国雲南省産の熟成発酵茶です。

プーアル茶は自然の発酵過程から作られているという点が独創的です。この過程は植物の葉を酸化させ、抗酸化効果を増幅します。

また、お茶独特の風味と香りにも貢献します。プーアルは雑味があって素朴なベースですが、その形状は時間とともに進化していきます。つまり、保存期間が長くなるほど風味が増してくるのです。

その潜在的な健康に対しての利点、準備する方法などについてご紹介します。

プーアルの効果

抗酸化作用

プーアル茶には抗酸化物質が含まれていてフリーラジカルによる損傷を防ぐのに役立ちます。

フリーラジカルは体を酸化させることで、病気や疾病の発生を促す可能性があります。

抗菌性

その抗菌特性は大腸菌などの有害な細菌から体を保護するのに役立ちます。 

ニキビなどの軽度の細菌による症状の治療を助けるために局所的に使用することもできます。

抗炎症作用

お茶の抗炎症特性は、赤み、腫れ、及びその他の刺激を和らげるのに役立ちます。

また、関節炎のような炎症状態によって引き起こされる痛みを和らげることがあります。 炎症を起こした皮膚を治療するためにお茶を局所的に使用したり、内側から体を癒すためにカップ1~2杯飲んでも良いです。

老化防止

プーアルは光による老化、または日の光での損傷による老化の兆候から肌を保護するにに役立ちます。

実際に一部の人たちの間ではプーアル茶を飲むことはすでに角質除去剤や保湿剤、日焼け止めなどのようなスキンケアの一部となっているのです。

プーアル茶を使用して顔のスプレーなどを作ることもできますが、必ず冷蔵庫に保管し、必要に応じて使用してください。

毒素の分解・排出

プーアル茶は体内毒素の分解と除去に役立ちます。これは体重増加のもととなるとされる毒素も含まれています。体に浄化効果を与えたいときはいつでもプーアルを飲むとよいでしょう。

消化の補助

一杯のプーアル茶は消化を促進し、胃の病気を和らげるのに必要かもしれません。胃と腸の細菌のバランスを保ち、体に負荷のかからない食事の消化を助けるということが分かっています。 

ストレスの軽減

プーアル茶は神経系を調整保護することでストレスの軽減に役立っています。プーアルに含まれるガンマアミノ酪酸は不安レベルを軽減するでしょう。ゆったりすわってストレスを和らげてください。

睡眠の質の改善

お茶にはカフェインが含まれていて、睡眠の質を妨げると考えられがちですが、実際には睡眠の質を改善するのに役立つかもしれません。

不安への影響を考えた場合、プーアルは心を静め穏やかな心へと導くと考えられています。また、プーアルはメラトニンの生産を促進するといわれていますが、これは睡眠の調整に役立つのです。

ただし、カフェインによる悪影響と上述した好ましい影響の天秤次第ですから、睡眠のために使用する場合には注意して使う必要があるでしょう。

コレステロールを下げる

プーアルはコレステロール値を下げるのに役立つだけでなく、保護効果も全体的な心血管の健康改善に役立つかも知れません。

メタボリックシンドロームの症状緩和

定期的にプーアル茶を飲むとメタボリックシンドロームの症状を和らげることができます。

血糖値を下げ、肥満を減らし、免疫力を高めることが示されています。さらにコレステロールを低下させフリーラジカルによる損傷を防ぐのです。言い換えれば、5つの症状の要因全てに取り組むのに役立つのです。

また、メタボリックシンドロームが家族内で蔓延しているならば、プーアル茶を飲むことでリスクを下げる手助けとなるかもしれません。

血糖値の調整

糖尿病をすでに患っていたり発症を予防したい場合は血糖値の調整が重要です。プーアルを飲むと血糖値が上昇する可能性がある食後の血糖値を低下させうるのです。

ダイエット効果

プーアル茶は減量の促進に役立ちます。なので砂糖の入った飲み物にもってこいの代用品となります。

骨の健康促進

酸化ストレスと炎症に対するプーアルのプラス効果も、骨の全体的健康に役立つ可能性があります。これは骨粗鬆症及び骨折のリスクを下げるのに役立つのです。

心臓病の予防

抗酸化及びコレステロール低下効果は心血管の健康にもプラス効果をもたらす可能性があります。これは心臓病やその他の心血管障害のリスク軽減に役立ちます。

抗癌作用

ある研究では、プーアル茶の健康上の利点がガン予防にもつながることを示唆しています。

プーアル茶は腫瘍細胞の成長を阻害することが示されていますが、医師が先端治療としてお茶を勧める前には、より多くの研究が必要です。 

さしあたって、プーアル茶をあなたの治療や予防計画に入れていいかどうかは医師に相談してください。

考えられる副作用とリスク

プーアル茶は一般的に安全に摂取できると考えられており、ほとんどの人は副作用なく1日5杯まで安全に飲むことができるとされています。

お茶の潜在的な副作用と相互作用のほとんどはカフェイン含有量によるものです。

これを念頭において妊娠中または授乳中の女性は1日当たり最大2杯までなら安全に飲めるでしょう。子どもも少量ですが消費することができるかもしれません。

次のような場合はカフェインの摂取量について医師に相談してください。

• 不安障害 
• 出血性障害 
• 心臓の疾患 糖尿病 
• 下痢 
• 過敏性腸症候群  
• 緑内障 
• 高血圧
• 骨の軟化（骨粗鬆症） 

また市販薬や処方薬を服用している場合はプーアル茶を飲む前に医師に相談してください。

相互作用を引き起こす可能性のある、より一般的な薬には次のようなものがあります。

• 抗凝固剤 
• 抗うつ薬 
• 抗生物質 
• 抗真菌剤 
• ホルモン剤 
• 精神病薬 
• 心血管疾患の治療薬 
• COPDの薬 
• 糖尿病の薬 
• 血圧の薬 

プーアル茶にフッ素が含まれていることも注目に値します。 

ただし、適度に飲む限りにおいてはフッ素症を引き起こす可能性は高くありません。フッ素症のリスクが心配な場合は医師に相談してください。

プーアル茶のリスクのもとになっているカフェインについてより詳しく知りたい方は「カフェインの11の効果とは？エビデンスをもとに効能や副作用を解説」という記事で詳しく解説しているため、興味があればぜひご覧ください。

入れ方や飲むタイミング

外出先では食料品店や自然食品店の冷蔵コーナーでボトル入りのプーアル茶を見つけることができます。

自宅で作りたいときは、乾燥茶としてまたはティ―パックとしても入手できます。プーアル茶をカプセルの形で、または舌下の錠剤として摂取することもできます。 新鮮なプーアル茶のレシピでは、通常、水１カップ当たり3～4gの茶葉が必要とされています。この量はお茶の濃さに応じて調整可能です。

茶を測ったら次の手順に従ってください。

1. 茶葉をティーポットに入れる
2. お湯を入れ少し混ぜる
3. このお湯を捨ててお茶からの不純物を取り除く
4. 再度ティーポットに沸騰したお湯を入れ、3～4分待つ
5. お茶を注いで堪能する

茶葉は数回再利用できます。 プーアル茶には通常１カップ当たり60～70㎎のカフェインが含まれています。しかしカフェインは最初の一杯で多く出てしまうため、二番茶、三番茶ではカフェインは少なくなります。

カフェインが含まれているため、睡眠前に飲むことには注意した方がいいかもしれません。

まとめ

プーアル茶は健康全般に対する効果が期待できるかもしれません。

適度に飲むには問題ありませんが、基礎疾患がある場合や薬を服用している場合は医師に相談してください。医師はプーアルが安全でない相互作用を引き起こす可能性があるかどうか判断してくれます。

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