センナとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

alloeh編集部

最終更新日:2020/05/04

センナ成分解説

センナとは

センナはハーブの一種で、葉と果実は薬を作るために使われています。

センナはFDAが承認した市販薬(OTC)の下剤で、購入するのに処方箋は要りません。大腸の内視鏡検査前などに便秘を治療し、腸をきれいにする目的でも使用されます。

過敏性腸症候群(IBS)、肛門または直腸の手術時、肛門内壁の裂傷(肛門裂傷)、痔疾患、および体重の減量などにも使用されます。

センナの果実は葉に比べると穏やかな効き目なので、アメリカハーブ製品協会(AHPA)はセンナの葉の長期使用に対しては警告していますが、センナの果実に関しての警告はありません。 AHPAは、センナの葉を含む製品に「腹痛または下痢の症状がある場合、この製品を使用しないこと」「妊娠中または授乳中の場合は、医師に相談すること」「下痢または軟便の場合は使用を中止すること」「推奨用量を超えることや長期間の使用を避けること」などと表記することを推奨しています。

どのような作用ですか?

センナには、センノサイドと呼ばれる化学物質が多く含まれています。センノサイドは腸の内膜を刺激することによって、下剤効果を引き起こします。

センナのメリット

効果

おそらく有効(Likely Effective)

  • 便秘:センナを服用することは、短期間の便秘治療に効果的です。センナは成人、もしくは2歳以上の小児向けにFDAが承認した処方箋不要の薬です。ただし、3〜15歳の小児では、鉱油やオリゴ糖などの方がセンナを服用するよりも効果的です。センナはオオバコ、もしくはドキュセートナトリウムと組み合わせて使用すると、便秘治療にも効果があると考えられています。高齢者の頑固な便秘を治療するためには、センナとオオバコの組み合わせがオリゴ糖よりも効果的です。センナとドキュセートナトリウムは、高齢者や肛門直腸手術を受けた人の便秘治療に効果があります。センナの服用は、オピオイド(鎮痛薬)またはロペラミド(下痢の治療薬)を服用している人の便秘を緩和するために、オリゴ糖、オオバコ、そしてドキュセートナトリウムと同じくらい効果的であるようです。 
  • 大腸内視鏡検査の前準備:センナの服用は、検査時前の準備のためにヒマシ油やビサコジル(便秘解消薬)を使うのと同じくらい効果的です。腸の準備をする際にはセンナもポリエチレングリコールと同様の効果があると、いくつかのエビデンスが示唆しています。ただし、中には真逆のエビデンスもあります。ポリエチレングリコールと一緒にセンナを服用した方が、ポリエチレングリコール単独のときよりも効果的かどうかはまだ分かっていません。センナは、腸洗浄の役割としては、リン酸ナトリウムよりも効果が低いようです。しかし、大腸内視鏡検査前の腸の準備には、センナ、ピコ硫酸ナトリウム、およびポリエチレングリコールの組み合わせを投与するほうが、リン酸ナトリウムよりも効果的であると考えられています。飲み込める特殊なカプセル内視鏡を使う前に、センナ、マンニトール、生理食塩水、およびシメチコンの組み合わせを使用することは、センナなしで同じレジメン(治療の計画)に沿うよりも効果的だと考えられています。 

エビデンスが不十分

  • 痔 
  • 過敏性腸症候群(IBS) 
  • 体重減少 
  • 肛門または直腸の手術 
  • 肛門の内側の裂け目(肛門裂傷) 
  • その他の条件 


上記の効果に対するセンナ使用の有効性を評価するためには、さらに多くのエビデンスが必要となります。

センナのデメリット

副作用と安全性

センナは内服する場合、短期で見るほとんどの成人と2歳以上の小児にとってはおそらく安全(Likely Safe)*です。センナは、FDAが承認した処方箋がいらない薬ですが、胃の不快感、けいれん、下痢などの副作用を引き起こす可能性があります。

センナを長期的または高用量で内服した場合、危険性が示唆されて(Possibly Unsafe)*います。センナを2週間以上連続して使用してはいけません。長期間使用すると腸が正常に機能しなくなり、下剤に依存してしまう可能性があります。また、長期間使用により心機能障害、筋力の低下、肝障害、その他の有害作用を引き起こす血液中の化学物質(電解質)の量やバランスを変化させてしまう可能性があります。

その他

妊娠または授乳:センナの服用は、妊娠中および授乳中の授乳中においても短期的であれば安全性が示唆されて(Possibly Safe)*います。長期または高用量で摂取した場合、危険性が示唆されて(Possibly Unsafe)*います。長期の頻繁な使用、もしくは高用量の使用は、下剤依存症や肝機能障害など深刻な副作用に関連しています。

少量のセンナの成分が母乳に移行しますが、授乳中の赤ちゃんにとっては問題にならないようです。母親が推奨された量をきちんと守りセンナを内服している限り、赤ちゃんの便排頻度や粘度に変化を引き起こすことはありません。

電解質の乱れ、カリウム欠乏:センナを過剰に摂取すると、これらの状態を悪化させる可能性があります。

脱水、下痢または軟便:脱水、下痢、または軟便の症状がある人はセンナを服用しないでください。これらの症状が悪化する可能性があります。

胃腸(GI)の異常:センナは、腹痛(医師による診断の有無に関わらず)、腸閉塞、クローン病、潰瘍性大腸炎、虫垂炎、胃の炎症、脱肛、または痔のある人は使用しないでください。

心臓病:センナは電解質異常を引き起こすことがあり、心臓病を悪化させる可能性があります。

センナの相互作用

中程度の相互作用 下記の組み合わせには注意してください

  • 心臓の収縮力を高める薬 ジゴキシン(ラノキシン)はSENNAとの相互作用があります センナは刺激性下剤と呼ばれる下剤の一種です。刺激性下剤は、体内のカリウム濃度を低下させる可能性があります。カリウム濃度が低いと、ジゴキシン(ラノキシン)の副作用リスクが高くなります。 
  • 血液をサラサラにする薬 ワルファリン(クマジン)はSENNAとの相互作用があります センナには下剤としての作用があります。一部の人にとって、センナは下痢を引き起こす可能性があります。下痢によってワルファリンの効果が強くなり、出血のリスクが高くなります。ワルファリンを一緒に服用する場合、過剰な量のセンナを服用しないでください。 
  • むくみを取る薬 ウォーターピル(利尿薬)はSENNAとの相互作用があります センナには下剤としての作用があります。下剤の中には、体内のカリウムを減少させるものがあります。 サプリメント「ウォーターピル」も体内のカリウムを減少させます。 「ウォーターピル」と一緒にセンナを摂取すると、体内のカリウムが大幅に減少する可能性があります。ハイドロクロロチアジド(HCTZ、ヒドロジウリル、マイクロジド)なども同様です。 

最後に

センナの効果や副作用についてしっかり理解して活用するようにしましょう。

Powered by Froala Editor

  • 記事をシェア

この記事のライター

alloeh編集部

関連商品

関連記事