ギムネマ・シルベスタとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

alloeh編集部

最終更新日:2020/05/07

ギムネマ(ギムネマ・シルベスタ)

ギムネマ・シルベスタの6つの素晴らしい健康への効能

ギムネマ・シルベスタは木質のつる性低木で、インド、アフリカ、オーストラリアの熱帯雨林に自生しています。

その葉は、古代インドのアーユルヴェーダと呼ばれる医療の中で数千年にわたり使用されてきました。

糖尿病、マラリア、蛇咬傷などの幅広い疾患に対して薬として使用されてきました。(参考

このハーブは、血糖の吸収を下げると考えられており、西洋医学の中でもしばしばその効果が研究されてきました。

この記事では、ギムネマ シルベスタの6つの素晴らしい健康への効能を取り上げます。

1. 甘い食べ物が欲しくなくなり、血糖を減らす効果について

ギムネマ・シルベスタは糖分に対する欲求を減らすことができます。

植物の活性物質の1つはギムネマ酸と呼ばれ、甘みを感覚を抑えます。(参考1, 参考2

甘い食べ物や飲み物を摂取する際に、ギムネマ酸を前もって摂取すると、味を感じる器官である味蕾の受容体をブロックして甘みを感じにくくします。(参考

研究ではギムネマ シルベスタの抽出液の摂取が甘みに対する感覚を低下させ、結果として甘いものに対する欲求を減らす効果があったと報告されています。(参考1, 参考2

ある研究では、絶食をした被験者に対してギムネマ抽出液を投与したところ、ギムネマを摂取しなかった人に比べて、絶食後の食事で甘いものを摂取しなくなり結果として摂取する食事の量も減ったと報告されています。(参考


Point: ギムネマ シルベスタに含まれるギムネマ酸は舌の甘みを感じる受容体をブロックして甘みを感じにくくする効果が期待されています。 これが、甘いものに対する欲求を減らす効果につながっているかもしれません。


2. 血糖の低下効果

世界保健機構(WHO)によると、世界中で4億2000万人の糖尿病患者がいると言われ、今後もその数は増えていくことが予想されています。(参考

糖尿病は、血糖値の上昇が特徴的な代謝に関連する病気です。 一般的に、体がインスリンを十分に産生できなかったり、効果的にインスリンを使用できない場合などに起こります。

ギムネマ・シルベスタは抗糖尿病作用があるとして注目されています。

サプリメントとして、他の糖尿病の治療薬と一緒に使用されることが多く、ヒンディー語で「糖分を破壊する」という意味の「グマー」とも呼ばれています。(参考1, 参考2

ギムネマ シルベスタの舌の味蕾への作用と同じように、ギムネマ シルベスタは腸管の受容体にも作用して、糖分の吸収を減らし食後の血糖上昇を抑える作用があります。

ギムネマの血糖低下に対する科学データは、それ単体を糖尿病の治療薬として推奨できるほど十分ではありません。 しかし、現在までの研究は期待の持てる結果を示しています。

ある研究では、200-400mgのギムネマ酸の摂取が、消化管からの糖分の吸収を減らしたと報告されています。(参考

この研究は、食後の血糖を抑えることが長期的な平均血糖の低下につながると結論づけており、この血糖低下効果が糖尿病の長期的な合併症を防ぐかもしれないと期待されています。

血糖やヘモグロビンA1c (HbA1c)が高い方はギムネマが空腹時、食後、長期の血糖を低下させる可能性があります。 しかし、その他の血糖降下薬を内服している場合には、ギムネマ シルベスタを開始する前に医師に相談しましょう。


Point: ギムネマ シルベスタは抗糖尿病効果があり、食後の血糖を下げる可能性があります。


3. インスリンの産生を増やして、体内のインスリンレベルを理想的なレベルにする可能性

ギムネマ・シルベスタのインスリン分泌作用と、細胞再生促進作用が、血糖低下につながるかもしれません。

インスリンレベルが高くなると、血中の糖分はより早いペースでなくなります。

前糖尿病や2型糖尿病がある方の場合、体の中で十分なインスリンが産生されていないか、もしくは体の細胞のインスリンに対する感受性が低下していることが考えられます。 これらの機序で、血糖が継続的に高値となると思われています。

ギムネマ シルベスタは膵臓でのインスリン産生を促進し、インスリン島細胞の再生を促すと考えられており、これが血糖低下につながると見られています。(参考1, 参考2

昔から使われている薬剤の多くは、インスリンの分泌を促したり、インスリンへの感受性を高めたりする効果で薬効を発揮します。しかし、薬剤開発において、ハーブによる治療薬も徐々に注目を浴びるようになってきています。

面白いことに、初期の段階に開発されたメトホルミンは、ガレガソウ( Galega officinalis)と呼ばれるハーブから抽出された成分で作られました。(参考


Point: ギムネマ シルベスタは、インスリンの産生増加とインスリン分泌島細胞の再生などの効果を通じて、体内のインスリンレベルを望ましいレベルに保つと考えられています。このいずれの効果も、血糖を低下させる効果があります。


4. コレステロールと中性脂肪を減らして心疾患のリスクを減らす

ギムネマ・シルベスタはLDL(悪玉)コレステロールと中性脂肪を低下させるかもしれません。

ギムネマはその血糖低下作用と、甘いものへの欲求軽減でよく知られていますが、研究では脂質の吸収と体内の脂質レベルにも影響する可能性があると指摘されています。

ある研究では、高脂質食を摂取しているラットにおいて、ギムネマ抽出液のサプリメントが体重維持と、肝臓への脂肪蓄積抑制の効果を示したとされています。 また、ギムネマの抽出液と普通食を摂取した動物において、中性脂肪の低下効果があったとする報告もあります。(参考1, 参考2

また別な研究では、ギムネマ抽出液は、高脂質食を摂取している動物において、抗肥満効果があったとしています。 そして、これらの研究では血中の脂質と悪玉(LDL)コレステロールの低下が見られたと言われています。(参考

加えて、中程度の肥満の被験者においてギムネマの抽出液は中性脂肪を20.2%、LDL(悪玉)コレステロール19%程度減少させたとする研究もあります。 さらに、HDL(善玉)コレステロールを22%増加させる効果も報告されています。(参考

LDL(悪玉)コレステロールと中性脂肪が高いと、心臓病の危険性が高まることが知られています。

このため、ギムネマ・シルベスタのLDLコレステロールと中性脂肪に対する効果は、心疾患のリスクを下げることにつながるかもしれません。(参考1, 参考2


Point: 研究ではギムネマ シルベスタが悪玉(LDL)コレステロールと中性脂肪を低下させ、心疾患のリスクを減少させる可能性が示唆されています。


5. 体重の減量を助ける可能性

ギムネマ・シルベスタ抽出液は動物と人の研究で、体重減量効果があることが確認されています。(参考

ある研究では、ギムネマ・シルベスタの水での抽出液を3週間与えたラットにおいて、体重減少効果が認められたとされています。 また、別な研究では高脂質食を与えられたラットが、ギムネマ・シルベスタを一緒に与えられると、体重の増加がより緩やかであったと報告されています。(参考1, 参考2

さらに、60名の中程度の肥満のある被験者において、ギムネマ・シルベスタの抽出液を摂取した場合5-6%程度の体重減少と、食事摂取量の低下が認められました。(参考

ギムネマ・シルベスタは甘みを感じる舌の味蕾をブロックして、甘いものの摂取を減らし、摂取カロリーも減らす効果があると考えられています。

継続的な摂取カロリーの減少が、体重減少につながる可能性が示唆されています。


Point: ギムネマ・シルベスタは体重減量や体重増加の抑制において、重要な役割を果たしています。 また、摂取するカロリー量の抑制効果もあるかもしれません。


6. ギムネマに含まれるタンニンやサポニンの抗炎症作用

炎症は、人の体の修復過程において重要な役割を果たします。

怪我や感染症などで、体を有害な細菌などから守る際には、炎症反応は正常の身体の機能と言って良いでしょう。

別なケースでは、炎症は環境や食事などが原因で起こることがあります。(参考

しかし、慢性的に軽度の炎症が持続することは多くの健康被害の原因となり得ます。(参考1, 参考2, 参考3, 参考4

ある研究では、動物と人において、過剰な糖分摂取と炎症マーカーの上昇が関連していたと報告されています。(参考1, 参考2, 参考3

ギムネマ・シルベスタの消化管からの糖分吸収抑制効果が、過剰な糖分の吸収で起きる炎症を減らす可能性があります。(参考

さらに、ギムネマはそれ自体に抗炎症作用もあると考えられています。 これは、ギムネマに含まれる植物の有効成分であるタンニンやサポニンによる効果とされています。

ギムネマ・シルベスタは免疫機能を制御し炎症を減らす、免疫刺激作用があると考えられています。(参考

糖尿病のある方は、高血糖やインスリン抵抗性だけでなく、体内の抗酸化物質の低下で、体内の炎症が起きていると考えられています。(参考

その抗炎症作用以外にも、ギムネマ・シルベスタは糖尿病や高血糖のある方において多くの方法で効能を発揮します。


Point: ギムネマに含まれるタンニンとサポニンは、体内の炎症作用を抑える抗炎症作用があります。


ギムネマ・シルベスタの用量、安全性と副作用

ギムネマ・シルベスタは古くからお茶として飲まれたり、葉を噛むなどして摂取されてきました。

西洋医学の中では、一般的には錠剤やカプセルなどの形で、用量などを調整しやすいようにして使用されています。 また、抽出液や葉の粉末などと言った形態でも使用されることがあります。

用量

ギムネマ・シルベスタの推奨される用量は、どの形態の製剤を使用するかで異なります。(参考1, 参考2

  • お茶:葉を熱湯で5分程度煮て、10-15分程度おいた後に呑みましょう。 
  • 粉末:2グラム程度の摂取から開始して副作用などがなければ4グラム程度まで増やしましょう。 
  • カプセル:100mgのカプセルを1日3-4回が一般的です。 


ギムネマ・シルベスタを甘みに対する味覚を抑える目的で使いたい場合は、甘いものやお菓子の摂取5-10分前に、水でサプリメントを摂取しましょう。

安全性について

ギムネマ・シルベスタほとんどの人にとっては安全と考えられていますが、小児、妊婦、授乳婦、妊娠する可能性のある女性などでの摂取は推奨されません。

さらに、血糖や体内のインスリンレベルに有効であると考えられていますが、糖尿病の薬にとって代わるものではありません。 ギムネマは、医師との相談の元で、他の糖尿病の薬などと一緒に使用を検討しましょう。(参考1, 参考2, 参考3

可能性のある副作用

ギムネマの血糖に対する効果は有効ですが、ギムネマ・シルベスタを他の血糖低下作用のある薬剤と一緒に摂取する場合には、危険な血糖の低下が起きる可能性があるので注意が必要です。(参考

この血糖低下によって、頭痛、吐き気、ふらつき、震え、めまいなどの症状が起きることがあります。

ギムネマ・シルベスタサプリメントは、インスリン注射などを含めた、血糖低下作用のある薬剤と一緒に摂取されるべきではありません。 サプリメントを摂取する際には、どのタイミングでの摂取が望ましいかを医師と相談しましょう。(参考

さらに、サプリメントは、アスピリンやセイヨウオトギリソウなどと一緒に摂取すると血糖低下作用が強まると考えられているので、併用は避けましょう。(参考

そして、トウワタ(Milkweed)にアレルギーのある場合は、サプリメントの摂取で副作用が出る可能性があるので注意が必要です。

また、サプリメントを開始するときには、必ず医師に内服を相談しましょう。


Point: ギムネマは安全なサプリメントと考えられているが、小児、妊婦、授乳婦、妊娠する可能性のある女性などでは内服は推奨されません。 血糖低下作用のある薬剤を内服している方も、まずは医師に相談しましょう。


まとめ

ギムネマ・シルベスタは糖分への欲求を抑え、血糖を下げる効果があるかもしれません。

この植物は、インスリンの分泌促進や、膵臓の島細胞の再生促進などによる血糖低下作用で糖尿病の治療において有効性が期待されています。

加えて、ギムネマは炎症を抑え、体重減量の補助、悪玉(LDL)コレステロールと中性脂肪の低下などの効能も報告されています。

ほとんどの場合は安全なサプリメントですが、もしも他の薬剤と一緒にサプリメントを使用することを考えている場合には、必ず医師に相談しましょう。

まとめると、血糖が高くて困っているのであれば、1杯のギムネマ シルベスタのお茶を、あなたの食欲を抑えるために試しても良いかもしれません。

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