ノコギリソウとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

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ノコギリソウとは?

ノコギリソウは植物の一種です。地面よりも上の部分が薬を作るために使われます。

ノコギリソウは一般的に口から摂取され、下痢、腹にたまるガスや、他の胃の問題に使われます。また、喘息、風邪、鼻水、関節炎、肝臓障害にも使用されますしかしながら、これらや他の用途への使用を裏付ける科学的な研究は限られています。ノコギリソウは傷や皮膚の治療のためにも使用されます。製造業界ではノコギリソウは化粧品落としやシャンプーとして使用されます。葉や花はサラダに使われることもあります。

どのように作用するのか?

ノコギリソウには胃のけいれんを止め感染症と戦う化学物質が含まれていますが、より多くの研究が必要です。

用法と効果

エビデンスが十分でないもの

  • 歯茎の炎症(歯肉炎)。初期研究によるとノコギリソウや他の原料を含む洗口剤を使っても、歯垢の堆積や歯茎の晴れが軽減されないことが示されています。 
  • 過敏性腸症候群(IBS)。初期研究によると、ノコギリソウ、しょうが、ニュウコウジュを含むカプセルを1日に3回、30日間続けると軽度から中程度のIBSの人の痛みと膨満感の症状が改善されることが示されています。しかしながら、これがノコギリソウの効果なのか他の材料の効果なのかは明らかではありません。 
  • 傷の治療。一部の女性は出産時に膣を切開する必要があります。初期研究によると、ノコギリソウを含む軟膏をこの切り口を縫ったところに適用すると痛みを減らし治癒を早くすることが示されています。 
  • 熱や一般的な風邪 
  • 花粉症 
  • 下痢 
  • 胃の不快感 
  • 鼓腸 
  • 腹のガスたまり 
  • 歯の痛みなど 


ノコギリソウのこれらへの効果の評価にはより多くの研究が必要です。

副作用と安全性

ノコギリソウは口から一般的に食物内に含まれる量を摂取する分には安全と思われます。しかしながら、ツジョン(thujone)と呼ばれる化学物質を含むノコギリソウ製品は安全でない可能性があります。

ノコギリソウは口から医薬品の量を摂取する分にはおそらく安全です。人によっては、ノコギリソウを皮膚に接触させると、かゆみを起こす可能性があります。

特別な予防措置と警告

妊娠中と授乳中。ノコギリソウは、月経周期に影響を与え流産を起こす可能性があり、妊娠中に口から摂取すると安全でないと思われます。

授乳中にノコギリソウを摂取することに関する十分信頼できる情報はありません。安全を重視し使用を避けてください。

出血性疾患:ノコギリソウは血液の凝固を遅くする可能性があります。理論的には、出血性疾患の人がノコギリソウを摂取すると出血のリスクが高まる可能性があります。

ブタクサ及び関連する植物へのアレルギー:ノコギリソウはキク科の植物に敏感な人々にアレルギー反応を起こす可能性があります。この仲間にはブタクサ、菊、マリーゴールド、デイジーなどが含まれます。もしアレルギーを持っているなら、医療提供者にノコギリソウを摂取する前に確認するようにしてください。

手術:ノコギリソウは血液凝固を遅らせる可能性があり、手術中及び手術後の出血を増やす可能性があるという懸念があります。予定されている手術の少なくとも2週間前にはノコギリソウの摂取をやめてください。

相互作用

主要な相互作用

この組み合わせで摂取しないこと。

ノコギリソウと血液の凝固を遅くする薬(抗凝血性/抗血小板物質薬)

多量のノコギリソウは血液の凝固を遅らせる可能性があります。ノコギリソウを他の血液の凝固を遅くする薬と一緒に摂取すると、打撲や出血の機会を増やす可能性があります。血液の凝固を遅らせる薬にはアスピリン、クロピドグレル(商品名:Plavix)、ジクロフェナク(商品名:Voltaren、Cataflam、その他)、イブプロフェン(商品名:Advil、Motrin、その他)、ナプロキセン(商品名:Anaprox、Naprosyn、その他)、ダルテパリン(商品名:Fragmin)、エノキサパリン(商品名:Lovenox)、ヘパリン、ワルファリン(商品名:Coumadin)などが含まれます。

中程度の相互作用

この組み合わせに注意してください

ノコギリソウとリチウムの相互作用

ノコギリソウには利尿効果がある可能性があります。ノコギリソウを摂取すると体がリチウムを取り除く能力が低減する可能性があります。これにより体内のリチウムの量が増え深刻な副作用を起こす可能性があります。もしリチウムを摂取しているのであれば医療提供者にノコギリソウ製品を摂取する前に相談してください。リチウムの用量を変更する必要があるかもしれません。

ノコギリソウと鎮静剤(バルビツレート)の相互作用

ノコギリソウは眠気を引き起こす可能性があります。眠気を起こす薬は鎮静剤と呼ばれています。ノコギリソウを鎮静剤とともに摂取すると強すぎる眠気を引き起こす可能性があります。

深刻でない相互作用

この組み合わせを使用する際は注視してください

ノコギリソウと制酸剤の相互作用

制酸剤は胃酸を減らすために使われます。ノコギリソウは胃酸を増やす可能性があります。胃酸を増やすことにより、ノコギリソウは制酸剤の効果を減らす可能性があります。制酸剤には炭酸カルシウム(商品名:Tums、その他)、ジヒドロキシアルミニウムナトリウムナトリウム(商品名:Rolaids、その他)、マガルドレート(商品名:Riopan)、硫酸マグネシウム(商品名:Bilagog)、水酸化アルミニウム(商品名:Amphojel)などが含まれます。

ノコギリソウと胃酸を減らす(H2-ブロッカー)の相互作用

ノコギリソウは胃酸を増やす可能性があります。胃酸を増やすことにより、ノコギリソウはH2-ブロッカーと呼ばれる胃酸を減らす薬の効果を減らす可能性があります。胃酸を減らす薬にはシメチジン(商品名:Tagamet)、ラニチジン(商品名:Zantac)、ニザチジン(商品名:Axid)、ファモチジン(商品名:Pepcid)が含まれます。

ノコギリソウと胃酸を減らす薬(プロトンポンプ阻害薬)の相互作用

ノコギリソウは胃酸を増やす可能性があります。胃酸を増やすことにより、ノコギリソウはプロトン阻害薬と呼ばれる胃酸を減らす薬の効果を減らす可能性があります。胃酸を減らす薬にはオメプラゾール(商品名:Prilosec)、ランソプラゾール(商品名:Prevacid)、ラベプラゾール(商品名:Aciphex)、パントプラゾール(商品名:Protonix)、エソメプラゾール(商品名:Nexium)が含まれます。

用量

適切なノコギリソウの用量は年齢、健康、その他の条件に依存します。今のところノコギリソウの適切な用量の範囲を決めるのに十分な科学的な情報はありません。自然から作られる製品が常に安全ではなく、用量が重要である可能性があることを覚えておいてください。製品ラベルにある関係する指示に従い、薬剤師、医師、その他の医療のプロに使用前に相談するようにしてください。

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