ジアシルグリセロールとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

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別名:1,2-ジグリセライド、1,3-ジグリセライド、DAG、ジアシルグリセロール、ジアシルグリセロールオイル、ジグリセライド、ヒューリー・デ・ジアシルグリセロール

概要

ジアシルグリセロールは、植物性油の中に少量ずつ含まれている成分です。 濃縮すると、料理などに利用されるようになります。また、ジアシルグリセロールは体重減量を促進したり、血中のトリグリセリドと呼ばれる脂質を低下させるために使用されたりします。(参考, 参考2, 参考3)そして、製薬などの分野では、ジアシルグリセロールは安定剤、増粘剤、調質剤などとして使用されます。

どのようにして働くのか?

ジアシルグリセロールは、体内のエネルギー利用効率の向上と、脂肪分解の作用を通じて効果があると考えられています。

期待される効能

体重減量と体脂肪の減少:ジアシルグリセロールを他の脂肪分の代わりに利用すると、軽度の体重減量作用があるかもしれません。 一般的には、ジアシルグリセロールはマフィン、クラッカー、スープ、クッキー、グラノーラバーなどの製品に使用されることがあります。

期待されているが、裏付けるデータが不十分な効能

2型糖尿病

いくつかの研究では、ジアシルグリセロールが血糖をさげ、2型糖尿病のある方で血中のトリグリセリドと呼ばれる脂質を下げる可能性が示唆されています。 また、ジアシルグリセロールが、トリグリセリドを低下させることで、2型糖尿病の患者さんにおける腎臓病の進行を抑制すると考えられています。

血中の高トリグリセリド

今後、ジアシルグリセロールのこれらの使用法に対する有効性は、追加の研究で調査される必要があります。

副作用と安全性

ジアシルグリセロールは、多くの人にとって安全であると考えられています。 しかし、消化器症状、頭痛、痤瘡(ニキビ)、皮疹などの症状が現れることもあるので注意が必要でしょう。(参考, 参考2, 参考3

特別な注意事項

妊婦と授乳婦:ジアシルグリセロールは、妊婦や授乳婦における安全性はわかっていません。(参考, 参考2, 参考3) 安全面からは、これらの方は内服を避ける方が良いでしょう。

相互作用

今のところ、ジアシルグリセロールの他の薬剤などとの相互作用は報告されていません。

用量

以下の用量が研究などでは用いられています。

体重減量と体脂肪の減少:

1日あたり10-45gのジアシルグリセロールを、食事に含まれる他の脂質の代わりに使用します。 一般的には、1食あたり8-9gのジアシルグリセロールオイルを1日2-5回に分けて、食事に含まれる他の脂質の代わりに使用すると良いでしょう。(参考

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