フッ化物とは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

alloeh編集部

最終更新日:2020/05/08

フッ素成分解説

フッ化物とは

フッ化物とは、骨や歯に存在するミネラルの一つです。 

以下の物質にも含まれています。

  • 水 
  • 土壌 
  • 植物 
  • 岩石 
  • 空気 


フッ化物は歯の表面のエナメル質を強化する目的で、歯科の分野でよく使用されています。
また、フッ化物は虫歯の予防に役立ちます。

アメリカやその他の国では水道水に微量のフッ化物が添加されています。
これを水道水フッ化物添加といいます。

フッ化物の使用法や安全性に関する議論について読み進めていきましょう。

フッ化物は何に使用されるか

人体に対する使用においては、主に歯の健康維持のために使用されます。 

また、水道水、多くの市販薬、その他以下の製品にも含まれています。

  • 歯磨き粉 
  • 洗口液 
  • サプリメント 


歯科医は虫歯になりやすい人には、処方薬としてフッ化物を含有した洗口液の使用を勧めることもあります。

一般的に処方の洗口液には、市販のものよりも高濃度のフッ化物が含まれています。

フッ化物は他にも、

  • PETスキャンなどの画像診断 
  • 清掃業者 
  • 殺虫剤 
  • テフロンや鋼鉄、アルミニウム製品 


などにも使用されています。

フッ化物の効果とは

フッ化物は以下の理由で歯によいとされています。

  • 弱くなった歯のエナメル質の強化 
  • エナメル質からミネラルが溶け出す速度を遅くする 
  • 初期の虫歯の回復 
  • 有害な口内細菌の増殖をおさえる 


細菌は口の中で砂糖や炭水化物を分解し、歯のエナメル質のミネラルを溶かす酸を産生します。
このようなミネラルの損失を脱石灰化と呼びます。

弱くなった歯のエナメル質は細菌に弱く虫歯の原因になります。

フッ化物は歯のエナメル質の再石灰化を助けることによって、虫歯を防ぎ、初期の虫歯を修復します。

アメリカ疾病予防センターによると、アメリカの12歳の子供で歯の欠損や虫歯を持つ平均値は、 1990年代初めには1960年代後半から68%も低下しました。 

これはその地域においてフッ化物添加の水道水が普及したことや、歯磨き粉や歯科製品ににフッ化物が含有されたことが起因しています。

フッ化物に副作用はあるのか

フッ化物は自然に発生している成分ですが、使用量が多すぎると副作用をもたらす可能性があります。 

アメリカでは水道水に添加される量は通常最大約0.7ppmです。

歯のフッ素症

歯のフッ素症は、歯が歯茎の下で形成されているときに、フッ化物を摂り過ぎると起こります。
これにより歯の表面に白い斑点が出来てしまいますが、それ以外は特に害になるものではありません。

特に、永久歯が生えた8歳以下の子供に影響があるようです。
子供は、歯磨き粉を飲んでしまう傾向があり、歯磨き粉にはフッ化物を含む水道水よりも、かなり多くのフッ化物を含まれています。

子供に歯磨きをするときに沢山歯磨き粉を飲み込まないように注意喚起をすることで、フッ素症のリスクは抑えられます。

骨のフッ素症

骨のフッ素症は歯のフッ素症と似ていますが歯ではなく骨が関係しています。
関節痛や凝りなどの早期の症状、時間がたつと、骨の構造を変えてしまい、じん帯の石灰化を引き起こします。

一般的に、飲水に含まれる高濃度のフッ化物を長期にわたって摂取することが原因となります。
火災や噴火によって偶然過度のフッ化物が混入するなど原因はいくつかあります。

アフリカやアジアのある地域では、巨大なフッ化物の地質堆積物が混入水の原因となります。

アメリカでは、稀ではありますが骨のフッ化症の病例がいくつか報告されれていますが。 

例えば、骨のフッ化症を患う52歳のアメリカ人男性の場合、 専門家は歯磨き粉の飲み込みが原因と結論付けています。

フッ化物添加の水道水は危険なのか

世界中の研究者が、飲料水に添加される低濃度のフッ化物の安全性を調べるため、多くの研究を実践してきました。 歯の軽度のフッ化症が起こることを除き、アメリカで水道水フッ化物添加が健康被害の原因となるという証拠はありません。

しかし、フッ化物を添加された水が以下のような健康被害の原因となると訴える人もいます。

  • 子供の低IQ指数 
  • 骨の癌 
  • 関節リウマチ 
  • 腎臓病 


これらの疾患を裏付ける研究結果は矛盾しています。 例えば、2006年にフッ化物添加された水道水を摂取した男児は、高い確率で骨の癌になる事が発見されています。 しかし、2011年の再調査や2016年の研究ではこの2つに相互関係はないと報告しています。

子供のフッ化物とIQ指数の相互関係を確認する研究でも、結果は矛盾しています。 2012年の再調査では、この2つに何らかの相互関係はあるがさらなる質が高い量的研究が必要としています。

もしフッ化物の摂取について不安な方は、以下の方法で摂取量を減らすことが出来ます。

  • ペットボトル水など飲み水の代替品を探す 
  • 水道水にフッ化物フィルターを使用する(Amazonで購入可能) 
  • フッ化物が無添加の歯磨き粉を使う(Amazonで購入可能) 


水道水にフッ化物が添加されているかを知る方法

アメリカのすべての都市が水道水にフッ化物を添加している訳ではありません。 添加するかどうかはそれぞれの都市に任せられています。

しかし特定の州に住んでいる人であれば、CDS(アメリカ疾病予防センター)に自分の地域の水道水を調べるツールがあります。 このツールで、自分の市が水にフッ化物添加をしているかどうかが分かります。 もし添加をしている場合、その量も知ることが出来ます。

自分の都市がフッ化物添加をしていない場合でも、もしあなたがフッ化物の歯の健康維持に興味があれば

  • フッ化物を含有した歯磨き粉で2回歯磨きをする  
  • フッ化物含有の洗口液を1日1回使用する(6歳以下には推奨しない) 
  • 歯科医師にフッ化物の専門治療を依頼する 以上を試してみるとよいでしょう。 


まとめ

フッ化物は自然に存在し、歯のエナメル質を強化し、虫歯を予防するために歯科製品に多く使用されるミネラルです。

飲料水(水道水)に含まれる量は基本的に安全とされていますが、高濃度のフッ化物に使用によって健康被害がもたらさられる可能性もあります。

もし、フッ化物の使用について不安がある場合は、市役所などに自分の住んでいる市の水について尋ねてみましょう。 特に小さい子がいる家庭であれば、フッ化物未使用の歯科製品を選択することも可能です。

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