レッドクローバーとは？エビデンスをもとに効果や副作用を解説

ハーブ療法対従来の療法

更年期障害の対処は簡単ではありません。 閉経を経験した約3分の2の女性は以下の症状を経験します。

• 骨密度の低下
• 疲労
• 体重増加
• のぼせ

一部では従来のホルモン補充療法に関する懸念から、多くの女性は症状を緩和するためにハーブ療法に注目しています。

お茶やカプセル、その他の製剤に使用されているハーブのサプリメントは通常種子や花、植物の葉や茎からの抽出物で作られています。

この記事では、そんなレッドクローバーの効果を紹介します。

レッドクローバーとは？

レッドクローバー（Trifolium pratense）は開花植物です。 ひよこ豆などのような豆類で植物エストロゲンの一種であるイソフラボンが含まれています。フィトエストロゲンは閉経とともに減少する女性ホルモンであるエストロゲンと同様の化学的構造を持っています。

このため、骨密度の低下やのぼせ、寝汗、高コレステロールなどの更年期症状に効果があるとされています。

レッドクローバーは単一の成分、または他のハーブと混合して、タブレット錠で販売されています。 レッドクローバーサプリメントには複数のメーカーがあるため、表示された推奨用量を読んで、医師に相談することが重要です。 また、レッドクローバーはお茶としても摂取することもあります。

レッドクローバーの更年期障害に対する研究と有用性

多くのレッドクローバーに関する研究では以下の効果があると示唆されています。

・Journal of Women's Healthで報告された科学文献レビューでは、4つの臨床試験のうち3つが、レッドクローバーとほてりを軽減するためのプラセボの間に有意差はなかったことが報告されています。 また、レビューアからは、それは一部の試験では研究期間などの制限があった可能性があることも示されています。

・女性にレッドクローバーイソフラボンのサプリメントを摂取してもらう1つの試験では、サプリメントを摂取した女性の方がプラセボを摂取した女性よりも骨密度が大幅に低下することがわかりました。

・Gynecological Endocrinologyで報告された1件の小規模な他の研究では、レッドクローバーの補給により閉経期の症状が減少し、トリグリセリドのレベルが低下することがわかりました。

・Phytotherapy Researchで報告された動物研究では、レッドクローバーが膣の萎縮などの更年期症状に関連し、影響を与える可能性のあるコラーゲンレベルを増加させることで皮膚の老化を減らすのに役立つ可能性があることを示しました。

考えられるレッドクローバーの副作用とは？

これまでのレッドクローバーに関する研究では、服用1年以内の深刻な副作用は報告されていません。しかし、他の植物エストロゲンと同様に、レッドクローバーは長期的に服用すると子宮内膜がんや他の種類のがんのリスクを高める可能性があります。

レッドクローバーは、一部の女性に以下のような軽度の副作用を引き起こす可能性があります

• 頭痛
• 首腺の腫れ
• 膣出血およびその他の出血
• 血栓形成の減少
• 乳房の圧痛
• めまい
• 高血圧
• 皮疹
• ニキビ

ホルモン依存性癌のある女性や、血液凝固障害のある人はレッドクローバーを使用しない方が良いでしょう。

薬とレッドクローバーの相互作用

レッドクローバーを含むハーブサプリメントを摂取している女性の約70％は、それについて医師に報告していません。 レッドクローバーは特定の薬と相互作用する可能性があるため、安全上の理由からレッドクローバーやお茶などのハーブ療法を受けているかどうかは医師に知らせてください。 相互作用の可能性のある薬については以下があります

• 避妊薬 
• 抗凝固剤（抗凝血剤） 
• イブプロフェン（アドビルまたはモトリン）などの市販の鎮痛薬 
• NSAIDS、例えばナプロキセン（AleveまたはMidol） 
• タモキシフェン 
• 肝臓で代謝される薬物

ハーブサプリメントについて

ハーブ療法は医薬品としてではなく、栄養補助食品として食品医薬品局（FDA）によって規制されています。そのため、メーカーはそれほど多くの研究を行う必要がないため、栄養補助食品は従来の医薬品ほど規制されていません。

ハーブ系サプリメントのメーカーは、製品を販売する前にFDAの承認を得る必要もありません。

そのため、消費者の選択したハーブサプリメントの潜在的なメリットとリスクを調査する責任が高まります。

更年期障害の症状に対する非ホルモン性と自然療法

更年期症状の緩和ためにはブラックコホッシュとハーブティーを含む、多くの自然療法があります。 更年期障害の症状を和らげるためのブラックコホッシュはただし、最も広く使用されているサプリメントの1つですが有効性については意見の相違があります。

レッドクローバーのリサーチと同様に人参茶やドンカイ茶など薬用に摂取されるお茶だけでなく、ブラックコホッシュとハーブティーについてもリサーチは必要です。

大豆

サプリメントや食品として、更年期症状を軽減するためにも使用される大豆は植物エストロゲンを含む別の植物です。

ホルモン依存性がんの女性が使用することは適切ではないかもしれませんが、閉経後骨粗しょう症、のぼせ、体重増加などの閉経に関連する症状を緩和する場合もあります。

パロキセチン

パロキセチンは、閉経期症状の効果的な治療薬としてFDAによって承認された最初で唯一の非ホルモン薬です。 これは、不安やうつ病などの精神的健康状態の治療に使用される他の製剤との選択的セロトニン再取り込み阻害薬（SSRI）です。

BrisdelleはFDA承認の更年期障害治療薬として知られています。 ほてりまたはのぼせの治療に対する効果は、12週間および24週間のコースで合計1174人の女性を対象とした2つのランダム下した臨床試験に基づいて確立されました。

認知行動療法

北米更年期障害学会は、更年期障害の症状を管理するための効果的な非ホルモン療法を唱えており、認知行動療法（CBT）を推奨しています。 ある研究では、CBTが女性のほてりや寝汗の症状に中程度の改善をもたらすことがわかりました。

閉経期の症状の治療に医師サポートが有効的でありこともあり、オプションについて相談するのもいいでしょう。

更年期症状へのホルモン補充療法

年齢や健康歴、閉経が始まってからの経過時間はHRTの安全性と有効性に違いをもたらすため、ホルモン補充療法（HRT）の種類や、HRTに関する懸念事項については、医師に相談してください。

更年期障害のその他の治療法には、従来の更年期障害治療薬や、主に他の状態の治療に使用される「適応外」の治療薬があります。

ガバペンチン

主にてんかん薬ですが、のぼせなどの治療・予防にも使用されます。

抗うつ薬

主にうつ病の治療に使用されますが、のぼせや寝汗の治療にも使用されます。

膣エストロゲン

閉経期のエストロゲン減少による膣萎縮の治療に用いられます。

骨粗しょう症治療薬

更年期障害に関連する、または関連しない骨密度の低下に使用されます。

クロニジン

主に血圧の薬として使用されますが、のぼせの治療にも使用されます。

レッドクローバーは更年期症状を緩和する選択肢の1つ

サプリメントとお茶として摂取できるレッドクローバーは、寝汗やほてりを軽減するのに役立ちます。

その効果が有益であることを示す決定的な証拠はありませんが、いくつかの小規模な研究では、一部の女性に緩和をもたらす可能性があることがわかっています。 ホルモンと非ホルモンの両方で、より効果的な選択肢があるかもしれません。

サプリメントはさまざまな会社が製造しているため、サプリメントの服用指示を正確に守ることが重要です。

また、服用しているハーブ系サプリメントや疑問点について医師に報告することが重要です。

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