ヘンプとは？エビデンスをもとに効果や副作用を解説

ヘンプオイルの効果

ヘンプオイル（大麻油）とは、大麻植物の種子のみから得られる油でです。

すべての種類の麻油は食物繊維の由来であるため、麻油による中毒のリスクはほとんどありません。Cannabis and Cannabinoid Research（キャビンズアンドコンビネーションリサーチ）誌に掲載された研究の著者は、「食物繊維の麻は0.3%未満のテトラヒドロカンナビノール (THC) を含有されています。」と述べています。THCはいわゆるマリファナの 「ハイ」 を引き起こす化合物です。

麻油はカンナビジオール (CBD) 油とは異なります。CBD油の生産には、大麻植物の茎・葉・花が使用され、これらは植物中のもう1つの有益な化合物であるCBDを高濃度で含有しています。

大麻種子油は、大麻の小さな種子から得られます。種子は栄養素・脂肪酸・その他有用な生物活性化合物のなどを含んでいます。

植物性物質を含む全スペクトルの麻油には、炎症などの特定の健康に役立つ他の有効な化合物が含まれています。

肌の健康

ヘンプオイルは肌の健康を守るとされています。この油に含まれるビタミンや脂肪酸は、皮膚の健康維持や吹き出物の予防に役立つことがあります。2014年の研究で麻の種子油の脂質を調べ、それが健康に良い油と脂肪酸に富んでいることを発見されました。 脂肪酸が豊富に含まれているため皮膚に栄養を与えたり、炎症・酸化・その他の老化の原因から皮膚を保護したりするのに優れた選択肢となります。

また、麻実油の局所塗布は皮膚を強化し、感染に対する抵抗力を高めると述べています。著者らはまた、次のような様々な皮膚の問題の治療に麻種子油が有用である可能性を示唆しています。

・湿疹

・皮膚炎

・乾癬（かんせん）

・静脈瘤（じょうみゃくりゅう）性湿疹

・炎症性皮膚疾患/アトピー性皮膚炎 （えんしょうせいひふしっかん）

・扁平苔癬（へんぺいたいせん）

・ニキビ

これらは油中に有益な脂肪および他の有用な化合物が多量に含まれていることによると考えられます。

脳への効果

2つ目は脳への効果です。ヘンプオイルには脳の健康維持に必要な脂肪酸の含有量がちょうど良かったり、脳の保護に役立つとされる化合物が豊富に含まれていたりします。

マウスでの最近の研究でこれらの活性化合物を含む麻の種子抽出物が炎症から脳を保護するのに役立つことが分かりました。また、麻種子油にはポリフェノールが含まれており、脳を保護する役割を果たしている可能性があることが発見されました。

心臓への効果

ヘンプオイルは心臓への効果もあると示唆されています。 「Nutrition&Metabolism（栄養とメタボ）」という雑誌では大麻の種子の栄養特性が強調され、高血圧・アテローム性動脈硬化症・コレステロール値などさまざまな健康問題にプラスの効果がある可能性が指摘されています。

2014年のレビューでは、麻油に含まれる脂肪酸の1つであるα-リノレン酸の増加が心血管疾患のリスクを低下させると結論付けられています。この脂肪酸はリノレン酸と呼ばれ、魚油や亜麻仁油にも含まれています。しかし、研究者らはこれらの結果を確認するためにさらなる臨床試験を求めています。

その他のヘンプオイルの利点

ヘンプオイルにはリラックス効果上がるとされていますCBD（カンナビジオール）が含まれています。CBDを経口などで摂取することで不眠症を改善させたり、自律神経を整えたりする効果があります。

まとめ

いかがだったでしょうか？ 今回はヘンプについて紹介しました。 ヘンプは下記のような効果があるとされています。

・美肌効果

・脳卒中など脳の病気の緩和

・高血圧など心臓病の緩和

・リラックス効果

大麻油の研究はまだ比較的新しいです。特に米国やその他の国では研究者が大麻植物の可能性を調査することが自体が法によって妨げられてきました。CBDがより多くの分野でより一般的に使用されるようになるにつれて、麻油の利点に関する研究が拡大する可能性があります。

その結果科学者たちはこの麻油の利点を裏付ける証拠をさらに発見し、新たな利点を明らかにしたりするかもしれません。いずれにしても、今後の麻油の研究に期待しましょう。

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