ボルドとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

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ボルド・フラグランス、ボルジン、ボルド・フォリウムなど

概要

ボルドは、南米、アンデス山脈原産の木です。

興味深いことに、1万3千年以上前の化石化したボルドの葉がチリで見つかりました。

この化石化した葉に、人の歯形が残っていることから、太古の昔からボルドが食物や薬として重宝されてきたことがわかります。

ボルドは、軽度の胃腸痙攣、胆石、関節痛(リウマチ)、膀胱炎、肝臓病、淋病に用いられます。

また、身体から余分な水分を取り除くために尿の流れを良くし、不安を取り除き、胆汁の流れを促進し、殺菌します。

その作用は?

ボルドは、尿の排出量を増やし、尿内の細菌の増殖と戦い、お腹を刺激します。

用途

用途及び有効性

以下のような症状で効果が期待されるものの、まだ実証はされていません。

  • 胆石 
  • 関節痛(リウマチ) 
  • 膀胱炎 
  • 肝臓病 
  • 不安神経症 
  • 淋病 
  • 体液鬱滞 
  • 便秘または腸洗浄 
  • 軽度の腸痙攣 
  • その他の症状 


これらの症状に有効であるかどうかを判断するには、さらなる証拠が必要です。

副作用

副作用と安全性

経口摂取の場合:薬として摂取する場合、ボルドは安全ではないでしょう。ボルドを摂取すると、ボルドに含まれる化学物質、アスカリドールの中毒が起こります。ですから、経口摂取する場合、肝臓を害する恐れがあります。ボルドを摂取する場合は、必ずアスカリドールの入っていないものを選びましょう。皮膚に塗ると炎症が起きる可能性があります。

特別な使用上の注意と警告:

妊娠中及び授乳中の方:妊娠中や授乳中の女性が、ボルドを薬として摂取することは、安全とはいえないでしょう。ボルドに含まれる化学物質が、胎児に害を与える可能性があります。その化学物質のひとつであるアスカリドールは、肝臓を害する恐れがあります。

胆嚢障害:ボルドは、肝臓でつくられ、胆嚢に貯まる胆汁の流れを促進するとされています。胆汁は、腸内の小さな管を通り抜け、そこで脂肪を消化するのに重要な役割を果たします。しかし、この管が塞がれる可能性があるのです。ボルドによって、胆汁の流れがさらに良くなると、胆嚢の管が塞がり、人体に害を及ぼすという懸念があります。また、胆嚢に問題があると、ボルドを使用することで肝疾患を悪化させる危険性が高まります。

肝臓病:ボルドは、肝臓を害する恐れがあり、特にすでに肝臓病を患っている患者は、悪化する恐れがあります。

肝臓病の持病がある方は、ボルドを使用しないでください。

外科手術:ボルドは、血液の凝固を遅らせる可能性があり、手術中や術後に出血多量を起こすリスクが高まります。ですから、少なくとも手術の2週間前には、ボルドの摂取をやめましょう。

相互作用

中程度の相互作用

以下のものと一緒に使用する場合は、ご注意ください。

  • リチウムがボルドと相互作用する場合 
  • ボルドは、”利尿剤”のような効果があるとされています。ボルドを摂取すると、身体がリチウムを排出する機能が低下する可能性があります。これにより、体内のリチウム量が増加し、深刻な副作用を起こすことになりかねません。リチウムを摂取している場合、ボルドを使用する前に必ず医師に相談してください。リチウムの摂取量を変える必要があるかもしれません。 


  • 肝臓に害を与える可能性のある薬(肝毒性薬物)とボルドが相互作用する場合 
  • ボルドは、肝臓を害する恐れがあります。 肝臓を害する可能性のある薬とボルドを一緒に服用する場合、肝臓を害するリスクがさらに高まります。肝臓を害する可能性のある薬を服用している場合は、ボルドを摂取しないでください。肝臓を害する可能性のある薬には、アセトアミノフェン(タイレノールなど)、アミオダロン(コルダローン)、カルバマゼピン(テグレトール)、イソニアジド(INH)、メトトレキサート(リウマトレックス)、メチルドーパ(アルドメット)、フルコナゾール(ジフルカン)、イトラコナゾール(スポラノックス)、エリスロマイシン(エリスロシン、イロソン など)、フェニトイン(ディランチン)、ロバスタチン(メバコール)、プラバスタチン(プラバコール)、シンバスタチン(ゾコー)等があります。 


  • 血液の凝固を遅らせる薬(抗凝血剤、抗血小板薬)がボルドと相互作用する場合 
  • ボルドは、血液の凝固を遅らせる可能性があります。血液凝固を遅らせる薬をボルドと一緒に服用すると、打撲や出血のリスクが高まります。血液の凝固を遅らせる薬には、アスピリン、クロピドグレル(プラビックス)、ジクロフェナク(ボルタレン、カタフラムなど)、イブプロフェン(アドヴィル、モトリンなど)、ナプロキセン(アナプロックス、ナプロシンなど)、ダルテパリン(フラグミン)、エノキサパリン(ロベノックス)、 ヘパリン、ワルファリン(クマジン)等があります。 


  • ワルファリン(クマジン)がボルドと相互作用する場合 
  • ワルファリン(クマジン)は、血液の凝固を遅らせるのに使用されます。そして、ボルドも血液の凝固を遅らせると言われています。ボルドをワルファリン(クマジン)と一緒に服用する場合、打撲や出血のリスクが高まります。必ず定期的に血液検査を受けてください。ワルファリン(クマジン)の摂取量を変える必要があるかもしれません。 


摂取量

ボルドの適切な摂取量は、使用者の年齢や健康状態などによって異なります。現時点では、ボルドの適切な摂取量を決める十分な化学的根拠はありません。また、天然成分は、必ずしも安全とは限りませんし、摂取量は重要だということを念頭に置いてください。必ず製品ラベルの指示に従い、使用前には医師や専門家にご相談ください。

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