ヒマワリ油とは？エビデンスをもとに効果や副作用を解説

ヒマワリ油について

ヒマワリ油は、ヒマワリの種子から搾油したものです。
食品では、食用油としてヒマワリ油が使われています。
また、ヒマワリ油は薬としても利用されています。

ヒマワリ油は、高コレステロールや心臓病の予防に最もよく使われています。

どのような働きをするのか？

ヒマワリ油は、食事の中で飽和脂肪に代わる不飽和脂肪の供給源として使用されています。

別名

アチェイト・デ・ジラソル、アディティーヤバクタ、コロナソリス、フルール・ド・ソレイユ、グラン・ソレイユ、ヘリアンテ、ヘリアンテ・アヌエル、ヘリアンティ・アヌイ・オリュム、ヘリアンサス・アヌイ、トゥルネソールフラワー、ペルーのマリーゴールド、ヒマワリ、ヒマワリの種

ヒマワリ油の用法と効果

下記については効果がある可能性があります。

心臓病のリスク

飽和脂肪を多く含む食用油脂の代わりにオレイン酸を多く含むヒマワリ油を使用することで、心臓病のリスクを減らすことができるかもしれないという証拠がいくつかあります。
オレイン酸を多く含むヒマワリ油の推奨量は、他の油脂の代わりに1日20g（大さじ1.5）程度です。
オレイン酸の量が少ないヒマワリ油は有益ではないようです。

高いコレステロール値

ほとんどの研究では、ヒマワリ油を食事に含めると、高コレステロールの人の総コレステロールと「悪玉」低密度リポタンパク質（LDL）コレステロールが低下することが示されています。
しかし、ヒマワリ油を消費することは、パーム油や亜麻仁油に比べてコレステロールを減らす効果が低いかもしれません。
さらに、ヒマワリ油は、末梢血管疾患のある人や動脈硬化のリスクがある人のコレステロール低下には効果がないかもしれません。

水虫（足白癬）

特定のブランドのヒマワリ油（オレオゾン）を足に6週間塗布すると、水虫の治療にケトコナゾールと同じくらい効果があるという研究結果もあります。 

下記については効果がない可能性が高いです

高血圧の人

ヒマワリ油を1年まで摂取することは、高血圧の人の血圧を下げる効果がオリーブ油よりも低いようです。 

下記については十分なエビデンスがありません。

• 動脈の硬化（動脈硬化）:初期の研究では、ヒマワリ油が太りすぎや肥満の人の動脈の動脈硬化の程度を減らし、血管の健康を改善する可能性があることが示されているものもあります。しかし、他の初期の研究では、ヒマワリ油は、動脈硬化を持つ人々の動脈内のプラークを減らすために魚油よりも効果的ではないことが示唆されています。 
• 乾燥肌:初期の研究では、新生児の乾燥した皮膚にヒマワリ油を適用すると、保湿に役立つかもしれないことを示唆している。しかし、それはまた、生後4週間の間に発生する正常な皮膚バリア機能の発達を妨げる可能性があります。 
• 未熟児の成長と発達:初期の研究では、母親が非常に小さな未熟児にヒマワリ油を使ってマッサージをした場合には、ヒマワリ油を使わずにマッサージをした場合や全くマッサージをしなかった場合に比べて、赤ちゃんの体重が早く増加することが示唆されています。しかし、ヒマワリ油を使ってマッサージしても、赤ちゃんの体長や頭囲が伸びることはないようです。 
• 感染症（反応性関節炎）によって起こる関節の痛みや腫れ（炎症）:初期の研究では、ライター症候群の人がヒマワリ油を3週間摂取しても症状が改善しないことが示唆されています。 
• 関節リウマチ（RA）:初期の研究では、ヒマワリ油を3週間摂取しても関節リウマチの人の症状は改善しないことが示唆されています。 
• 便秘 
• 皮膚状態の改善:肌に塗布することによる改善があるかどうかは科学的根拠はありません。  
• 創傷の治癒:肌に塗布することによる改善があるかどうかは科学的根拠はありません。 
• その他の状態。 

これらの用途に対するヒマワリ油の効果を評価するには、より多くの証拠が必要です。

ヒマワリ油の副作用と安全性

口から摂取する場合:ヒマワリ油は適量を口から摂取すると安全です。

皮膚に塗布した場合:ヒマワリ油は、適量を皮膚に塗布すると安全です。 

特別な注意事項と警告

妊娠中および授乳中の方

妊娠中や授乳中の方がヒマワリ油を食品に含まれる量以上に使用しても安全かどうかについては、十分な情報がありません。安全な側にいて、使用を避けてください。

子供への使用

ヒマワリ油は、2ヶ月まで皮膚に塗布した場合、安全である可能性があります。

ブタクサや関連植物へのアレルギー

ヒマワリ油は、キク科/複合植物に敏感な人にアレルギー反応を起こす可能性があります。
この科のメンバーには、ブタクサ、菊、マリーゴールド、ヒナギクなどがあります。
アレルギーをお持ちの方は、ヒマワリ油を摂取する前に必ず医療機関に確認してください。

糖尿病の方

ヒマワリ油を多く含む食事は、空腹時インスリンと血糖値を上昇させるようです。また、食後の血中脂肪も増加するようです。これは、2型糖尿病の人が「動脈硬化」（アテローム性動脈硬化症）を発症する可能性を高めるかもしれません。

ヒマワリ油の相互作用

現在、ヒマワリ油の相互作用についての情報はありません。

ヒマワリ油の用量

科学的な研究では、以下のような用量が研究されています。

成人の場合

経口摂取

• 心臓病対策として。心臓病のリスクを減らすためには、飽和脂肪の多い他の油脂の代わりに、1日約20グラム（大さじ1.5杯）の高オレイン酸ヒマワリ油を使用するとよいでしょう。 
• 高コレステロール対策として。ヒマワリ油を1日約45～50グラムのレベルで12週間まで使用しています。ミッドオレイン酸（NuSun）または高オレイン酸（Sunola、Meadow Lea Foods、Mascot、オーストラリア）の特定のブランドを含む食事が、5週間までの間、食事のカロリーの約15％から20％を提供するために使用されています。 

皮膚に塗布

• 水虫（足白癬）対策のため:特定のブランドのヒマワリ油（オレオゾン）を1日2回、6週間塗布。 

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