ドクニンジンとは？エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

最終更新日：2020/06/15

ドクニンジンとは

ドクニンジンは非常に強い毒を持った植物です。
実際、この植物のすべての部分に毒性があります。

ドクニンジンは春の成長初期に最も毒を持っていますが、とはいえ、成長のどの段階でも危険なことには変わりありません。
ドクニンジンに含まれている毒は、ドクニンジンの種を食べてしまった猛禽類を食べて死亡した人がいるほどです。

ドクニンジンはヨーロッパや西アジアが原産で、北米には観賞用植物として持ち込まれました。
それは頻繁に米国とカナダ南部で発見されています。

ドクニンジンは一般的に、フェンス、道端、側溝、放棄された建設現場、牧草地、作物、畑の近くに生えており、無害な植物と混同されることがあります。
ドクニンジンの根をパースニップ、葉をパセリ、種子をアニスと間違えてしまったことにより起きた服毒事故もあります。

深刻な安全性の懸念にもかかわらず、ドクニンジンの葉、根、種子は薬を作るために使用されてきました。

気管支炎、百日咳、喘息などの呼吸器系の病気や、子供の歯の生え変わりの時期に特有の痛み、関節の腫れや痛み、痙攣などの痛みを伴う症状に使われます。
また、ドクニンジンは不安や躁病にも使われます。
他にも、痙攣性腫瘍、皮膚感染症、てんかん、パーキンソン病、シデナム舞踏病、膀胱感染症などの治療にも使われています。

また、ドクニンジンはストリキニーネ中毒を逆転させるためにも使用されています。

作用機序は？

ドクニンジンには、筋肉への神経インパルスの伝達に影響を与える毒が含まれています。死因は呼吸不全です。

別名

カリフォルニアフェルン、キャロットウィード、シクタ、シギュ、シギュオフィシナーレ、シギュデソクラーテ、シギュタシェッテ、コニウム、コニウムマキュラータ、コニウムマキュラタム、グランデしギュ、モルトオウオワス、ネブラスカフェルン、ポイズンフールズパースリー、ポイズンヘムロック、スポッテッドヘムロック、ツガ、ヴィカイレ、ワイルドキャロット

ドクニンジンの用法と効果

下記の症状への使用には十分なエビデンスがありません。

不安
筋痙攣
子供の歯が生える
痙攣
躁
気管支炎
百日咳
喘息
その他の状態

これらの用途に対するドクニンジンの有効性を評価するには、より多くの証拠が必要です。

ドクニンジンの副作用と安全性

種子、花、果実を含むドクニンジンのすべての部分は、安全ではありません。

ドクニンジンは、それが死に直結するほどに有毒です。ドクニンジンを摂取した人間は、直ちに医師の診察を受けるべきです。
副作用や毒性としては、唾液の増加、消化管の灼熱感、眠気、筋肉痛、筋肉の急激な腫れや硬直、腎臓の損傷、筋肉組織の急激な破壊と筋肉組織の副産物の血液中への放出、急激な心拍数の後の心拍数の低下、失語、麻痺、意識不明、心不全、肺不全、腎不全、死亡などがあります。