ハイビスカスとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

Written by alloeh編集部

最終更新日:

ハイビスカスとは

ハイビスカスという植物は、花などの部分は薬を作るのに使用されています。 

ハイビスカスは、高血圧や高コレステロールに対して、また母乳の量を増やすためなど、様々な症状に対して使用されます。

しかし、こうした用途のほとんどは裏付けとなる十分な科学的根拠がありません。 

ハイビスカスの効果

ハイビスカスの果実の酸が下剤のような働きをする可能性があります。

またハイビスカスに含まれる他の物質が血圧を下げたり(血中の糖と脂質の値を下げる)、お腹、腸、子宮の痙攣を減らしたり(腫れを抑える)、バクテリアや虫を殺す抗生物質のような働きをすると考えている研究者もいます。

ハイビスカスの用途

用途と効果 期待できる効果 

高血圧

2-6週間にわたってハイビスカスを飲むと、普通の人も高血圧の人も血圧が少し下がると示している過去の研究がほとんどです。
過去の研究の中には、血圧が少し高い人がハイビスカスティーを飲むと、血圧を下げるにあたり、処方箋のカプトプリルと同等の効果があり、ヒドロクロロチアジドの薬よりも効果が高いと示しているものもあります。


証拠が不十分な用途と効果

コレステロール値と血中脂質の異常(脂質異常症)

過去の研究の中には、ハイビスカスティーを飲むかハイビスカスのエキスを経口で摂取すると、糖尿病などの代謝異常の人のコレステロール値や血中脂質の値が下がることがあると示しているものがあります。
しかし、ハイビスカスにはコレステロール値が高い人のコレステロール値を改善する効果は無いと主張している調査もあります。

腎臓、膀胱、尿道の感染(尿路感染症)

尿道カテーテルを使用し長期ケアを受けている人がハイビスカスティーを飲むと、飲んでいない人に比べて尿路感染のリスクが36%下がることを発見した過去の研究があります。 

その他の症状

  • 風邪 
  • 肥満 
  • 便秘 
  • 体液貯留 
  • 心臓病 
  • 胃炎 
  • 食欲減退 
  • 神経疾患 


こうした用途でのバーベナの効果を評価するには、まだまだ証拠が必要です。

ハイビスカスの副作用

経口:

食事で摂取する程度の量であれば、ハイビスカスは安全でしょう。
薬として経口で適量を服用するぶんには恐らく安全であると考えられます。
典型的なハイビスカスの副作用はありませんが、一時的な胃の不快感や痛み、ガス、便秘、排尿時の痛み、耳鳴り、震えといった症状が含まれる可能性があります。

特に注意が必要な場合: 

妊娠中および授乳中

薬として多量のハイビスカスを経口で摂取すると安全とは言えないでしょう。 

糖尿病

ハイビスカスは血中の糖の量を減らす可能性があります。
かかりつけで薬を出してもらっているヘルスケアの方に、服用している糖尿病の薬の量を調整してもらう必要があるかもしれません。

低血圧

ハイビスカスは血圧を下げる可能性があります。
理論上、低血圧の人がハイビスカスを摂取すると血圧が下がり過ぎてしまう恐れがあります。

手術

ハイビスカスは血中の糖の量に影響する可能性があり、手術中や術後の血中の糖の調整が難しくなってしまう恐れがあります。
手術の予定の少なくとも2週間前からはハイビスカスの使用を止めておきましょう。

ハイビスカスの相互作用

相互作用 若干の注意が必要な相互作用

以下の飲み合わせには注意しましょう

  • アセトアミノフェン(Tylenol等)とハイビスカス アセトアミノフェンを服用する前にハイビスカスの飲料を飲むと、アセトアミノフェンを排出するのが早くなってしまう可能性があります。このことに十分な懸念があるかどうかは更なる情報が無いとわかりません。 

ハイビスカスの服用

服用 科学的調査では下記の服用量の研究がされました。 

成人 経口: 

  • 高血圧:1.25-20 gもしくは150 mg/kgのハイビスカスを150 mlから1000 mlの熱湯に入れて作ったハイビスカスティーです。茶葉は10-30分浸し、1日に1-3回、週に2-6回飲みます。 

Powered by Froala Editor

関連記事

関連商品