バーベナについて
バーベナという植物があります。
地上に伸びている部分は薬を作るのに使用されています。
バーベナは喘息や百日咳といった喉の痛みや気道の疾患、心臓疾患による胸の痛み(狭心症)や体液貯留に対して使用されます。
バーベナは、気分の落ち込み、ヒステリー、全身発作、胆嚢の痛み、関節炎、痛風、代謝異常、鉄欠乏性貧血、発熱、発熱後の回復にも使用されています。
他にも、痛み、痙攣、疲労、緊張状態、消化不良、肝臓と胆嚢の疾患、黄疸、腎臓の異常、下部尿路症状の治療にも使用されることがります。
女性に場合は更年期障害や月経異常、また授乳中に母乳の出を良くするためにバーベナが使用されています。
関節炎、関節痛(リウマチ)、脱臼、骨挫傷(打撲傷)に対して、傷の治りが悪い場合や、膿瘍および火傷を治癒するために、バーベナを肌に直接塗る人もいます。
またバーベナは風邪の症状や、口や喉のその他の症状のためうがい薬として使用されることもあります。
リンドウの根、ヨーロッパのエルダーフラワー、カウスリップの花、スイバとともにバーベナを使用することで、副鼻腔を健康な状態に保ち、副鼻腔の炎症や腫れ(副鼻腔炎)を治療するのにも役立ちます。
産業においては、バーベナの花がアルコール飲料の香料として使用されています。
バーベナの効果
バーベナには炎症を抑える可能性のある物質が含まれています。
バーベナの用途
証拠が不十分な用途と効果
- 鼻の腫れ(副鼻腔炎)。過去の研究によると、抗生物質と鼻炎の薬と一緒に、バーベナ、リンドウの根、エルダーフラワー、カウスリップの花、スイバを含むある特定の製品(SinuComp、Sinupret)を経口で服用すると、通常の投薬のみの場合よりも、急性および慢性の副鼻腔炎の治療に効果があったことが分かりました。
- 喉の痛み
- 喘息
- 百日咳
- 胸の痛み
- 膿瘍
- 火傷
- 風邪
- 関節炎
- 痒み
- その他の症状
こうした用途でのバーベナの効果を評価するには、まだまだ証拠が必要です。
バーベナの副作用と安全性
バーベナは食事に含まれる程度の量を経口で摂取するぶんには、ほとんどの人にとっては安全です。
またリンドウの根、エルダーフラワー、スイバ、カウスリップの花との組み合わせで製品(SinuComp、Sinupret)の一部に含まれている程度の少量であれば恐らく安全でしょう。
こうした製品の一部として使用されている量以外に、薬として使用する場合の安全性については十分な情報がありません。
この組み合わせで配合された製品(SinuComp、Sinupret)により、消化系の不調や、場合によってはアレルギーの発疹が出ることがあります。
特に注意が必要な場合
妊娠中および授乳中
妊娠中もしくは授乳中の場合にバーベナを使用することの安全性については、十分に信頼できる情報がありません。念のため使用しない方が良いでしょう。
バーベナの相互作用
現時点でバーベナの相互作用に関する情報はありません。
バーベナの服用について
科学的調査では下記の服用量の研究がされました。
副鼻腔感染症
バーベナを36 mg、リンドウの根を12 g、そしてエルダーフラワー、スイバ、カウスリップの花をそれぞれ36 mgずつ合わせて1日に3回摂取します。
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