フキタンポポとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

alloeh編集部

最終更新日:2020/04/04

フキタンポポ(コルツフット)とは?有害なの?

フキタンポポ(コルツフット)は、薬用として昔から栽培されてきたキク科の植物です。

ハーブティーとして使用され、呼吸器感染症、のどの痛み、痛風、インフルエンザ、発熱等に良いと言われています(参考)。

しかし、フキタンポポの主要成分と肝臓へのダメージ、血栓、さらにはがんに関連付けられた研究が存在するため、物議をかもしています。

この記事では、フキタンポポのベネフィットとなり得るポイントや副作用、そして推奨される用量をご紹介します。

可能性を秘めたフキタンポポのベネフィット

試験管内や動物実験の研究では、フキタンポポはいくつかの健康上メリットと関連付けられています。

炎症を軽減することがある

フキタンポポは、喘息や痛風などの炎症症状の自然療法に使用されます。痛風は、腫れや関節痛を引き起こす関節炎の一種です。

このような特定の疾患に関する研究はまだ不足していますが、フキタンポポに抗炎症性がある可能性を示した研究もあります。

ある研究では、フキタンポポの有効成分であるツドラゴンが、薬物誘発性の大腸炎マウスにおいて、いくつかの炎症マーカーを低下させることがわかりました(参考)。

別のマウスの研究では、ツドラゴンが炎症コントロールに関わっている特定の経路をブロックするのに役立ったということです(参考)。

それでも、臨床研究は必要となります。

脳の健康に役立つ

いくつかの研究は、フキタンポポが脳の健康を守るのに有用であることを示唆しています。

たとえば、ある試験管内研究では、フキタンポポの抽出物は神経細胞をダメージから守り、慢性疾患に関連する有害な化合物、フリーラジカルと戦ったということです(参考)。

同様に、動物実験では、フキタンポポの抽出物をラットに投与すると、神経細胞を保護し、脳の組織死を防ぎ、炎症を軽減することが示されました(参考)。

ただし、やはり臨床研究が必要です。

慢性の咳を良くすることがある

伝統医学では、フキタンポポを気管支炎、喘息、百日咳などの呼吸器疾患の自然療法としてよく使用しています。

動物実験では、フキタンポポが気管支炎などによって引き起こされる慢性咳に対して効果的である可能性があることが示唆されました。

ある動物研究では、フキタンポポの化合物を混合したものをマウスに投与すると、咳の頻度が最大62%減少し、同時に唾液の分泌物量が増加がみられ炎症が減少することがわかりました(参考)。

別のマウスの研究では、この植物のつぼみからの抽出物を経口投与すると、咳の頻度が減少し、咳の間隔も延長されました(参考)。

このような有望な結果であっても、質の高い臨床究が必要となります。


まとめ 動物実験や試験管内研究では、フキタンポポが炎症を抑え、脳の健康を促し、慢性の咳を治療するのに役立つことが示されました。 人間の健康にどう影響があるかを判断するには、さらなる研究が必要です。


予想される副作用

フキタンポポにはいくつかの健康上のベネフィットがありますが、その安全性には重大な懸念があります。

フキタンポポには、服用すると急性または慢性の肝障害を引き起こす化合物である、ピロリジジンアルカロイド(PA)が含まれており、それが問題を引き起こす場合があります。(参考)。

いくつかの症例報告では、フキタンポポを含むハーブ製品とサプリメントが深刻な副作用や死亡にさえ関連づけられています。

女性が妊娠中にフキタンポポ茶を飲んだため、新生児の肝臓につながる血管が致命的な閉塞を引き起こしたという報告もありました(参考)。

別のケースでは、フキタンポポと数種類の他のハーブのサプリメントを摂取した後、男性が肺に血栓を発症したということです(参考)。

一部のPAには発がん性があると考えられています。実際、フキタンポポのPAのうち2つ、セネシオニンとセンキルキンは、DNAへのダメージと突然変異を引き起こすことが示されています(参考)。

フキタンポポの人間への影響に関する研究は今のところ不十分です。しかし昔の研究では、ラットにフキタンポポを1年間大量に投与すると、67%のラットが稀な形態の肝臓がんを発症することが指摘されました(参考)。

そのため、フキタンポポは、食品医薬品局(FDA)の有毒植物データベースにリストアップされており、国によっては禁止されています。


まとめ フキタンポポには、肝臓のダメージやがんに関連する有害化合物であるピロリジジンアルカロイド(PA)が含まれています。多くの保健当局では使用を推奨していません。


投与量

フキタンポポの使用は、PAが含まれているため通常は推奨されていません。ドイツやオーストリアのような国でも禁止されています。

しかし、有害物質を含まない品種改良したフキタンポポが科学者達によって開発され、ハーブサプリメントとして安全に使える代替品になると考えられています(参考)。

それでも、副作用を避けるために摂取量を調整するのがベストです。

フキタンポポ茶を飲む場合は、1日に1〜2カップ(240〜475 ml)を飲むようにします。チンキ剤として使う場合は、指示通りに使ってください。多くの外用剤では1食分量は、大さじ1/5(1 ml)と記載されています。

フキタンポポは、小児、幼児、または妊婦には推奨されていません。

肝臓病、心臓病、またはその他の基礎疾患がある場合は、服用する前に医師へ相談することをお勧めします。


まとめ フキタンポポは、そのPA含有量のために一般的には推奨されません。もし使用する場合やPAが含まれていない品種を摂る場合は、摂取量を調整してください。


結論

フキタンポポは、呼吸器疾患、痛風、インフルエンザ、風邪、発熱を治療する漢方薬として長い間使用されている植物です。

研究では、炎症の軽減、脳へのダメージ軽減、咳など、いくつかの健康上のベネフィットに関連づけられています。 ただし、2つの毒素が含まれており、肝臓へのダメージやがんなどの深刻な障害を引き起こす可能性があります。

健康リスクを最小限に抑えるためにも、PAを含まない品種にこだわること、もしくはフキタンポポを完全に制限、回避することをお勧めします。

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