トチノキとは?エビデンスをもとに効果や副作用を解説

alloeh編集部

最終更新日:2020/03/29

トチノキ

トチノキは木の一種です。その種、木の皮、花、そして葉が薬を作るために使われます。トチノキにはエスクリンと呼ばれる毒が多く含まれており、生で食べると死に至ることがあります。 トチノキ(学名:Aesculus hippocastanum)をカリフォルニアセイヨウトチノキ(学名:Aesculus californica)やオハイオセイヨウトチノキ(学名:Ohio buckeye)と混同しないようにしてください。これらの植物をすべてトチノキと呼ぶ人もいます。この記事の情報は学名がAesculus hippocastanumであるトチノキのみのものです。 トチノキの種の抽出物は最も一般的には口から摂取され、足のむくみを起こす静脈瘤や他の循環障害を治療するために使われます(参考1参考2)。今のところトチノキを他の症状のために使う科学的な研究はありません。

どのように作用するのか?

トチノキには血管を薄くする物質が含まれています。また、静脈や毛細血管から体液が漏れにくくなり、尿による体液の損失を少し促進し、水分貯留(浮腫)を予防します(参考)。

効果があると思われるもの

足のむくみを起こす循環不足(慢性静脈不全、CVI)

300ミリグラムの標準化されたトチノキの実の抽出物は、静脈瘤、痛み、足のむくみ、かゆみ、水分貯留といった血の循環不足による症状を軽減します。しかしながら、いくつかの初期研究によるとトチノキはフランスカイガンショウの皮よりも足のむくみやけいれんを軽減する効果は低い可能性があるとされています。

エビデンスが十分でないもの

男性の不妊

初期研究によるとトチノキの実の抽出物を一日二回、二か月間摂取すると、不妊の問題を抱える男性の精液の濃度が上がりますが、精子の動きを改善しないとしています。 

その他

  • 胃の痛みを引き起こす大腸の長期障害(過敏性腸症候群、IBS)
  • せき
  • 下痢
  • 湿疹
  • 前立腺肥大
  • 生理痛
  • 骨折や捻挫
  • 関節炎
  • 関節痛
  • その他の状態から起こる弱い組織の腫れ

これらの症状に対するトチノキの評価はより多くのエビデンスが必要です。

副作用と安全性

トチノキは口から短期間、標準化された実の抽出物を摂取する分にはほとんどの人には安全と思われます。標準化された製品は検証済みの化学物質が正しい量含まれていることがテストされています。エスクリンと呼ばれる毒性のある物質が除去されている製品のみを使うようにしてください。トチノキの製品はまめい、頭痛、吐き気、胃のもたれ、かゆみ、ふくらはぎのけいれんといった副作用を起こす可能性があります。

トチノキの花の花粉はアレルギー反応を起こす可能性があります。トチノキの直腸(座薬)での使用は、肛門部に炎症とかゆみを起こす可能性があります(参考)。

生のトチノキの実、木の皮、花、葉は安全ではなく、大人でも子供でも口から摂取することで死を引き起こすことがあります。毒の兆候としては胃もたれ、腎臓の問題、筋肉の収縮、衰弱、協調性の喪失、嘔吐、下痢、うつ、麻痺、人事不省があります。意図せずトチノキを摂取した場合は即時の治療が必要です。子供たちは葉や小枝から作られたお茶を飲んだり実を食べたりして毒におかされてしまいます。

特別な予防措置と警告:

妊娠中と授乳中

生の実、木の皮、花、葉を摂取することは安全ではなく死に至る可能性もあります。妊娠中や授乳中に毒の成分であるエスクリンを除去したトチノキの実の抽出物を使うことに対する安全性は十分知られていません。安全性を重視し、妊娠していたり子供を養育していたりするときは使用を避けてください。

出血性疾患

トチノキは血液凝固を遅くする可能性があります(参考)。トチノキを摂取すると出血性疾患の人の打撲や出血のリスクを高める可能性があります。

糖尿病

トチノキは血糖値を下げる可能性があります。もし糖尿病である場合は低血糖の兆候を注視し、血糖値を注意深く確認してください(参考1:、参考2参考3)。 

消化器の問題

トチノキの実と木の皮は胃腸(GI)管を刺激する可能性があります。腸や胃に障害がある場合は使用しないでください。

肝臓の病気

トチノキの使用と肝臓の損傷に関するレポートが1つあります(参考)。もし肝臓に症状がある場合はトチノキを避けた方が良いです。

ラテックスアレルギー

ラテックス(ゴム製品)にアレルギーがある人はトチノキにもアレルギーがある可能性があります(参考)。

腎臓の病気

トチノキが腎臓の病気を悪化させる可能性があるという懸念があります(参考)。腎臓に問題がある場合は使わないようにしてください。

手術

トチノキは血液凝固を弱める可能性があります。トチノキは手術前に使うと出血のリスクを上げる可能性があります。トチノキを使っている人は少なくとも手術の2週間前に使用をやめてください。

中程度の相互作用(注意が必要な組み合わせ)

トチノキとリチウムの相互作用

トチノキには利尿効果がある可能性があります。トチノキを摂取すると体がリチウムを取り除く能力が低減する可能性があります。これにより体内のリチウムが増加し、深刻な副作用が起こる可能性があります。もしリチウムを摂取している場合はトチノキ製品を摂取する前に医療提供者に相談してください。リチウムの用量を変更する必要があるかもしれません。 

トチノキと糖尿病の薬(抗糖尿病薬)の相互作用

トチノキは血糖値を減らす可能性があります。糖尿病の薬もまた血糖値を下げます。トチノキと糖尿病の薬を両方服用すると、血糖値が下がりすぎる可能性があります。血糖値を注意深くモニターしてください。糖尿病薬の用量を変える必要があるかもしれません。糖尿病に使われる薬には、グリメピリド(製品名:Amaryl)、グリブリド(製品名:DiaBeta、Glynase PresTab、Micronase)、インスリン、ピオグリタゾン(製品名:Actos)、ロシグリタゾン(製品名:Avandia)、クロルプロパミド(製品名:Diabinese)、グリピジド(製品名:Glucotrol)、トルブタミド(製品名:Orinase)、その他が含まれます。

トチノキと血液の凝固を遅くする薬(抗凝血性/抗血小板物質薬)との相互作用

トチノキの実は血液凝固を遅くする可能性があります。トチノキの実を血液凝固を遅くする薬と一緒に摂取すると、打撲や出血の可能性を増やします。血液凝固を遅くする薬にはアスピリン、クロピドグレル(製品名:Plavix)、ジクロフェナク(製品名:Voltaren、Catafam、その他)、イブプロフェン(製品名:Advil、Motrin、その他)、ナプロキセン(製品名:Anaprox、Naprosyn、その他)、ダルテパリン(製品名:Fragmin)、エノキサパリン(製品名:Lovenox)、ヘパリン、ワルファリン(製品名:Coumadin)などが含まれます。

用量

以下の用量が科学的に研究されています: 口から 血液循環不全(慢性静脈不全):50ミリグラムの活性化されたエスチンが含まれる300ミリグラムのトチノキの実の抽出物を1日に2回

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